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不登校の子どもの保護者が使える「学校への依頼文」が出来るまで④

不登校の子どもをめぐる家庭と学校のやりとりをスムーズにすることで、保護者の消耗を減らし、子どもが伸び伸び成長できる未来に近づきたいという想いで始まった「学校への依頼文フォーマット」作り。
このシリーズでは、それらが出来るまでをお伝えしています。
初回 不登校の子どもの保護者が使える「学校への依頼文」が出来るまで①

学校への依頼文フォーマットは、私が長男の不登校で学校とやり取りした際に使用した文書ベースに作っていくことになりました。
その文書で伝えていたことは、家庭を中心とした学びにしたい、不登校を問題を捉えての登校刺激はやめて欲しい、欠席連絡をメールで行いたい、主にこの3点です。

そのため、当初の学校への依頼文フォーマットには、どんな学び方をしたいか、登校の頻度をどうするか、という項目を自然入れ込んでいました。

しかし、不登校の子どもに寄り添う活動をされている方から「どういう学び方をするかや、学校に行く頻度を親が子どもに聞くこと自体が子どもの負担になる可能性がある。また、登校回数を明文化することでその子を縛る誓約書になってしまうのではないか。」と危惧する声をいただきました。

これは盲点でした。
我が家の場合は、私、夫、長男が話し合った上で「ホームスクーリング」という選択をし、学校にその意思を伝えることが大前提だったので、「しっかりと考えを伝えた方が、絶対にスムーズだろう」という思い込みがあったのです。

でも確かに、不登校初期で親子共に揺れ動いているとき、学校に行く頻度なんて聞かれても困ります。むしろ、そこが分からないからこそ苦しんでいると言っても過言ではありません。

運営メンバー内のzoom会議でも、これついて1時間以上話し合い、さらにチャット上でもやり取りをした結果、「あくまでも、親と学校のやりとりをスムーズにするための依頼文なのだから、子どもの意思を反映しなければならない項目はすべて削ろう」という結論に達しました。

私だけでは、子どもの意思を明文化する危険性や、不登校初期で悩んでいる親子に登校頻度の選択を迫ることの無配慮さに気づくことが出来ませんでした。
これは、指摘していただけて本当に良かった部分だと感じています。

4月4日に公開した学校への依頼文フォーマットは、こんな変遷をたどって完成しました。
下記のリンクから飛べますので、「学校とのやりとり困りごとアンケート報告事例集」と併せて、たくさんの方に見ていただけたら嬉しいです。

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「不登校」や「ホームスクーリング」など様々なテーマで連載をしているため、全体をまとめたページを作っています。
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最後までお読みくださりありがとうございました、ではまた次回!