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”あえての男vs女”を描く、映画「バービー」は、普通の人に今の不平等社会を考えさせる

こんにちは、yuiです。

賛否両論、話題になってるバービーを見てきました!
エンタメとしての面白さ、考えられる作品としておすすめ。

ストーリーは、ネタバレ防止に最後に載せていきます。


エンタメとしての面白さは◎

普通にエンタメとしての面白さがある。
可愛くてハッピーなシーン、
シュールなシーンや
くすっと笑えるセリフ、

映画として普通に面白かった点は、まずお伝えしたい。

女の子のカワイイが詰まったワールドは、元気の源

ピンクでオモチャ感のあるプラスチック、
キラキラとした効果音とマーク、
キャラクターたちのポジティブ思考と笑顔
キュートな世界観は、思わず笑みが溢れるほど。

バービー達のポジティブ褒め合いはハッピーで好き。
「貴方、素敵よ」
「知ってる!」
というやり取りは、ぜひ毎日の生活で見習いたいところ。
(今日から、自分で自分を褒めてくぞ!)

個人的にはめちゃくちゃ好きな世界観。
ハッピーな気分になりたい人は必見です。元気でる!

ダンスやポーズ、みんな上手で感嘆する

ちょこちょこ出てくる歌とダンスのシーン。

最初のダンスパーティシーンとか、ケン'sのダンスシーンとかはさすが上手くて見応えあり。
自分は出来ないから、ほんと素敵なダンスには感嘆するばかり。

ちなみに、歌も上手いけど、どちらかというと歌詞に気を取られちゃったかもw ちょこちょこ笑わせてくる。

カーチェイスから自転車まで、手に汗握るし、笑えるし

全体を通して、リアルなところとファンシーなところの差が激しい。
なんとなく、全体的にすべてが二項対立で、それぞれを引き立てるように感じた。

冒頭の赤ちゃん人形をぶん投げるシーンは中々のインパクト。
最初っから、度肝抜かれるよね。

ハラハラ系の見どころは、バービーとマテル社の追いかけっこ。
カーチェイスが出てきたのはバービーの世界観からはハズしがあってスパイスが効いてる感があって良き。

シュール系の笑えるシーンは、、スーツを着たおじさん達がオモチャみたいな自転車を漕いでるシーン。シュールすぎる。かなり笑う。
もちろん、そのほかにもたくさんシーンはあるけど。

コントラストがあって面白い。

フェミニズム向けの映画なのか?

フェミニズム向けというよりも、
”バービーランドと人間世界のあれこれ”を「変だよね」って客観的に見る。
そして、自分で何が変なのかを言語化することで、今の社会の課題を考える。
ってのができる映画なんだと思う。
なので、ぜひ”普通の人”が見るのをおすすめする。そして、みんなで感想を語り合ってほしい。

リアルな事象を強調して描く

面白おかしく描いているけど、

あ〜、リアルにあるよな。
って思う事柄が多い。


セクシーな服装で、じろじろ見られる居心地の悪さを感じるバービー
「巧みに男性優位を隠してるんだよ」と言う。男性ビジネスパーソン
歴代2人はいるよ、(でも他は男性)という会社の役員
バービーは特にセリフがないけど、イマドキの男だから涙は恥じゃないというケン
普通のバービーを売ろうと言ったら、反対するCEO。でも他の役員が売れると言えば賛同する姿。
更には、グロリアの叫び。
などなど。

「実際に、心の中では思ってそうだよね」ということを含め、
”現代社会のあるある”を強調して表現することで、
自身の中にあるそういう考えを指摘してくるような感じ。居心地悪い。

すんごい言語化してくる。
グロリアの叫びなんて、お母さんに​お世話されてた人みんな、反省していいと思う。(もちろん私も)

全力の煽りは、むしろ第三者的に考えさせられる

とにかく対立構造で、ガンガンに煽ってくる。
個人的には、かなり強調して描いてるなって印象。

バービーランド:女尊男卑
 ⇅
人間世界:男尊女卑

バービー(女性)
 ⇅
ケン(男性)

とか。
実際問題、現代のフェミニズムってLGBTQも含むし、
・グラデーションがある
・濃淡がある
って感じで、そんなに2項対立的なものではないと思う。
人によってそれぞれなのに、”敢えて対立してる”からやりすぎ感が。
むしろ、冷静に第三者立場から社会を眺められる・考えられる。

女性蔑視的なところへの課題はもちろん、
ケンを止めるのに、"いい気分にさせたり嫉妬させたりすれば騙せる"という描写は、男性への侮蔑感もある。

この世界って、なんかおかしくない?を冷静にみられるので、
「自分の頭で考えた時、自分はどうあるのが良いと思うのか?」
と考えさせてくれる気がしている。

映画バービーのストーリー

”完璧な世界”のバービーランドにすむ定番バービー。
元の持ち主の思考に影響を受け、死を考えてしまう。
このままでは、バービーランドに良くない変化が起きてしまうため、人間の世界に行って持ち主に会うことに。

人間の世界に訪れたバービーは、男性優位の社会に戸惑う。
一方、バービーに付いてきたケンは、男性優位の社会に感動を覚え、驚く。
世界を変えないように、バービーを早急に帰したいマテル社の人間は、バービーを捕まえようとする。運よく元の持ち主のグロリアに助けられたバービー。今の生活に不満なグロリアをバービーランドに行こうと誘い、娘のサーシャを連れ、バービーランドに。

ところが、一足早く帰っていたケンが男性優位の社会を広め、バービーランドは様変わり。ケンダムという男性優位の社会へ変貌を遂げていた。へこむバービーだったが、グロリアが今の社会の不満を言うことでバービーたちの洗脳が解けることが分かり、間一髪でバービーランドを取り戻す。

人間社会で感じたこと、ケンダムを作ったケンの思いを知ったことで今までのバービーランドに戻すだけではダメだと感じるバービー。バービーランドは戻したけど、弱者の意見に耳を傾け、 今より良い国に。
そして、自身は人間になりたいと願って、人間の社会で生きていこうとするのだった。

いかがだったでしょうか?
気になる人はぜひ観に行ってみてください!

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