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“今あるものを失わないための戦略”

タイトルは、この間コーチングさせてもらった方の名言です(ストレングコーチングをしていると、名言生まれがち)。

コーチングをさせてもらった彼には、「戦略性」があるわけではありません。
では、上位資質は何かというと「回復思考」「分析思考」「個別化」「親密性」「信念」「責任感」など。

それを人間関係でどのように発揮しているかというと、以下のような感じの流れ。

  1. 「分析思考」を使い、相手の言動や過去の経験から、その人の人格をある程度見定める。

  2. 「個別化」で人それぞれの良さを見つける。

  3. 親密度が増した場合は「親密性」や「信念」り使い、目の前の相手をとことん大切にする。

こんな感じで、目の前の人をかなり大切にする傾向が強い人。だから、一度仲良くなった相手にはとことん尽くすし、誰からも尊敬されるような人格者なのだろう。

そんな彼には、最上位の資質に「回復思考」がある。これも彼にとっては大きな肝。

この回復思考の使い方は、まさに「今あるものを失わないための戦略」と言える。

彼が使っていた「回復思考」の例はこちら。


彼は職場でリーダー職を任されている立場で、チームにどうしても仕事が遅い人(以下、Aさんとする)がいる。Aさんは彼の部下ではなく、別会社で働いている人らしい。

彼はAさんに対して、「一般的に終わるだろう」という納期よりも、さらにプラス3日程度の納期を与えているが、それでもAさんは仕事が終わらない。そのため、一対一で時間を取り、不明点や躓いている箇所を洗い出しているらしい。

また、初歩的な指摘として「メモを取るように」「納期に遅れそうなら早めに言うように」などの指示もしている。しかし、それでもAさんの仕事ぶりは変わらず、頭を悩ませる日々だそう。

マネージャークラスの上司に相談すれば、Aさんをチームから外してもらうこともできるが、彼はそれをしない。
Aさんにもできる仕事を考え、作業を振り、チームの一員として活躍の場を考えている。そして、チームから誰一人として欠けることなく、目標の達成を目指している。


このエピソードから、彼が「回復思考」「信念」「責任感」をフル活用していることが伺える。

なぜそこまでして、一人も欠けさせずに目標を達成しようと思えるのか。効率で考えれば、人を入れ替えるべきだと考える人も多いはず。

しかし、やはりそこには彼なりの考えがある。

彼は昔、身近な人を二人自殺で亡くしている。だから、「自分の一言で、相手の人生を変えてしまうのではないか」と考え、慎重になることがあるらしい。

また、この経験を経たからか「この世に生を受けたもの」を徹底的に大切にし、敬意を払う傾向もある。これは「信念」や「責任感」からきているものだ。

過去に大切なものを失った経験があるからこそ、今生きている存在と、とことん向き合う。そして、自分に恥じないように生きるのが、彼の信念だそうだ。

「戦略性」という資質はないものの、「分析思考」や「回復思考」を駆使した結果、”今あるものを失わないための戦略“を自然と使えるようになったそう。

上位資質に来ているものは、これまでの経験を経て身についたものでもある。だからこそ上位資質を使って、生きとし生けるものに優しくできる彼は本当に人格者だなあ。と感じました。

自分にないものを、当たり前のように使っている。そして、みんなそれぞれ資質の使い方、才能が違う。それが楽しすぎて、より一層ストレングスファインダーに魅了されました。

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