雑記 #5 2022年のはなし

今年もまったく実感が湧かないまま年越しを迎えることになった。

思い返してみると、本当に楽しいことがたくさんあった一年だった。
ただ同時に苦しいことも非常に多く、常に何かしらの不安に襲われながら日々を過ごしていたように感じる。

中でも大きかったのは、「自分の出来ないことと向き合う時間」だったように感じる。

自分でいうのもどうかと思うが、これまで大きな挫折を経験せずにそれなりに順調に人生を進めることが出来ていた中で、どこかで自分は優れた能力を持っているんじゃないかと過信するような心持ちがあった。

もちろんそんなことはなく、僕はただの一般大学生で、特段秀でたものは持っていないのだが、それを認める作業が辛かったように感じる。

自分なら出来ると思っていたことがどうしても出来なかったり、それに対する周りの視線が痛かったり、それなりに心をすり減らして何とかこの一年は生きていた。支えてくれた人達には本当に感謝しかない。

もう自分自身に過度な期待を寄せることはしないと思うから、来年の目標は「生きる」ことにしようと思う。何かを成し遂げるでもなく、しんどい毎日を何とか生きているだけでも十分だと思うようになったし、ありがたいことに僕がいなくなると困ったり、悲しんだりしてしまう人がちゃんといることもよくこの一年で理解できた。

そして、僕がいなくなったら困ったり、悲しんだりしてしまう人はきっと僕にとっても大事な人達だから、その人達が楽しく日々を過ごせるように力になれたらいいなと思う。これは、来年の目標というよりも人生の目標かもしれない。

ちなみに今年の目標だった「進路を確定させる」も、まだ絶賛大悩み中だし、誕生日に目標として掲げた「無邪気に生きる」もこんなクソ重エッセイを書いている時点であんまり守れていないように感じるけれど、新しく人生の目標に掲げた「生きる」が達成できたのでもう2022年は良い年だったってことにしていいかな。

どうせ2023年も2024年もしんどいことは沢山訪れると思うし、それに文句を言ったり悲しむくらいなら日常のハッピーなことをヘラヘラ楽しんで生きて行きたい。そうすればきっと来年の大晦日も良い一年だったって迎えられると思う。そう思うと新しい一年も少しだけ明るい気持ちで迎えられそうだ。