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わたしの一番いいところ

少し前に、3月で大学を卒業する、お世話になった先輩とご飯に行く機会があった。

僕は自分から人を誘って遊びに行ったり、ご飯に行ったりするのが非常に苦手なのだが、それでも頑張って誘おうと思ったのは、ここを逃すと今生の別れになってしまうかもしれないと何となく感じたからだ。

その先輩の尊敬する部分のとても大きな一つとして、自分が良いと思っているところを胸を張って良いと言えるところがある。
自身の性格も然り、彼がやっていたバンドも然り、人に褒められることがあると下手に謙遜をするのではなく、「俺もそう思うわ~」とか言って(嫌味な感じではないよ)自分でもそれをきちんと認めるところが、僕が尊敬する所以である。

そのことについて、自分に自信があって格好いいですよね、と話をすると、彼自身が一番自分の良いところだと思っているのは「自分自身を客観視できること」なのだそうだ。
どんな状況でもフラットな視点で自分を見ることが出来るために、自分の欠点も多く見つかるけれど、裏を返せば自分が出来ている部分、得意な部分も多く見つけられるとのこと。
そしてそれを自分が分かっているなら隠しておくのは勿体ないから、きちんと周りに言っていこうと言っていた。(意訳)


元々僕は、自分自身の良いところを人に伝えることが出来て、自分に自信を持っている人が好きだと言っていたのだが、この話を聞いてから何となく「自分に自信を持っている人」と「自分の良いところを知っている人」は違うような気がしてきている。僕はどちらかというと「自分の良いところを知っている人」になりたいのだなと感じた。

自分に自信を持っている人は、本当に自分自身の強いところが分かっていて自信を持っているパターンと、ただの虚勢のパターンの2つがあると思っている。
前者の方はさっき書いた「自分の良いところを知っている人」のもう一段次のステージのような印象があるし、はじめから目指すには少しハードルが高い気がしている。
後者は言霊的な発想を信じるなら有効かもしれない。ただ、以前の僕の虚勢だとしても自信があるように振舞っておけば自信が付いてくるやろと思って自信があるように見せかけていたけどそんなに簡単な話じゃなかった、という経験からあまりメリットがないと感じている。

書いてて悲しくなるけど、残念ながら僕は、自分に自信を持っている訳でも、自分の良いところが知っている訳でも、どちらでもない。
けれど、「自分の良いところを知る」ならまだ何とか目指せそうだなと感じている。

どうしても僕は論理的思考、客観的な分析が苦手で、過剰に自分を低く評価したり、他者を高く評価したりするところがある。
自分ひとりだけでは難しいから、他の人と話しながら自分が出来ることは何なのか、自分の良い所は何なのか考えてみたい。
(論理的思考、客観的な分析の力を身に付けることが先だろという突っ込みは置いておく)

余談だけど、自身と自信ってマジで変換が上手くいかなくてちょっとイライラしながら書いた。