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雑記 #4 地元のはなし

だいぶ前の話だけど、ゴールデンウィークは親族の結婚式で名古屋に行っていた。

あまり人には言っていないけど、生まれたのは名古屋で、そこから1年位経って東京、さらに1年経って福岡、そして大学進学で広島と、なかなかに転勤族っぽい人生を歩んできた。

名古屋にいったのは10年ぶりぐらいで、今の名古屋の街は僕のかすかな名古屋の記憶とはだいぶ変わってしまっていたけど、それでも会うべき人達はあんまり変わっていなくて、過ごした時間は短くても僕にとって大事な街には変わりないのだなと思った。


名古屋で数日過ごした後に、帰りの新幹線で広島に着いた時、はじめて広島に「帰ってきた」と感じた。

それまでは帰省したり旅行したりした後も広島に「戻ってきた」って感じていた。同じように見えるかもしれないけど、僕の中で「戻ってきた」と「帰ってきた」には微妙なニュアンスの違いがある。

なんとなく「帰ってきた」の方が故郷感があるというか、自分のその街の距離感が近いというか、うまく言えないけれど自分にとって広島という街がだんだんと大切な場所に変わってきているのだなと感じた。

もちろん広島に住み始めてまだ1年ちょっとで、まだまだ広島っ子ひよっこなのには変わりないけれど、大学に行くこととカープが好きというだけで選んだこの土地のいいところを少しづつ分かってきている気がする。

大学を卒業したら福岡に「帰る」かもしれないし、全く別の土地に行くかもしれないし、はたまた広島に残るかもしれない。どうなるかは全く見当もつかないけれど、もし広島から離れることになったとしても、ふと思いついた時に広島に「帰ってきたい」と思っている。