東芝株主代表訴訟「訴え却下」について分かりやすくシンプルに解説してみた。

ニュースで話題になっている東芝株主代表訴訟の「訴え却下」問題について、専門用語を使用せずに分かりやすくまとめようと思う。

まず初めに、東芝は2015年に不正を行いました。東芝の不正に対して、東芝の株主たちは怒り、責任追及をする訴えを起こしました。これが東芝株主代表訴訟です。

その後、東芝は別の会社に買収され、東芝の株は自由にコントロールされてしまう状況になりました。9300万株あった東芝の株は、コントロールされた結果、なんとたったの「1株」という扱いになってしまいました。

その結果、東芝の株主は東芝を訴える権利が無くなってしまったのです。なぜかというと、株主が株主代表訴訟をするには「1株以上保有していること」という条件があったからです。

この裁判結果に対し、学者らは「株主は自らの意思で地位を失ったものではない」として批判をしているといった状況です。

Yuichi Shimizu

以上が、東芝株主代表訴訟の簡単な流れだ。まさに異常ともいえる状況だ。株主代表訴訟の制度自体が無意味のものとなってしまう“法の抜け穴”だといえる。

会社法が大改正される日もそう遠くないかもしれない。



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