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1 アクションのすゝめ。

さあ、始まりました。セルフ新連載「あしたはあしたの風がふく」。
読みに来てくださってありがとうございます。
前作「京都ゆんゆん日記。」が好評だったので味をしめて、またこうして画面に文章を打ち込んでいます。

ただ、旅行記なら書くに事欠かないけれど(まだ読んでない人は「京都ゆんゆん日記。」をぜひどうぞ)、日常となると基本的に大したことは起こらない。
さて何を書こうかと初っ端から行き詰まりTwitterで聞いてみたところ、フォロワーさんから「アクションについて書いてはどうか」と提案をいただき、今回はありがたく乗っからせてもらうことにした。
またネタ切れになったらTwitterで聞いてみるので、そのときは是非何かお題をくれたら嬉しい。

そうね、アクションのこと。
一応この間まで「どうして体育の成績がめいっぱい頑張っても5段階中3だった女がアクションをやるに至ったか」ということを途中まで書いていたのだが、これ面白いか?と思ったので、やめた。興味のある人はなんか良きタイミングで聞いてください。
代わりに、アクションのどういうところが好きかを語っていこうと思う。

好きポイントその1、構え。
構えってのはね、一番キャラクターが出るところだと思うんですよ。
例えばこのキャラクターが刀を構えるときは下段なのか、正眼なのか、背中に背負うのか、大上段なのか、あえて構えないのか。刀を握るのは片手なのか、両手なのか。そもそも刀は一本か、二本か?全然違うわけだ。
キャラクターだけでなく、心情でも変わる。「本当は戦いたくないのに戦わねばならないとき」と「相手をブッ殺したくてしょうがないとき」は違う。そういうのが見えると、もうたまらんのだ。
あと、同じ武器でもキャラクターによって構えが違うのもめちゃくちゃいい。例えばスーパー戦隊で例を挙げると、キラメイジャーが結構わかりやすかったと思う。しぐたんは正眼、瀬奈ちゃんは逆手だったり。小夜さんと為くんでも構え方が違いましたよね。ああいうのです。これは戦い方にも通ずるものがある。テンポ感だったり、技と技の間に見える癖だったり、リアクションのしかただったりとか。
いや、むしろ同じ構えなのも痺れる。かつて同じ剣術道場で切磋琢磨した同士が道を違えてしまったとか、道を誤った師匠と戦わざるをえない弟子とか、同じ構えで対峙された日にはなんとも言えないクソデカ感情で爆発しそうになる。まさに尊み秀吉である。

好きポイントその2、死にざま。
死にざまは、これもそのキャラクターの個性とか信念が出るので好きなのだ。
改心してきれいに散っていくもよし、最後まで悪を貫き通して葬られるもよし、「ここは俺に任せて先に行け」と仲間を守り志半ばで倒れるもよし。かつての同士と相討ちなんてのもアツい。今際の際は泣いているのか、笑顔なのか、恨み節を言うのか。盛り込める要素は無限大だ。
個人的には泥臭く、無様な死にざまが好きだ。美しく散るよりも足掻いてもがいて、それでもだめで散っていくのが良い。
私は死ぬ役を振られることが滅多にないのだが(なんか死ななそうなのかなぁ…)「StrayDogs」という舞台で“仲間を守り、生ける屍に喰われて死ぬ”という役を演じたことがあり、そのときはマジで死にざまに拘った。拘り甲斐があります、死にざま。

…と、ここまで書いてきて、ふと気づいた。
これはアクションが好きというより、アクションを通して垣間見える芝居が好きという話なのでは?
………。(腕組みをして天を仰ぐ村田)
いや、もうこれはこれでいいとしよう。アクションの良さだよ、これも。

やる側として醍醐味だなぁと思うのは、やり合う相手と息があったときの「俺たち最高だな!」という感じ。これはなかなか言い表すのが難しいけれど、バチっとあったときって本当に気持ちいい。客席にも伝わっているといいのだけれど。
それから、ちょいムズくらいの難易度の技を振られると「絶対に本番に間に合わせたらァ!」と非常に燃える。そして、稽古に稽古を重ねて(休憩時間もやってる)何としても間に合わせる。本番の頃には一段階上に到達しているわけだ。これが良い。
こういうのはアクションならではのアレでしょう。ふぅ、なんとかお茶を濁せたぞ。

あとは武器ですね。武器が好きです。
日本刀の一切の無駄のない美しさもいいし、銃火器は言わずもがな、かっこいい。変わった武器を見つけると目が輝く。よくご一緒していた座◎葉隠の役者であり小道具担当のキクチハジメさんに言わせると、武器を見ている私の目は「恋する乙女のそれ」だそうだ。もう、うっとりしちゃっているのだ。好きすぎて。
浅草なんかで武器屋さんを冷やかしていると「この武器ならこういうシーンでこういう戦い方ができそうだ…」と妄想が捗って自然とニコニコしてしまう。武器はいいぞ。
ちなみにずっと欲しいなぁと思っているのは、シラットで使うカランビットナイフだ。なかなか練習用で丁度いいものが見つからなくて、買えずにいる。指を引っ掛けられる穴のあるものが良い。

そんなわけで、私はアクションが好きだ。
膝の調子もだいぶ上向いているので、復帰できたときにはぜひ拘りポイントを見つけてほしい。そしてあなたの好きポイントも教えてほしい。
さ、まずは体力を戻すところから。がんばります。

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