見出し画像

留学生の事情(おてつたび感想2)

前回、辛口っぽい感想文を書いたので、おてつたびに参加して不満ばっかりあるように見えたかもしれないが、良かったこともたくさんあった。今回はその一つについて。

留学生と友だちになった

私が働いたホテルでは外国の人が多く働いていた。そのうちの二人と仲良くなった。ベトナムから来た20代前半の女の子たち。日本語だけの職場で働いていて、接客もしているぐらい日本語が上手だけど、日本に来てまだ1年も経っていないらしいので本当にすごい。

部屋にお呼ばれして、おやつ(晩ごはん?お酒とアテ?)を食べた。お肉を焼いたものにベトナムのソースなどを付けたものなど、とても新鮮に感じた。
ちなみに、日本酒を飲んでみたいということで、日本酒が用意されていた。ホテルの食事で出されるものの一番良い値段のもの。さすが良い値段するなと思うぐらい美味しかったが、彼女たちにとっては味が飲みにくかったらしい。
味も美味しかったが、何より、おてつたびに参加してそこで働くベトナム人の人と一緒にご飯を食べるという状況が最高だった。おてつたびに参加した醍醐味が、予想以上のものが得られたと思った。

ご飯を食べたりしたのはその一回しかなかったが、今もインスタで繋がっていて、今度こっちに遊びに来たときには私がもてなそうと思っている。

留学生の事情

一人に誘われたので、てっきりその子の部屋かと思っていたら、二人の相部屋だと分かった。そのため、元々の仲良しなのかと思って聞いてみると、日本(そのホテル)に来る時、空港で初めて会った仲らしい。そんな二人でのワンルーム暮らしは大変なのではないかと聞くと、「家賃がもったいないから」と。おてつたびで参加した私たちは部屋を無償で与えられていたが、彼女たちは家賃を払っているらしい。

日本の中でもなぜこのホテルを選んだのかを聞いてみたら「ここしか選択肢が無かった」と言われた。
本当は京都や大阪などに行ってみたいけど、日本語を喋る力が足りないので都会では働ける場所が無く、留学生同士の競争にも勝てないと言っていた。

たしかに、彼女たちは十分に意思疎通ができるぐらい日本語が上手だが、ある程度特定の単語が分かれば出来るホテルの接客と、都会で求められるかもしれない臨機応変な対応とは違うかもしれない。

彼女たちは私と友だちになれて嬉しいと言ってくれる。
せっかく日本に来たのに、何にもない田舎で、従業員も外国人が多い。日本人の従業員も年配の人が多く友だちは作りにくい。繁忙期だけ働きに来る人も多い。
ちなみに、私は彼女たちより年上だが、顔が童顔なので同世代だと思ったらしい。童顔であったことを初めてラッキーだと思った。

「それに、yuikaさんの日本語は聞き取りやすい。分かりやすく喋ってくれているよね?」
言われて初めて気付いたが、みんな遠慮なしの方言で喋る人ばかりだった。

せっかく来た価値があるか

そのような話を聞いて、彼女たちにはぜひこっち(私の家がある地域はまあまあの都会)に遊びに来てほしいと、より強く感じた。

ベトナムではお正月(時期は旧正月)は家族で過ごすものらしく、日本より家族で過ごすことが重要視されているお国柄らしい。そのような中、帰国せず外国で働いている。せっかく留学しに来ているのだから、少しでも多く日本を知ってほしい。ホテルのある田舎だけでなく都会も楽しんでほしい。その地域と京都と大阪、どこも同じ日本だけど違う印象を持つと思う。
場所だけでなく、関西の料理を食べたり、自然な関西弁もたくさん聞いてほしいと思う。

彼女たちと一緒に過ごしたとき、年末年始だったので日本のお正月とベトナムのお正月について話をしたりしたが、そういう話をしてあげられる人があの従業員の中に居ただろうか。

私が感じた不満と類似する課題があの場所にはあった気がした。