【30話】幼馴染みの想いで話(唯と梨紗ちゃん)
梨紗ちゃんの、運命の出会い
デジャブ ?
「ゆいー なにまだ寝てるのよー もう11時よ」
「あっ 梨紗ちゃん おはようだよ どこか行くの 制服着て」
「・・・あら なんか・・・なに忘れてるのよー 楽器店行くんでしょう・・はい起きて布団たたむから・・はいパジャマ脱がせるわよ・・はい制服着せるわよ・・はい顔洗って歯磨いて・・トイレも行ってきなさいよ・・・あら・・なんかこれって・・・」
「どうしたの 梨紗ちゃん」
「前にも こんな様なことがあったような・・・デジャブかしら」
「デジャブだよ 梨紗ちゃん」
「唯 デジャブって知ってるの」
「知らないよ」
「・・・まあ いいわ とにかく行ってきなさいよ」
「行ってきたよ ウンコが出たよ」
「そう よかったわね じゃあ行くわよ・・・ちょっと唯 どこ行くのよ」「朝ご飯だよ 梨紗ちゃん」
「そんなの 昼まで我慢するのよ・・・えっ 前にも同じことが・・」
「もー それデジャブだよ 梨紗ちゃん」
「・・・そうかしら でも まあいいわよ じゃあ行くわよ」
「でも 朝ご飯食べないと お腹空いてるんだよ」
「唯 怒るわよ」
「もう怒ってるでしょう 梨紗ちゃん」
「もう いい加減にしなさいよー 怒ってないわよー」
「ほら梨紗ちゃん やっぱり同じ所で怒った 前と同じだよ」
「ゆ 唯 もしかして・・・・い いつからよ」
「梨紗ちゃんが 起こしに来て直ぐだよ」
「それで 同じようにやったわけ」
「そうだよ」
「なんでよ」
「今度は梨紗ちゃん どこで怒るかなって 思ったからだよ」
「・・・・・そういう頭の回転 つまらないことにばっかりに使ってないで 少しは勉強に活かしなさいよー もう トットと行くわよ」
気になっていた、キーボード
「あっ 梨紗ちゃん わざわざすまないね」(店長)
「いえ なんでしょうか」
「今度の野外ミニライブなんだけど エレピ(エレクトリック ピアノ)は用意するんだけど 野外でエレクトーンは用意できないから オルガン系のキーボード 梨紗ちゃんいるだろうと思って」(店長)
「そうですね 何があるんですか 店長さん」
「そこのデモ機 色々あるから そこから選んでよ 2つでも3つでも
それ用意するから」(店長)
「えっ いいんですか それじゃあ エレピはあるから そうね
ストリングスは欲しいわね あと オルガン系だったら・・・・」
「どーお 梨紗ちゃん なにかいいのある」
「そうねえ・・・・あらっ これ これって 前に聞いたあの音だわ」
「おっ 梨紗ちゃん さすがに目が鋭いねえ」(店長)
「何言ってるんだよ 店長さん 梨紗ちゃんはいつも目が鋭いよ」
「いや 唯ちゃん そういうことじゃあなくて・・・・・」(店長)
「もー 冗談だよ」
「・・・・・・・・・」(店長)
「あっ 店長さん 唯の言うこと 気にしないでほっといて下さい いつもこんなんですから それで これですけど ELP(エマーソン・レイク&パーマ)とか ディープパープル(Deep Purple)とかが使っている キーボードですか」
「そうだよ もう目を付けてたんだね」(店長)
「そういう訳ではないんですけど 前から気にはなってたんです どう言う楽器なんですか」
「これは ハモンドオルガン だよ バンドでプロが使ってるのは フラグシップクラスのエレクトーン程の大きさなんだけど このあいだ コンパクトなのがデモ機で入ってきたんだよ」(店長)
「これって 借りれるんですか」
「いいよ 梨紗ちゃんだったら その代わり モニターしてくれるかな
後で使い勝手とか音質とか感想を聞かせて欲しいんだ」(店長)
「はい もちろんです こちらからお願いしたいくらいです」
「じゃあ スタジオ用意するから 取り敢えず 音出してみてよ」(店長)
「はい ありがとうございます あっ それとライブでの曲 ハモンドオルガンでのアレンジに変えたいので それも少しいいですか」
「いいよ ゆっくりやっていってよ ここでしかできないから」(店長)
「ありがとうございます」
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