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Bad は Good

人間は一度、自分の汚い部分に向き合った方が強くなれるし、楽になれる。
それについて書いていく。

(一瞬話は逸れるが)
私は社会人になってから、双極性障害(躁と鬱を繰り返す精神病)にかかったことがあり、それまで普通にできていた事が出来なくなった時があった。
具体的には歩けなくなったり、話せなくなったり、文字や地図が読めなくなったり、腕が上がらなくなったり、急に涙が溢れてきたり、ベッドから起き上がれなくなったり…etc。
その時は本当にしんどかった。

発症のきっかけは当時勤めていた会社の社長と意見が対立し、その社長を信じれなくなったから。
別にその社長が悪いというわけではなく(あくまでその社長は自分の善を貫いていた可能性があるから)、その社長を信用してきたこれまでの自分に絶望した感じ。
あとは他の社員も救えない自分も嫌になり、そんな自分が許せなくなったから先述の病が発症。

話を戻す。
最初は他人(社長)が許せなくて許せなくて本当に辛かったのだが、精神科で処方してもらった薬を飲みながら生活することで冷静になれた。
それと同時に、社長が許せないというより、これまでの自分の生き方が許せなくなったのだと自己認知できた(=Badに向き合う事ができた)

私は中学3年の頃から親や教師が喜ぶ自分を演出してきた。
具体的にはテストでいい点を取るために勉強したり、それでいて出る杭にならないようにしたりと、少し矛盾する行為を正として認識させられ、人の顔色を伺いながら生きてきた人生だった。

実際に結果も残した方だとは思う。
詳細は伏せるが県内で一番偏差値の高い高校に合格できたり(出身は東北地方の田んぼに囲まれた町)、大学進学時も同じ地方の旧帝大に合格できた。ただ、それは自分の意思というより周りの見えない力に動かされたものだった気がしたから、ずっと心はしんどかった。
だから就職では東京に出てきた。そこに何かがあると思ったから。
(↑自慢みたいに聞こえたらすみません)

実際に東京にはいろんな人がいた。
特に渋谷とか秋葉原は、法律さえ守っていればどんなことをしても許されそうな雰囲気が好きだった。今でもよく行く。

そんな東京という街で過ごすうちに、これまで臭い壺に押し込めていた自分の中のBadが見えてきた。
私はこれまで、自分の意思(=やりたいこと)があるのに、その意思と異なること(周囲の大人に押し付けられた社会一般の常識とかモラル)を15歳からずっとしてきたのだ。ずっと自分はメンタルは強い方だと思っていたし、色々と耐えてきたのだが、20代の終わりを迎え、ついに爆発した。
その時に居合わせたのがさっきの社長というだけ。
むしろきっかけをくれてありがとう。

これはたまたま私の話だが、こういうケースは日本ではまだまだよくあると思う。
わかりやすい例で言えば
「●歳までに結婚して●歳までに子供を何人産みたい」という意思を持っているのに、30歳を過ぎたあたりで急に現実を見始める女性。
元々は同じ年代の女友達と若い頃には合コンに行ったり、彼氏のスペック比較とか品定めをしてたのに、いざ周りが結婚して、自分が売れ残った瞬間「目の前の仕事も割と楽しいし〜…」とか言い始める人。
歯に衣着せぬ表現をするなら、吐き気がする。

男性で言えば、大企業に入って年収もどんどん上がり、周囲から見たらエリートなんだろうけど、当の本人からするとだんだんと自分のキャリアが見えてきて、飲み会で上司の愚痴をぶつぶつ言ってるタイプ。
独身のケースだと「年収1,000万円あるし、女からもモテるし(笑)」とか言って、高いタワーマンション借りて、落ち目の港区女子みたいなのを家に呼んでそれをすごいと勘違いしてるやつとかもいるし、
既婚のケースだと「もう奥さんと子供もいるからさ、やりたいことあっても色々障壁があるのよ」とか言い訳する奴もいる。
チャレンジできないのは自分自身のせいなのに、それを奥さんとか子供のせいにしないでほしい。

多分本人たちもいつかは気づくはずなのだ。
ただその自分のBadに向き合おうとしていないだけ。
さっきの例で言えば、
結婚したいなら今からでもマッチングアプリ全部に登録して、ちゃんと自己紹介文に恥ずかしがらずにその旨を書けば素敵な相手は見つかるだろうし(むしろその素直さを好きになる男性は多そう)、
所属する企業でやりたい事があったり、その中で出世したい欲があるなら、自己研鑽するなり上司に進言するなり、出来る限りのことを全部して、それでもダメなら転職なり独立なり、やれることはたくさんある。

年齢とか家族とか自分以外の何かに理由をつけて行動しない方がはっきり言ってダサい。自分以外のせいにすんなよ。

長くなってしまったが、Badに向き合うなら早い方がいい。
そのほうがそれ以降の人生が楽しくなるし、同じ事象が起きた時の感じ方や伝え方が明らかに変わる。

私は景色が変わった感じがした。
(念のためですが、変な薬はやってないです。笑)

一番しんどいのが、死ぬ直前に病床で気付いたり、周りの大切な人がいなくなってから気付いたりすること。

私は私の大切な人にそういう思いはしてほしくないので、これからも発信活動はしていきたいと思っている。

以上

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