見出し画像

キャリアに悩んでいる人に向けて。私なりの「自分の道は自分で切り開く」方法

はじめに

こんにちは、アドウェイズの遠藤です。2024年卒の新卒採用も、いよいよピークを迎える時期になってきました。

そんなこの頃ですが、面接や説明会などでお話しする学生の方々から、私のニュートラルな姿勢で向き合うというスタンスが響いてくれたのか、気の張らない質問をいただくことが増えてきました(ありがたい限りです)。そして、そのなかでも、このような質問を多くいただいております。

将来のビジョンを描くために、どう行動したらいいかわかりません!
やりたいことが分かりません。どうやって考えていけばいいのでしょうか?

これらは、簡単に言えば「キャリアプラン」に関する質問ですね。私も20代の頃は、同じような気持ちを抱いていたので、とてもとても理解できます。

現在、私は、マネジメントを担う立場として、仕事を行っていますが、以前はデザイナーとしてのこだわりや思いがとても弱く、与えられた仕事にただ向き合っていただけの、個性が少なめな社会人でした。そして、それがとてもコンプレックスだったんです。

今回のnoteでは、このような、やりたいことが決まっていない、キャリアに不安を抱えている、などの悩みに対し、私の(あくまでも)見解で、答えを共有をしていきたいと思います。

デザイナーとして「こだわりがない」ことを相談した

「クリエイティブを通して、世の中の課題を解決したい」。私がデザイナーになりたいと思ったきっかけは、そうした少し抽象的な動機でした。

例えば、いずれはUI・UXデザイナーのスキルも身につけたい、会社で技術を磨いてフリーランスになりたい、何かしらの賞を取りたい、などといった具体的な思いや夢は、ほとんど私には無かったのです。そして、この問題は、デザイナーとして仕事をし始めてから、数年後に可視化されたのでした(我ながら気づくのが遅い)。

当時の私は、そうした現状に対し、このように考えていました。

「うーん、参ったな、このままだと、やりたいことがないかもしれない。同僚や、世の中の有名なデザイナーたちは、もっと自分のしたいことにストイックに立ち向かって進んでいるのに……。でも、どうしたって自分からは、次のステップが生まれないんだよな〜」と。

しかし、ただ考えているだけでは先に進めません。そして、このモヤモヤをどうにか消化したい。私は思い切って、当時の上司に「デザイナーとしてのこだわりがない」ことを相談することにしたのです。

そうすると、あっさりと、私の中で答えが見つかったのでした(ありがとうKさん)。

実際に、どんなアドバイスをもらったのかというと、この時上司は、例えばデザイナーを、2つのタイプで考えてみればと教えてくれたのです。

それが、このパターン。まず、Aさんは、UIデザインが得意な人。でも、やりたい仕事と、やりたくない仕事の境目が明確にあるため、それ以外の仕事にはあまり興味がありません。つまり、その道一本で頑張って、突き詰めるタイプ。とはいえ、仕事の範囲は限られるため、成功しないと、活躍できるチャンスは少なくなります。

Bさんは、仕事へのこだわりが少ない、私のようなタイプの人。しかし周囲から「向いてそう」だと言われた仕事には、とりあえず挑戦してみるため、仕事の依頼は徐々に増えていきます。知識量は、広く浅くなるかもしれませんが、繰り返すことで裁量も増え、Aさんのやりたかった仕事も、いつの間にか任されていることもあるかもしれません。

つまり、Aさんのように、やりたいことが明確にあることは大切なことだが、仕事を選びすぎると成長のチャンスを逃すことも多いということです。また、Bさんのようにこだわりがない人でも、考え方次第では、プラスに変化できると理解をしたのでした。

そこからは、向いていると言われた仕事に対しては、より貪欲に挑戦をしていきました。マネジメントの仕事もその一つであり、おかげで、意外な自分を発見することができましたし、ありがたいことにキャリアも上がっていくこととなりました。これは、私の人生の中でも、大きな成功体験の一つです。

では改めて、最初の質問に戻ります。

将来のビジョンがわからない、やりたいことがない。このような悩みに対しての私なりの答えは、周囲から「あなたに向いているかもね」と言われる・言われた仕事を、とにかくやってみることだと回答します。そうすれば、自ずと、自分に向いてる仕事が見つかり、キャリアも見えてくると思うんです。そうして、気がついていない自分の強みを、少し時間をかけてでも、探していくことができれば良いのではないでしょうか。

周囲に理解してもらうには、あえて「赤裸々」になることが大切

上記の通り、ありがたいことに私の場合は、理解をしてくれる上司が周囲にいたため、自分が向いているかもしれないキャリアや、新たな価値観が見つかりました。

とはいえ、あの時私が、上司に思い切った相談をしたからこそ、新たなスタートを切ることができたとも考えています。そして、この「赤裸々」に相談をすることは、人生の節目においても、結構役に立つと思っているんです。

例えば、新卒時のこと。実は私はデザイナーではなく、“営業”として採用をされたのですが、この時も面接で赤裸々に話をしたことが、後の入社に繋がったと考えています。

どんなことを話したのかというと、面接担当に向けて「私はデザイナーになりたいのですが、技術が足りないので、どこからも採用されないんです」などといったことを、オブラートに包まずに相談をしたのです。

すると、面接官から「では、営業として入社をしてみてはどうか、ジョブチェンジでデザイナーになることもできる」という旨の話をもらい、私は実際に入社し、その後デザイナーとして仕事をするようになったのでした。

とはいえ、そこまで自分をさらけ出すことに対しては、少し抵抗がある人もいるかもしれません。しかし、その赤裸々な言動も、“計画の内”だと思って実行をすれば、うまくできるのではないでしょうか。

そう、実は私も、決して衝動的に「赤裸々」になっているわけではないんです。

ここまで話したら、相手も何か共感してくれるかな、相談に乗ってくれるかなと、ちょっとずつその加減をコントロールしているんですよね。ちょっと卑怯に見えるかもしれませんが、それもテクニックの一つだということで、許してください。

ただ、少なくとも、もしあの時、面接担当に対して相談をしていなかったら、全く違う人生を歩んでいたかもしれない……。そう考えると、包み隠さずに話すというアクションは、私の人生に彩りを添えてくれるものなのかもしれません。

私なりの「自分の道は自分で切り開く」方法

こうした場においても「全てをさらけ出して欲しい!」と考えているわけではないのですが、ちょっと取り繕った話をされると、こちらも少し構えて聞いてしまうことがあります。

例えば、面接でも、恋愛でも、どんなコミュニケーションにおいてもそうだと思うのですが、弱みが一つもなく、完璧な姿を見せてくれる人は、少し隙が見え辛いと思ってしまうんです。反対に、挫折経験や、それを乗り越えた経験を話してくれる人の方が、共感し、一緒に働きたいと思うことが多いんですよね。

つまり、自分の胸の内を隠さず、そして疑問点があれば、心に留めないで、発信をしていく。そうした機会が、両者の意思を深め、自分の見えていない本心や強みを知ることにも繋がっていく。自分の気持ちを聞いてほしい時や、何かしらのリアクションがほしい時は、このような行動を取ることがとても大切なのではないでしょうか。

私の場合は、こだわりがない、と上司に相談をして、道が開けました。

もちろん、全てをおおっぴらにしたり、または感情的になってしまったりするのは、あまり得策ではないかもしれませんが……これも世渡りするための一つのテクニックではあると思いますので、もし機会があれば、ぜひ利用してみてください。

関連記事はこちら  


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?