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♯7【おばキャン】絶体絶命キャンプ

『おばさんキャンパー』略して
『おばキャン』の
みきみきです。

生きた空もない
おばキャンの話をします。

本気で
明日をも知れぬ」と考えた。

自然をなめては
あかん

”これからキャンプを始める方”
特に”母子キャンプを考えている方”
に伝えたい
「絶体絶命キャンプ」を紹介します。

おいしいキャンプ場

2022年9月
♯1で紹介した親子とキャンプへ

「おいしいキャンプ場」
クスッと笑っちゃう
キャンプ場の名前です。

2カ月前から計画
「富士山を見ながらキャンプをしたい」と
おばキャンの希望から
予約をしてもらいました。

キャンプの予定が決まると
2週間前ぐらいから
天気予報を頻繁に見ます。

曇りのち雨
台風は…大丈夫かな…

助言①

不安があるなら
やめるべき

ワクワクの気持ちが
勝ってしまい
出発

連休ということもあり
高速は渋滞

昼過ぎにキャンプ場到着

曇っていて富士山は見えないが
雨降っていないから
まっいいか!!

広めのサイトに
2つのテントを設営

助言②

帰る勇気も必要


夕方近くなり
雨が降り出してきました。

夕飯を食べ始めると
☔大雨☔
タープから滴り落ちる大量の水。

夕飯は中断して
とりあえず
お互いテントの中へ避難します。

上からも下からもしみてきて、
何もできず・・・

ついに、雷も鳴り出してきました。

気がつけば
猫が我が家のテントに避難しています。

猫も避難

助言③

後悔するキャンプはするな

日にちが変わる頃
娘の友達のお父さんの声がテントの外からした。

「危ないので、車に避難しましょう」

何度も
”雨雲レーダー”
”雷レーダー”を見て

何度見ても変化はない。

”赤い表示”と”バツ”だらけ

「土砂崩れ」「川の氾濫」
テレビで見たニュースの映像が
頭の中をよぎる・・・

なんで
あの時帰らなかったんだろう・・・

明るいうちに撤収すればよかった・・・

後悔ばかり・・・

娘を守ることができない
助ける自信がない・・・

車の中で手をずっと繋いでいた。

最悪の誕生日

娘が言った。
「最悪の誕生日だ」

そう。
今日は彼女の誕生日であった。

「誕生日おめでとう。
こんな事になって
ごめん…」

午前3時ごろ
雷が落ち着いたので、
車からテントに戻る。

マットは湿っぽい。
寝袋も。

時間が過ぎるのを祈るだけ。

太陽だ

5時ごろ
雨はあがって、明るくなってきた。

やっと
トイレに行けるーーー。

娘は寝息をたてて寝ている。
疲れ果てたんだろう。

げっそりしているファミリーキャンパーと
すれ違うたび
心の中で会話をしているような気がした。

「とにかく
生きててよかったですね」と。

泥と雨で重みがあるテントやギアを
大きいゴミ袋に詰めて
撤収。

帰りの車の中
バックミラーに
美しい富士山がうつる。

なんて、いい天気だ!!

自宅前で
キャンプギアを洗って干しての繰り返し。

大雨にうたれて
錆びついたダッチオーブンの手入れ。

黙々と片付けていると・・・

隣の家族が、帰ってきた。

やはり
キャンプだった。

お隣さんと我が家のベランダに
大きなテントが
風になびいている。

こんなキャンプは二度としないと
心に誓う。(終)

追伸
推しの「歌い手社長 いれいすないこちゃん」が
薦めていた辞典です。
勉強のためにも、できるだけこちらの辞典からピックアップした言葉を使っていきます。

【ブレイクタイム】推し活1周年
も、読んでくれたらうれしいです。

生きた空もない:恐ろしさのあまり生きている心地がしない
明日をも知れぬ:明日には死ぬかもしれない











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