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我が子のいない野球の試合

学童野球時代は、野球スクールにお世話になっていた息子と娘ですが、スクール対抗の試合なんかがあって、そんな時は、試合に出ていました。
僕も、たまにしかない試合なので、必ず観戦に行っていました。
そこには、楽しそうに、打って、投げて、走ってる、息子や娘がいて、僕もとても楽しく観戦したものでした。
中学になると、野球部に入り、ほぼ毎週、土日は練習試合が組まれていて、それも僕は、必ず観戦に行っていました。
息子は1年生の秋から、娘は2年生の秋から試合に出るようになりました。
観戦に行けば、息子も娘も、グランドにいる。そういう状態でしたし、僕の中で、それが当たり前のようになっていました。


▼ 我が子のいない野球の試合

息子は自分の高校野球の場所を、県内では強豪に数えられる高校野球部を選びました。
一般生として当たり前に高校受験をし、そして一般生として、野球部に入部しました。

強豪校ならではだと思います。
毎週末に組まれている練習試合には、県外からビッグネームの高校がやって来ていました。
僕は毎週末、観戦に行っていました。
でもグランドには、彼の姿はありませんでした。
ベンチにも、彼の姿はありませんでした。
1年生の時はもちろんですが、2年生になっても、彼のいない野球の試合を、僕は毎週毎週、観戦に行っていました。

これまで、観戦に行けば必ず、我が子の躍動する姿を見ることができていて、僕の中で、それが当たり前になっていたのですが、その当たり前が、高校になると、当たり前ではなくなりました。
むしろ逆で、試合に出る、いや、ベンチにいる、ということが、とってもとっても特別なことになりました。
というよりも、特別なことなどではなく、手の届かないことになっていったのでした。
3年生になり、ラストチャンスと意気込んだ年は、コロナでなくなりました。
僕は彼の高校野球をずっと観戦に行きましたが、ついに彼が、グランドで躍動する姿はおろか、ベンチで声を出している姿さえ見ることなく、彼は高校野球を終えたのでした。

我が子のいない野球の試合を、そんな試合を観戦することに、僕はもうすっかり慣れて、我が子の試合ではなく、応援してるチームの応援、として試合を観ることができるようになりました。


▼ それでも僕はLIVE配信にかじりつく

息子は大学でも野球を続けました。
たまに、試合に使ってもらっています。
遠くで野球をやっているので、これまでのように、かならず観戦に行く、ということはできなくなりました。
そんな彼の野球も、今年が、大学ラストイヤーです。
先週から、春のリーグが始まりました。

彼の姿は、グランドにありません。
ベンチにも、彼はいません。

でも僕は、LIVE配信にかじりついて観戦しています。

我が子のいない野球の試合

もうすっかり慣れっ子になった観戦のやり方で、我が子のお世話になっているチームを応援しています。

さあ!
明日から、2週目が始まります。

僕はまた、応援してるチームの応援、としてLIVE配信にかじりつきます。


以上でーす。

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