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きれい事だけじゃない、リアルな出版・メディア露出の話(徐々にコンテンツ追加していく予定)

本コンテンツについて


そのうちですが、出版とかメディア露出まわりをまとめて、本にでも出来たら良いかなと思ってます。 知っておくべきこと色々あるのに、それを学ぶ手段があまりにも無い(私は手探り)なと。

出版企画書の書き方やライティング技術など「入口の技術論」のノウハウは一定の需要があるかもしれませんが、既にあちこちに出ていますので自分にあうものを見つけてみて頂ければそれでOK。

私の方では今後もっと掘り下げて、出版やメディア露出経験を「再現性のある仕組みやノウハウ」としてまとめていこうと考えています。

出版するということ、著者になるということ

大前提として抑えておく必要があるのは、基本的に『ビジネスである』ってことです。自伝とかを自費出版する時にはビジネスじゃないというケースも一定程度あると思いますが、それ以外においてはみんな仕事として関わるわけです。(社会貢献的な側面もありますが)

だから、その場その場のルールに沿ってしっかり進めていく必要があるし、それぞれの人に役割があります。ここで気をつけたいのは、著者とか出演者の位置づけです。こういった仕事に関わる前に思ってしまいがちなのが『こんなにスゴイんだから自分が出て当然』みたいに偉そうになっちゃうパターン。コレ本当にダメ。 (ビジネスとして売れそうなものを作るってことも重要なのですが、それは企画とかの部分でまた別の機会に)

時間をかけてじっくり作る商業出版が1番たぶん慎重に進むので分かりやすいですが、著者は決して中心にいるリーダーではありません。『コンテンツ』です。中心になって進めてくれるのは編集者の方。

最初から最後まで一度やると本当に分かります。プロジェクトのリーダーは編集者さんなのです。そして、プロジェクトのオーナーは出版社。著者はメンバーの1人です。

独自の要素があるメンバーなので、システム開発ならさしずめ『敏腕プログラマー』的な位置でしょうか。確かにそいつがいないと大事なところが出来ないけれど、全体に関わるわけじゃないし、何なら作るものを変えてしまえば代替えもきく。

何でもワンピースに例えるのはよくないですがw、海賊団ならたしかに船長が著者かもしれません。なんなら、ちょっとした特殊能力を持っていたりする。ただ、船長はあまり船の操縦しないし、大事な部分には出てきても他のクルーが大部分やってくれてるから船長が活きるわけです。さらに、クルー思いの船長ならより良いってことになります。

一発出して終わりになるのなら何でも良いでしょう。ただ、それじゃ意味がないと思うので、次に繋げることが必要ですよね(最初の単著のときに担当編集者の方から、非常に重要なこととしてこれを教わりました)。そのためには、やはりうまくチームワークできることが必要になるんです。 著者はまずおごらぬこと。 その上で、キャラクターとか独自のコンテンツが大事。 と、思っています。

商業出版と自費出版


出版には、そもそも大きな分け方として商業出版と自費出版(またはそれに類するもの)があります。別にどちらが良いということではありません。ただ、現時点で私が取り組んでいるのは商業出版のみです。それぞれには、メリット・デメリットがあると思いますので、自分でやりたいことに合わせて選べばいいでしょう。

具体的には、自費出版の場合、自分で出したい内容を書いてサクッと出しやすいのがメリット。ただ、初期費用を自分で出す必要があります。この点が従来の紙の本だと高額でしたが、電子書籍なら少額で作成できるようになりました。他に商業出版と異なる点として、通常の流通ルートに載りにくい(営業や広告をしてもらえるわけではないことが多い)ので、書店の店頭に並べてもらうのが少し難しいかもしれません。また、ごく少人数(ほぼ著者だけ)で作成することになるので、本の内容面の質を担保するのが大変です。(誤字脱字が多いといったレビューを見かけたりするのが多いのはそのためかなと)

商業出版の場合、広く書店においてもらえたり流通に乗るのが大きなメリットでしょう。一定の人数が関与して、それなりの部数を刷ったりするわけなので、失敗したらそれはインパクトも大きい。だから自費出版に比べれば慎重に事が進みます。ある程度売れそうな著者なのか、売れそうな内容なのか、といったことが企画を立てる段階でもちろん作り込まれる他、途中でも見直ししたりします。だから実は、本の内容って途中で変わったりしているのです。(その本の関係者しか知る由もないことですが)

そんなこんなで、商業出版では相当な時間とかをかけて原稿が作られます。さらに原稿を作った後も、校正とかもうホントに真っ赤になって返ってくるのを確認して、印刷する前に再度最終確認して、と無茶苦茶時間が掛かります。なので正直、儲かるわけではありません。何かを伝えたいとか、思いがないと最後までいけないのではないかなと思います。商業出版の場合、本1冊10万字とも言われる分量を書かなくてはいけませんので。。。

まとまった量の文を書くのに重要なこと


ある程度の量を書く時にはもちろん、そう多くないと思える時でも、文章を書く時には構成が非常に重要です。
ちなみに文字数というのは概ね
・本1冊 100,000字(10万字)
・本の1章 10,000字(1万字)
・長めのコラムや記事 5,000字(5千字)
・短めのコラムや記事 2~3,000字(2~3千字)
といった具合です。
私が各所でリリース済みの色んなコンテンツも、だいたい上記のようなボリューム感となっています。

例えば『日本の資格・検定』の【連載はやしかく】は、上記の中では比較的短めのコラムや記事のカテゴリー。 2千字は書くようにしていて、勢い余っても3千字くらいまでに間に収めてるようなところ。

これくらいの長さになると、ゾーン的なところにスッと入って、没頭してすぐ終わらせたりもするのですが、だとしても構成ができてないと変な方向に進んでまとまりが無くなったりするので、長くても短くても構成はとても重要。


例えば最近Twitterでシェアした、↑のクラウドの話を例にしてみますと、以下のような構成を先に作っています。
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●サイバー攻撃
 ・どんな事が起きているか(情報セキュリティ10大脅威、今回起きた社労夢の停止など)
 ・人的、技術的、物理的攻撃の分類
 ・パスワード関連の攻撃
 ・ウイルス関連の攻撃
 ・避けられないNW上の攻撃、標的型攻撃

●基本的なセキュリティ対策
 ・取り組む流れ
 ・パスワード管理
 ・バックアップ
 ・ウイルス対策
 ・出口対策

●クラウドサービス
 ・クラウドの仕組み~メリット&デメリット
 ・契約前の留意事項
 ・被害発生前に取りうる対応
 ・被害発生時の対処
 ・クラウドや、広い意味でのITとの上手な付き合い方
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大きく3章構成のような形にして、その中で各5項目作ってあります。 全体の分量は指定があったり要望があることが多いので、そこからどれくらいの項目が必要か考えて埋めていくようなイメージ。

今回は5~6千字といったオーダーで、1つの話題でそれなりに書くと2千字は書けるかなという個人的な感覚があるので、多めになるかもしれないけど3章分考えればまぁ足りるだろうと。

あとは1つの章について、5つずつ小項目に分けると、1項目あたり400字ほど。原稿用紙にしたら1枚、ツイート2~3個分と思えばもう大した量ではありません。

こうなればあとは書くだけというわけです。 構成がしっかり出来ていれば書くのはそんなに苦ではないはずなので、ぜひ構成をまとめてから書いてみてください。

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