カーペンターズの初期の頃の有名な曲だ。まだ１０代だったカレン・カーペンターの、アルトの声が甘酸っぱく聞こえて、曲想をさらに盛り上げている。中学生の頃に初めて聞いたとき、その甘美なロマンチシズムにひどく感動した。

この曲の冒頭は、「Why do birds, suddenly appear（なぜ鳥たちは、突然現れるの）」とあるけど、なぜか僕には、「Why dove bird, suddenly appear（なぜ白い鳩は、突然現れるの）」と聞こえている。

そして先日、我が家の軒先（隣家の小枝が伸びて、我が家の軒先にある庇の下に出ている）に、突然止まっているのを見つけた。まるで、カーペンターズの歌詞のようだと思った。

この後、このおそらくオスの鳩はメスの同じ白い鳩を「ホッホー、ホッホー」と呼んで、一緒に仲良く羽を休む場面が毎日見られた。もしかすると巣を作って、子供が見られるかなと思っていた。

ところが、先日我が家の切れていた特殊な電球７個の交換に来た大家さん（専門は建築及び内装会社のオーナー）が、庇の下に伸びた枝を見つけて、「ポキン！」と手で折ってしまった。

妻曰く、「悲しいお知らせ」になってしまい、もう白い鳩が止まる姿を見ることも、子供の鳩を見る希望もなくなった。

でも、大きな鳩がいなくなったため、代わりに小さなスズメや他のクマゲラ系の野鳥が、我が家のベランダの手すりに止まる姿を見るようになった。

長い冬が終わって、春が本格的になってきた。