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<ラグビー>緊急提言をしたい、、、オールブラックスについて

 熱烈なオールブラックスファンとしては、2019年RWC準決勝でイングランドに敗退したことを契機として、昨年アルゼンチンに初めて敗退、また年末にアイルランドとフランスに連敗、そして今年のアイルランドに連敗という結果は、言葉通りの緊急事態であり、何か言いたくて仕方ない現状になっている。

 そういうわけで、大変におこがましく、またNZ人ではない(昔NZに3年半住んで、ウェリントンのクラブチームでプレーしていたが)こと、ラグビーの専門家でもなんでもないことなど、揶揄される前提が多々あることは重々承知の上で、暴言?を書かせていただく。

 まず、2019年末のスティーヴ・ハンセン監督との契約満了に伴う、オールブラックスの次期監督については、それまで長年ハンセン(オールブラックス史上で最も成功した有能なコーチ)の下でアシスタントコーチをしていたイアン・フォスターが監督に就任することに異論はなかった。それは、RWC毎にコーチを交代させて失敗した過去の反省から、継続の重要性という観点から納得できるものだと思っていた。

 一方、スーパーラグビーなどでの素晴らしい実績を持つスコット・ロバートソンについては、2021年末のアセスメントでフォスターがダメとなった場合に、後継者として就任するシナリオがベストと考えていた。

 ところが、昨年末にNZ協会が、なぜか血迷ってフォスター継続を決めてしまった。幸い、ロバートソンは海外に出ることなくNZに留まってくれたが、この時にフォスターとの契約を延長せず、ロバートソンと契約すべきだったと思う。

 幸い、今年になってから、ウェイン・スミスが不調だった女子代表ブラックファーンズ監督に就任し、見事に立て直してくれたため、NZラグビー界にも明るい兆しが見えてきた。さらに、男子代表オールブラックスも、セレクターだったグラント・フォックスが退任し、アイルランド代表監督として輝かしい実績を残したジョー・シュミットが、セレクターとしてオールブラックスのコーチ陣に加わることになった。

 この良い流れを止めてはいけないと思う。つまり、フォスターは前例云々関係なく、今すぐに解任すべきだ。そして、ロバートソンを監督にすべきだ。現状のままでは、オールブラックスの不振は数年続き、最悪立ち直れない可能性もある(エリサルド時代の日本代表や、2020年までのフランスが良い例だ。無能な監督による悪影響は計り知れない)。つまり、善は急げということにつきる。

 ロバートソンを監督に据えた場合、コーチ陣はロバートソンの意向を尊重することになるが、今はNZラグビー史上未曾有の危急存亡の時であるから、NZにいる才能を全てあつめる挙国一致体制が求められる。そのため、シュミットはセレクター兼アシスタントコーチにして、ロバートソンを補佐させる。そして、レオン・マクドナルドをコーチにする(担当は、アタックもしくはディフェンスが良いと思う)。ウェイン・スミスは、顧問的に助言してもらう。

 さらに、引退したリッチー・マコウとダニエル・カーターにも、臨時コーチで良いので、一肌抜いてもらいたい。もちろん、マコウはFW担当、カーターはBK担当だ。また、スーパーラグビーの残りチームの監督も、オールブラックスをサポートして欲しい。チーフス兼マオリのクレイトン・マクミラン、ハリケーンズのジェイソン・ホランド、ハイランダーズのアーロン・モウジャーには、やるべき仕事が沢山ある。

 現体制の、スコット・マクロード(ディフェンス)とジョン・プラムトリー(FW)の2人は、このまま継続することも考えられる一方、急な交代で引き継ぎが十分できないことを考慮して、今年末までは残ってもらいたい。

 選手についても、たくさん意見がある。申し訳ないが、サム・ケーンはキャプテンを下りて、アーディ・サヴェアをキャプテンに、アーロン・スミスをバイスキャプテンにすべきだ。ケーンは、現状ではリザーブも危うい。FW3列は、アキラ・イオアネ、ダルトン・パパリイ、サヴェアが先発し、リザーブの19番、20番にLO/FLができる、スコット・バレットやツポウ・ヴァアイを入れるのがベストだ。また20番には、NO.8しかできないが、BKのスキルがあるホスキンス・ソツツを入れても良い。

 BKは、12番でこれまで起用されてきた選手は、残念ながら失格だ。クイン・ツパエアがものになるには、後1~2年が必要だ。もう、リーグから来たロジャー・ツイヴァサシェックに期待するしかない。また、SOにリッチー・モウンガを先発させ、ボーデン・バレットを12番にする案も試してほしい。22番のリザーブは、順当ならダミアン・マッケンジーになるが、後がないことを考えれば、スティーヴン・ペロフェタやルーベン・ラヴを起用する決断も必要だと思う。

 とにかく、現状のまま何の変更も対応も見られないオールブラックスが、あっさりと負けるようなゲームは、もう耐えられないのだ。それは、たんに贔屓チームが負けるということではなく、大げさかもしれないが、何かラグビーというスポーツの存在が危うくなるような心配をしている。・・・これについては、後日考えがまとまったら掲載するかも知れないので、その時までお待ちください。

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