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キングオブコントの新しい審査のカタチ…真剣に考えてみた

キングオブコント2020が終わって
審査員にまつわることで1つ記事を書いた。

当然、笑いにおける審査システムに正解などない。

それでも、様々現実的なことも踏まえた結果、現時点におけるベストを尽くしたスタイルで大会は行われる。

現行のキングオブコントは、いわゆるM-1の審査に近いシステムが踏襲されており
選ばれし大物審査員たちが100点満点でネタに点数をつけていく。

前回の記事では
今の審査システムに至るまでの遍歴や過去のシステムの問題点等々…
さらには、審査員批判における身も蓋もない現実も同時に記した。


一般の人がSNSやネットなどで審査員を叩くのも考えものだが、それは勝手と言えば勝手。
ネット社会の闇部分など、そんなものと言えばそんなもの。

しかし、プロのお笑い芸人までもが審査員批判に言及する場合もあり、これはさすがに見過ごせない。

本当にどうしちゃったの?
余計なお世話ながら、ちょっと心配するくらいに、どうかしてるとしか思えない。

友達の家でしゃべってる感覚なのかな…?
とてもプロのお笑いの人とは思えない。

だが、冷静に分析してみると、1つ分かったことがある。

審査員の点数のつけかたを批判している芸人を改めて考えてみた結果…
その人は大きな賞レースで一生審査員をお願いされない人だ。
天地がひっくり返っても、そんなオファーは一生来ない芸人であるがゆえ…
同じ板の上で戦うプレイヤー同士でありながら、審査をする立場の辛さや責任感などを想像できない。
ランクや能力の差はあれど、同じ芸人なら分かって当たり前のことが分からない。
そして、どのような道順や、誰をたどって審査員をお願いされているのかも分からない。

半分素人…いや、ほとんど素人なのだ。

そもそも
いつか、自分にも若手の未来を担う大きな役目を任される日が来るかもしれない。
少しでもその発想があれば、そんな短絡的な批判をやれるはずもない。

だから、実際には凄く気の毒な話だと思う。
同じお笑い芸人で、この想像力を持てないということは…
同じ土俵にいるようで同じ土俵にいない。

格の違いを自らが露呈するという、特大のブーメランが返ってきているので、実はかなり深い傷を負っている。
早く誰かに手当てしてもらったほうがよさそうだ。

ただ、その一方で…

現行のキングオブコントの審査方法以上のものはあるのか…?
それを勝手に考えてみた結果…

批判等々踏まえ、いろんな問題も考慮し
これがベストなのでは?
というキングオブコントの審査システムが思いついた。

業界の端くれにいる分際で、何を勝手なことしてんねん…?とも思うが

逆に、業界の端くれにいるからこそベストだと思える理由も説得力も、それなりにある。

ということで、発表させていただきますが…
その前に
 
「視聴者や客に審査させるべき」
たまに今でもこの手の意見を見かけるが
一般だけのジャッジは絶対にありえない。

まず、大会の権威に響く。
プロの審査が権威を作り、レベルも向上させる。

「一般の人に向けてるのだから一般の人が決めるべき」
もっともらしい意見だが、M-1とキングオブコントに関しては別だろう。

現状、M-1は圧倒的に別格だとしても…
キングオブコントだって、それに準ずるポジション取りを目指しているはず。

食べログの星とミシュランの星の価値は同じですか?

権威ある賞レースであるためには、プロの審査は必要不可欠。

ということで、プロの審査員を招集させていただきます。

では、私の考えるキングオブコントの新たな審査員と審査システム…
発表いたします。


まず、登場するのは


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