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劣等感や嫉妬を感じたら

劣等感や嫉妬心というのはとてもパワフルな負の感情で、みるみる心を消耗させますね。まさに、英語のDrainという言葉がぴったりの感情です。
最近いろいろと思うところがあったので、今回は翻訳にまつわる(かもしれない)負の感情について、自分なりの考えを書きたいと思います。

劣等感や嫉妬心なんて感情は、誰だって抱きたくないはずです。ですが翻訳業界にはものすごく優秀な方がゴロゴロいらっしゃるので、ついついこのような感情を抱いてしまうこともあるかもしれません。ましてや翻訳者として安定したキャリアを築くには、数々の難関を乗り越え、さまざまな場面で選ばれ続ける必要があり、その過程では自信を失う出来事だっていくつも起こり得るのです。

このような状況に身を置くからこそ、ネガティブな感情は捨てたほうが身のためです。だって、どれだけ努力しても、何年キャリアを築いても、デキる人たちは他にごまんといますので、良くない感情を持ち続けていてはいずれ消耗しすぎて心がヘトヘトになってしまいます。奮起するための燃料は、負の感情ではなく正の感情にするほうが持続性があることは明らかです。

では、これらの感情に対してどのように向き合ったらよいのでしょうか? いくつかアイデアを考えましたので、シェアしたいと思います。なお、これらは必ずしも私の体験談というわけではありません。あくまでアイデアです。

① 嫉妬は憧れや尊敬に置き換える
これは、きれいごとでも相手のためでもなく、自分自身を解放する行いだと思ってください。「羨ましい」と思うのではなく、単純に「すごいなあ」と思うのです。眩しく見える相手だって、相当な努力をして能力を磨いてきたはずです。ですからその努力や自分にはない能力を敬い、どのようにしたらその人に近づけるのかを考えるほうが建設的です。
私には「ゲー翻四天王」や「脳みそ交換してほしい人リスト」などのけっこう年季の入った空想(妄想)リストがありますが、憧れの君は多いにこしたことはありません。

② 他人の成功を喜ぶ
心から「よかったね! うれしいね!」と思えると、驚くほど幸せな気持ちになれます。自分が努力したわけでもないことで、思いがけないタイミングで幸福を味わえるのは、かなりお得です。それにポジティブな気持ちで「私もがんばろう」と思えるため、モチベーションの維持にもつながります。

③ 短期目標・長期目標を設定する
長期目標で長いスパンでのビジョンを描いておきつつ、実現可能な短期目標をいくつも設定しておくことで、自分を褒めてあげる機会をたくさん作りましょう。「本を1冊読む」でも、「CATツールの基本の基本を学ぶ」でも、「アメリアのトライアルでB評価を得る」でも、「セミナーを受ける」でも、「机を片づける」でもなんでもいいと思います。たとえ小さくても成功体験が積み重なっていくことで、劣等感はちょっとずつしぼんでいくはずです。

④ 自分なりの価値を考える
どれだけ努力をしようと、決して真似できない天才型の方というのも翻訳業界にはちらほらおられます。そのような方と自分を比較するのはまったく無意味ですので、独自の価値を見つけて、まずは自分で自分を認めてあげることが大切です。「手を抜かない」とか「納入前に3度はチェックする」とかは、ハードルが低い割には意外とあなどれない価値なのではないでしょうか。

以上です。偉そうに語ってしまいましたが、誰かのお役に立てれば幸いです(❃´◡`❃)。
お読みいただき、ありがとうございます。