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私が、個人奨学金を始める理由。

友人の應武茉里依が始めた個人奨学金

簡単に説明すると、毎月の自分の給料の1%を必要としている人に給付するという仕組み。

一昨年実施した、個人奨学金。今年は期間限定で、誰か必要な人に届けば良いなと思い、始めることにしました。

奨学金と私


奨学金といえば、私自身、大学を卒業するにあたって、学生支援機構の奨学金を借りて卒業しました。リアルな話、今も毎月14,400円を返していて、残り1,756,800円なので、返済は38歳まで続きます。

奨学金の話をすると、両親は申し訳なさそうにするけれど、私は自分が行きたいと思って行った大学に行けたので本当に感謝しています。

大学と私


当時は実家から大学に通っていたので、交通費もバカにならなかったです。
1ヶ月で交通費は5万円程、そして社会福祉学部だったので国家資格を取得するための実習費用も15万円程。アルバイトだけではどうしても支払うことが難しかったので、学年で1人だけもらえる「大学奨学生」に採用されるべく、勉強を一生懸命頑張りました。
「大学奨学生」は、大学唯一の給付型の奨学金で、成績が良ければ年間30万円が給付される制度です。一生懸命勉強を頑張ったおかげで、大学4年間、毎年「大学奨学生」に選ばれ、合計120万円を大学から給付してもらいました。返済しなくても良い奨学金が、当時は本当に有難かった。

だけど、これには裏のお話があって、色んな先生が私に熱心に勉強を教えてくれたおかげです。

授業終わりに、先生の研究室に行って「ここがわからないので教えて欲しいです」という私に1時間、2時間と時間を割いて教えてくれた先生たちがいたから。

大学から給付された120万円は、実家から大学までの交通費と、実習費と国家試験の勉強対策に充てさせてもらいました。
おかげで、大学時代は自分の好きなことに時間とお金を使えました。
行きたいと思ったところに行き、友達と好きなことをして遊び、好きなインターンを経験させてもらい、本当に毎日が楽しくて。

もう一回大学に行きたいと思うくらい、自分自身が大学に行って本当によかった、と思えています。

だけどそれは間違いなく、両親と、給付型の奨学金と、貸与型の奨学金と、勉強を熱心に教えてくれた先生たちのおかげです。
給付型と貸与型の奨学金がなければ、私は大学に行けなかったし、色々な経験もできなかったし、今の私もきっといない。

奨学金を借りて卒業しているので、決して裕福ではなかったけれど、それ以上に多くのものを社会から沢山もらってきました。

「贈与」は循環する


世界は贈与でできている」という本には「贈与」について面白いことが書いてあります。
この本では、「贈与」を「見返りを求めない行為であり、それが本当の意味で「贈与」となるには、受け手が気づいた時点で初めて「贈与」となるということだと定義しています。

モノは、自分自身で買えばただの「商品」である。しかし、誰かから送られた瞬間に、この世界にたった1つしかない特別な存在へと変貌する。
贈与とは、モノを「モノではないもの」に変換させる創造的行為だ。
だから僕らは、他者から贈与されることでしか、本当に大切なものを手にすることができない。

『世界は贈与でできている』

私が大学4年間で受け取ったのは、確かに奨学金なのだけれど、沢山の人から与えられた贈与だった、と今ならわかります。
なぜなら、先生も、大学も、私に「何かを返して欲しい」と思って時間やお金を使ってくれた訳ではないと伝わっていたから。

そう思うと、28歳になるまで、本当に沢山の人から「贈与」を受け取ってきました。


ニートになってお金がなくなってどうしようもない時に「返せるときに返してくれたらいいから」とお金を貸してくれた人がいたこと。(無事返済しました)
苦しくて辛い時に、黙ってそばにいてくれた人がいたこと。
仕事について真剣に相談に乗ってくれた人がいたこと。
会社設立にあたって、応援してくれる言葉をかけてくれた人がいたこと。
間違えた時に、厳しくもあたたかく叱ってくれた人がいたこと。
私のことを想って選んでくれたプレゼントや言葉たち。


だからこそ、会社を設立した今、必要としている誰かに届いたらいいな、と思って個人奨学金を再開することにしました。

私が今裕福だから、余裕があるから、とかそういう話ではなくて、「贈与」は循環する信じていて、循環すれば社会はきっと今よりもよりちょっとは良くなると思っているんだと思います。

もらった恩というのは、きっと巡っていきます。
私は、この28年間、たくさんの人からもらった恩を、誰かに返したいなと思うタイミングが今だった
シンプルにそれだけです。

誰かや社会への恩の返し方は、それぞれだと思う中で、私は自分の大切な友人が頑張っているプロジェクトに参画することで、行動できたら本望だなと思い、再開することにしました。


もし、原田優香個人奨学金に「応募したい!」と思ってくださった方は下記のフォームより、応募してください◎
応募したいと思った理由はどんな理由でも大丈夫です。
お会いできるのを、楽しみにしています。

募集人員:2名
※2名以上の場合は選考となります。あらかじめ御了承ください。後ほど、私から連絡させていただきます◎
給付額:原田の1ヶ月の給与の1%
給付期間:2023年2月〜4月の3ヶ月間(毎月25日に指定の口座にお振り込みします。給付型なので返済は必要ありません◎)
応募締め切り:2023年1月31日 23:59
大切にしたいこと:奨学金を何に使ったかの報告は特に必要ありません!お話ししたいなと思ったら話してもらっても嬉しいです。
応募資格:特にありません。年齢、性別、職業不問。学生、社会人オールOK、私に会ったことがなくてもOKです。

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