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本の要約&紹介「だから僕は練習する 天才たちに近づくための挑戦」和田毅

こんにちは。自己満足な毎日をすごしたいです。


夏の高校野球、甲子園が仙台育英高校の優勝で終わりましたね。優勝旗が白河の関を越えました🙌👏


1998年の甲子園で優勝した横浜高校のエースで、その後日米で活躍された松坂大輔さんを代表する松坂世代。

同年の甲子園にも島根代表、浜田高校(今年も出場してましたね👍)のエースで、早稲田大学、ソフトバンクホークス、大リーグ、そしてソフトバンクホークスに戻って活躍中の和田毅投手。

そんな和田投手の著書「だから僕は練習する 天才たちに近づくための挑戦」を紹介していきます😊


【はじめにーなぜ「ふつうの野球少年」がプロ野球選手になれたのか】

 「練習」を通じて自分を成長させる
 「考えながら練習すること」


【第一章 「天才」に近づく練習論】

「人より優れていないこと」が、僕の優れているところ

 「他人より優れていないと自分で認められること」  
  →まじめに練習を続けることができた。人からのアドバイスにも素直に耳を傾けられた

 ☆「考える練習」は「長所のなさ」を認めることから


「才能のなさ」を受け入れる。その瞬間から凡人は成長する

 「自分には足りない部分が無数にある」
 「自分は他人より優れていない」
→この事実を受け入れられたからこそ、大きな成長を遂げることができた

 ☆失うものがないなら、「素直さ」を武器にしよう


「松坂世代」だったからこそ、ずっと謙虚でいられた

 松坂世代のトップ選手たちとの距離は途方もないもの、別世界だった

 ☆周囲のレベルは「高すぎる」くらいがいい


いい練習は「目的✕習慣」でできている

 練習において、まずいちばん大切なのは「目的をはっきりさせること」
 自分の能力をアップさせるためのもの?
 現状のコンディションを維持するため?
 将来的な備え?
→「狙い」が何かによって、練習の意味合いは大きく違ってくるし、「狙い」が明確になっていなければ、前に進むことはできない

 すべての練習に共通して言える大切なポイント
 「どんな目的でこよメニューを行っているのか」をつねに思い出すこと
  別の考え事をしながらでは効果は期待できない

 ☆執拗に目的を考え、淡々と身体を動かす


「練習はウソをつかない」は、少しだけ間違っいる

 練習へよモチベーション「2つの要素」
 ⑴成功体験による喜びの感情ー「効果的な練習はウソをつかない」
 ⑵喪失に対する恐怖感

「プロ野球選手・和田毅」という存在は、人為的につくり上げた“作品”
 →多くのプロ野球選手が「とんでもない天然物」だとしたら、和田毅は、何もない地面に「練習」という材料を積み上げて完成させていった「人工物」
 →もしも手を抜いたら、築き上げた作品が消えてなくなってしまうのではないかという恐怖心
 →「プロ野球選手・和田毅」という存在であり続けるために、その恐怖と戦いながら練習に臨む

 ☆やり方を間違えれば、練習だってウソをつく


不器用さは、長所にできる

 センスたけで築かれている土台は脆くて崩れやすい→調子を崩してしまうと修正できない
 コツコツと地道な作業の末に身につけた技術こそ、本当の意味で自分のものになる
 さらに、失敗を経験すると「アドバイスの引き出し」が増える

 ☆「地道に身につけたこと」は「再現」できる


不調は必ず来る、だから練習する

 疲れ→体調の「波」→投球フォームに生じる微妙な変化
 だからこそ、自分の投球フォームの中でチェックすべき重要なポイントをいくつか設ける
 →そのステップを最初から踏み直して、ズレの原因を探る

 ☆「できる!」と放置せず、「できる理由」を分解しておく


「飛び抜けたセンス」を持った人の危うさ

 「どこで間違えているのか」を発見する術はない、安定感に欠ける
 段階を踏んだ修正ができる→安定した結果が出せる

 ☆問題が起きたら、「その手前」に目を向ける


【第二章 「勝つ」ために考え抜く】

こだわりを捨てた「自然体」がいちばん強い

 ☆「無駄なルーティン」にとらわれていないかを振り返ろう


トラックマンのデータが「練習」を激変させた

 ☆データを「自分の鏡」として使う


データは「縦の比較」と「横の比較」を使い分ける

 縦の比較…「過去の自分」のデータと比べる
 横の比較…自分のデータを「ほかの選手」と比べる
     →自分と他者の「差」が明確になり、それを肯定的にとらえる

 ☆「スゴい!」を「数字」で掘り下げよう


「感覚」を磨くために、「数字」を使いたおす

 感覚的な勝負を少しでも有利に進めるためにデータの力を借りる

 ☆数字に頼りすぎない。したたかに利用しよう


目の前のバッター「以外」のことを考える

 例)1点を争う試合で2アウトランナー3塁、あと1つのアウトをどうやって奪うのか
  →目の前のバッターだけでなく、次のバッターも考える→どうすれば「残り1つのアウトを奪える確率」が高くなるのか

 ☆動き続ける状況のなかでは「正解」も変化する


「0点に抑える」は投手の仕事、「試合にかつ」がチームの仕事

 ☆どんな練習も、究極の目的は「チームの勝利」


【第三章 「心」を磨き、覚悟を固める】

「中途半端な緊張」がいちばんよくない

 「緊張感」…高揚感や恐怖感が混じり合ったような独特の感覚。武者震いに通じる心の状態
 この緊張感を抑えつけるのではなく、逆らわない

 ☆極限まで緊張して、開き直ってしまおう


プロ1年目の日本シリーズ、マウンドで味わった「パニック」

 ☆緊張してきたら、「過去最大の緊張」を思い出そう


熱狂した没頭より、クールで静かな集中

 ☆「のめり込むこと」と「ゾーン状態」は似て非なるもの


ベテランになっても、「心」はまだ磨ける

 「考えることを諦めない心」は、僕の大切な武器

 ☆「考える練習」が最終的な正解かは、僕にもわからない


【第四章 バッテリの練習論】

「指で交わす会話」が投手と捕手との醍醐味

 ☆「周囲に自分を知ってもらうこと」も大切な練習の1つ


打たれたら、投手の責任が100%

 城島健司「遠慮せずに、どんどんサインに首を振れ。首を振ることで、お前の配球に対する考え方がわかる。だからオレに気を遣う必要なんてない。それに、大事な場面ではオレは頑としてサインを変えないから… そのときはオレを信じて投げてきてくれ」

 ☆相互の成長は、相互の「責任感」から生まれる


「捕手との相性」という考え方はしたくない

 相性の差は、本質的なものではない
 誰と組むことになっても最高のパフォーマンスを発揮できるよう、「関係性」そのものに磨きをかけていく

 ☆「相性」のせいにしていては、プロとは言えない


【第五章 人を育てて、自分を育てる】

「並の野球少年」だった僕が、野球をやめやかった理由

 ☆結局、最初の「楽しい!」があると、続けられる


もし僕が「少年野球のコーチ」になったら

 初心者ごいきなり球拾いや声出しばかりをしても楽しいはずがない→ボールやバットに触れる機会をつくる

 ☆イヤになりかけたら、最初の「楽しい!」を思い出そう


続けた人だけが手にする「特別な」楽しさ

 自分なりに仮説を立てて、実際に試してみる
 →試行錯誤の楽しさ
 「できなかったことができるようになる」
 →成長による楽しさ

 ☆「仮説→検証」サイクルが、「練習」をもっと楽しくする


後輩には自分から「助言」しない

 「投手コーチ」ではない→アドバイスが悪い方に転んでしまっても責任の取りようがない→アドバイスをするのなら、それなりの覚悟が必要だし、受ける側も同様

 ☆何気ない「アドレス」で、周囲を混乱させていないか?


「選手がわかる言葉」に言い換える「通訳」になる

 ピッチャーだからこそ理解できる「感覚的な言葉」がある

 ☆チームの成長には「通訳係」が欠かせない


不調のときこそ、アドバイスを受け流す勇気

 アドバイスをされる側が聞く耳を持てないような状況であれば、なかなか助言を受け入れられない→いまの自分にはプラスにならないと判断したら、「あえて受け流す勇気」も大切

 ☆いいアドバイスは、いいタイミングにやってくる


小学生のころからずっと憧れてきた今中慎二投手

 ☆若い人たちの練習目標になることも、ベテランの役割


【第六章 それでも僕は、練習をやめない】

「安定した自分」を維持するために走る

 僕はランニング肯定派
 なぜなら、「走る動作」と「投球動作」に共通点がある
 だから、フォームにこだわって走っている。フォームを乱してまで走り続けては、無意味どころかマイナスに作用する可能性すらある
 練習というのは、どこに目的を定めてやるかが重要→その目的を達成するための手段→「何のために」を考える

 ☆「万能の練習」はない。練習のクオリティは自分が決める


「うまくいったこと」をそのまま再現するのは危険

 体調は日々変化し、体型も変わっていく→つねに同じコンディションで投げ続けられるわけはない→フォームの完璧な再現を貫くのは無理がある
 何かうまくいった→「そっくりそのまま同じこと」を再現しようとする→物事の表面をなぞっても、同じようにうまくいくことは少ない

 大切なのは、「うまくいった!」だけで放置するのではなく、「うまくいった理由」を分解し尽くすこと。うまくいかなかったときには、どこでつまづいたのかを解明すること。そうするなかで、押さえるべきチェックポイントを発見していき、次回からは必ずそのポイントだけは再現するようにする。それ以外の要素は、コントロールしようとしない。これを重ねていけば、自ずと結果はついてくるはず

 ☆「成功」をそのまま放置せず、「要因」を分析しよう


練習とは「コントロールできる範囲」に全力を注ぐこと

 何か困難に直面した際、自分が「コントロールできること」と「コントロールできないこと」を明確にして、前者だけに集中する。自分の力の及ばないことに関しては「仕方ない」と潔く諦める

 ☆「コントロールできない」とわかれば、「焦り」は消える


【おわりにーいつか「ケガすらも『大切な練習』だった」と思えるように】

 まだ「ケガをしてよかった」という境地までにはたどりつけない。どうしても情けなさや悔しさが先に立ってしまう。

 しかし、こうしてまたマウンドに立てる以上、「ケガをしたことにも意味があった」と思えるような野球人生を全うしたい。



体格が特別恵まれているわけでもなければ、球速が飛び抜けて速いわけでもない。ケガもあった。

そんな和田投手が40歳を超えた今でも活躍できるのは、一言で表現すれば「考えること」、これに集約されるのではないか🤔


「人間は考える葦である」
これを体現している人物なのかなと☝️

何か行動してみる。壁にぶつかる。ではどうするのかと考える。やはり、これの繰り返しなのかもしれない。

ということで、行動と思考はセットなんでしょう👍


和田投手の活躍を、これからも応援し続けたいと思います⚾


最後まで読んでいただき、ありがとうございました🙇


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