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それがいい!週の半分学校・半分ホームスクーリング生活

みなさま、こんにちは。

この数日北海道は一段と冷え込んでおり、ついに昨日発熱してしまいました。

インフルかな?コロナかな?とビクビクしていたら、検査の結果陰性でホッといと息ついたところで、noteを書いています。

とにかく色んなウイルスが流行っているので、この時期、皆さんも健康で乗り切れることを祈っております。

さて、過去に小4息子のホームスクーリングについて数回に渡り投稿させていただきました。

彼は小学校4年生になった時から、週に3日は学校、週2日はホームスクーリングという形で学習を進めるようになりました。

週に3日ホームスクーリングをすることもあったり、その辺は厳密に決まっているわけではなく、学校で学習するか、家で学習するかは基本的に息子自身が決めています。

今回は、「そういえば、我が家がこの学習スタイルになるまでの過程をお話していなかったな〜」と思ったので、今回はそこに至るまでのお話と私達の考え方についてお話させていただこうと思います。

是非、最後までお付き合いいただけたらと思います!

入学した時から学校のシステムが苦手だった

息子の性格や特性を考えると、公立の小学校が彼に合わないことはわかりきっていました。

なので、入学するなり、

息子「僕、学校大っ嫌い!!めちゃくちゃつまんない

と言ったことも、やっぱりね〜という感じでした。

あの強い好奇心を伝統的な一斉授業で満たせるはずがない・・

常に物事に明確な理由を求める息子にとって、「なぜ消しゴムは白でないといけないのか(ノートに色が付くわけではないのに!)」等をはじめとした規則を、到底理解も受容もできそうにありませんでした。

ただ、聞けば中休み・給食・昼休みの時間は楽しく過ごしている様子。

息子が日々の学校生活に満足していない事を知りつつ、その様子を傍で見守っていました。

徐々に何となく元気がなくなってきた息子

3年生までは体調不良以外は休まずに登校していた息子。

しかし、4年生の途中から覇気がないなぁ・・という日々が続いていました。

3年生・4年生の担任の先生のことも、クラスメイトのことも大好きだと言っていた息子ですが、問題は学校制度の根本にあることも直感的にわかっていました。

朝から夕方まで、分刻みでやる事が決まっている

そこに自分の意思はない

理解できない細かい決まりがたくさんある

自分のやりたい事をできる時間がない

やっと夕方になり帰れたかと思うと、宿題がある

ざっとこんな感じでしょうか。

ものすごい元気がないわけではありませんが、明らかに彼は疲れていて、覇気がなくなってきているのは事実でした。

ママ、明日行かなくていい?

4年生の途中、ついに息子はこう切り出しました。

理由を聞くと、「疲れたわ。もうあれやれこれやれは嫌。明日はとにかく家で過ごしたい」と言う息子。

私「そしたら、明日は午前中ゆっくり好きな事して、午後からママと勉強してみる?午後仕事休むわ」

それに目をキラキラさせた息子。
その目を私は生涯忘れることはないと思います。

そして、その時、私の心の中にもキラっと光るものを感じました。

それは、シンプルに

待ってました!

という思い。私はずっと息子には、もっと彼の好奇心や興味を伸ばせる環境があると思っていました。
そして、彼にとってベストな環境でないことが気がかりで仕方がなかったんです。

しかし、さすがに私から、

「ホームスクーリングする?」

とは言い出せなかったんです。その時はまだ社会の目というものを、多少気にしていたんですね。

言い出せなかっただけで、実はずっと私はそうしたかったんです。

その日一日家でプログラミングや読書など、思う存分好きな事をして過ごした息子は、その翌日元気に学校へ行ったのでした。

時間割を見て行くかどうかを決める息子

そんな感じで、初めは2週間に1日休むという頻度から始まりました。

それが週1になり、結果的に今は週2になっているという感じです。

行くか行かないかは、時間割を見て決めます。

社会は自分達で色々考えたり発表できるから楽しい、必ず行く!

理科は大好きだけど、理科専科の先生がヒステリーで授業もつまらないから、行かない。

図工は這ってでも行く

こんな感じで、息子はそれぞれの授業を評価して決めているようです。

決定権は自分にある

つまりは、行くか行かないかを彼は自分で決められるんです。

それがこの半々生活を維持している大きな要因なのではないかと思います。

仮に、

どんな事があっても必ず毎日行かないと行けない

というように定義していたら、息子はある日パタっと全く学校へ行かなくなっていたであろうなと思います。

前々回の記事で書かせていただいたように、「死んだふり」をしないといけないほど、心が固まってしまっていたかもしれません。

学校が選べず、そこが合わない環境だとしんどくなるのは当たり前です。

大人は転職できますが、義務教育の間は変えることができないのですから。
合わない職場で頑張っていても、有給休暇を取ることでリフレッシュしたり、疲れをリセットできたりしますよね。

ならば、「行きたいと思う時に行く」で全然良いと個人的には思うんです。

これくらいの余白があった方が、子供も親も絶対的に楽です。

ベーシックにあるのは、「良いか・悪いか」ではなく、「合うか・合わないか」なので、冷静に考えると、普通に起こり得ることですよね。

合う職場、合う友人、合う同僚、合う住環境

なんでも合う・合わないがあるので、学校が合わないということも当たり前に起こります。

親御さんも、お子さん達もそこまで悩む必要もご自身を責める必要も全然ないですよ。

人間はそもそも自分のやりたい事をやりたい生き物ですし、学校に行かない選択をしたお子さんは、自身の目指す学びと学校での学びがマッチしなかったのでしょう。

アメリカではそれが普通

前回の記事で、アメリカの学校制度について書かせていただきました。

アメリカには、
公立・公立オンライン・私立・ホームスクーリング・ホームスクーリングと公立のハイブリッド・コミュニティスクール・ギフテッド

これだけの選択肢があります。
合う・合わないがある中で、これだけの選択肢があれば、自分に合った選択をできそうですね。

オランダでも、「学校を選ぶ権利」が保証されています。

前提として、「みんなそれぞれ合う・合わないはあるよね」という考えがあってこそです。

日本も環境に順応して耐える事をを求めずに、多様性を認めると、学校制度も変わってくるのではないかと思います。

共働きでもある程度ホームスクーリングはできる

在宅ワークができたり、専業主婦(主夫)であればホームスクーリングは実現しやすいですが、フルタイムで共働きの場合、家で過ごす時間がないという点でとても難しくなります。

ただ、個人的に、週2程度であれば、実現できるのではないかと思います。

アメリカほどホームスクーリングの教材は充実していませんが、巷には色々な教材やオンラインでの習い事が溢れています。

合うものを見つけるまでは手探りになりますが、一度その子の学習スタイルが確立すると、あとはその子自身で計画を立てて学習を進めることができます。

わからなかった事は、その日の夜に教えてあげるなどカバーは必要になりますが、ハイブリッド式であれば親が仕事をセーブしなくても両立はある程度できるのかなと思っています。

最後に

世の中には何でも「合う・合わないがある」というフラットな考えでいると、学校の事も気楽に考えられます。

息子は週に2日はホームスクーリングをしているので、世の中的には「不登校児」なのかもしれませんが、毎日自分らしく楽しそうに過ごしていますし、全くもって問題は感じていません。

そして、我が家はこういうスタイルなんだということを理解してくれている先生方にとても感謝しています。

平日の午前中に息子とフィールドワークに出掛けていると、「今日学校は?」と聞かれることがありますが、

週の半分はホームスクーリングなんで!

と言うと、へぇ〜!と納得してくれます。

要は、こちらが自信を持って行動をしていれば、周りも認めざる(受け入れざる)を得ないのです。

え〜?!と言われることもありますが、そういう反応も含め、人の反応はスルーですね。笑

誰かに迷惑をかけているわけではないので、自分達が良ければそれが正解なんです。

さて、北海道は明日から3学期が始まります。

冬が厳しい北海道は、本州より少し遅れてのスタートです。

3学期はどんなホームスクーリングになるのでしょうか?新しい発見はあるかな?

親子共々ワクワクしながら明日の始業式を迎えます。
(息子はまだ冬休みの宿題が終わっておらず大ピンチ)






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