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雰囲気美人になりたい

小さい頃に思い描いていた30歳は
もっとおばさん・・・否、マダムのイメージだった

だけど30代を目の前にして思う

私はまだまだ大人になりきれていない

どこまでが子供でどこまでが大人かと言われたら

それはきっと自分自身が境界線を引くときもあれば
誰かが客観的にみて線引きをするときもあるわけで

はい!ここから大人です!

という答えは明確にないのだけれど

「大人気ない」だとか
「子供の心を忘れている」だとか

大人の境界線がぼんやりとしているから
胸を張って「大人である」と言えないわたしがいる


そもそも人生80年どころか
100年時代といわれている昨今

29歳のわたしは
まだ折り返し地点にもいないわけで

大人のなんたるかを
一から十まで知り得るわけもない

ポケモンで例えるならば
まだわたしはピカチュウになってほんの数年で
ライチュウになるにはまだ数十年は掛かるだろう

そういえばこの記事を書いている時に
なんとなく画像検索をしてみたのだけれど

ピカチュウの進化って
ビジュアルがあんまり変わらなくて
なんか人間っぽさを感じる

ほかのポケモンは進化すると
途端に「あなた誰っ?」ってなるから戸惑う

初期状態のビジュアルでポケモンを選んだのに
育った途端に時間を返してくれと
思ってしまう時がある


・・・・・・・・・・ゴホン

余談が過ぎました


心はずっと若いままでいたいって思っているけれど
時の流れには逆らえないわけで

心に反して身体はどんどん歳を重ねている


そんな30代を目前に控えたわたしが
ここ最近考えていることがある


それは大きく分けてふたつ


”かわいい”と”大人かわいい”

”美人”と”雰囲気美人”


おそらく今のわたしには
どちらにせよ後者になることが
最善であると考えているのだけれど

その匙加減をうまく計れずにいる

”大人かわいい”に関しては
ファッショントレンドの一種で
雑誌やテレビの特集などでよく聞く

わたしはこの言葉を
とってもずる賢くて良い言葉だと思っている

日本人の一般的な認識として

ファッションに対して”かわいい”とは
華やかで若さの象徴のように思えるけれど

”大人”という言葉をつけるだけで
世のマダムたちが
”かわいい”を許されているような感覚になる

これは決してマダムが若者の服装を
そのまま着るのを許されるということではなく
若者のかわいさを少し取り入れることに対して
許されるという意味

そしてその逆も然りだ

20代前半のいわゆる若いと言われる子たちが
背伸びをして大人びた服装をすることも
”大人かわいい”と言われたりする


「年相応の服装をしろ」とよく言うけれど
”大人かわいい”という言葉を使うことで肯定される

わたしがズル賢いと思う理由はここにある

成人という意味では20歳からだけれど
大人という概念のボーダーラインは
ぼんやりとしている

だからこそ
”大人かわいい”という代名詞が生まれたのだろう


しかしながら30歳手前のわたしは
もうただのかわいいには戻れないから
”大人かわいい”のレールに
強制的に乗らなくてはならない

おばさんっぽくもなく
若すぎるわけでもない程よい大人っぽさ

お洒落と程遠いわたしにはかなりの難問だ

時代の変化と自分の容姿を照らし合わせながら
選んでいかなくてはならない

これはきっと生きている限り
ずーっと続いていく悩みとなるのだろう


そしてもう一つの悩みである”雰囲気美人”

これはファッションではなく見た目に対してのもの


私にとって雰囲気美人の最高峰は
おそらく女優の”木村多江さん”であると思っている

以前テレビ番組で
木村多江さんがデビュー当時の話をなさっていて
心に残っているエピソードがある

デビュー当時は華やかな容姿でなかったため
なかなかお仕事をいただけず
悩んでいらっしゃった木村さん

しかし生まれ持った容姿を
ガラッと変えることはできないから
立ち居振る舞いを改め
エレガントにすることを意識し始めたら
お仕事をいただけるようになったのだそうだ


私からしたら木村多江さんは
もともとの容姿もかなりお綺麗だと思うけれど

このエピソードを聞いたときから
”美人”を作り上げるのは化粧や服装だけではなく
立ち居振る舞いから滲み出るものなのだと学んだ


メイクをしたり可愛く着飾ることも
もちろん大切なことだ


SNSでメイク動画を配信している人たちを
見るたびに思わず見惚れてしまうし

絵を描くように顔立ちを美しくしていく過程は
見ていて飽きないし本当に尊敬している


しかしそういったクリエイターさんたちは
ただメイクが上手いから人気なわけではない


たとえば使っているメイク道具を雑に扱ったり
しゃべり口調が早かったり遅かったり
言葉遣いが良くなかったりすると

見ている側も良い気持ちにはならないし
そのクリエイターに良い印象は持たないだろう


ただメイクをするだけではなく
言葉遣いや仕草や魅せ方など

目に見えない培われた気品があって
成り立っているからこそ
数多くの人たちに見てもらっているわけだ


実際にわたしが拝見しているクリエイターさんは
言葉遣いが綺麗だったり
メイク中の手の仕草もとっても綺麗な人ばかり

それは年齢性別関係なく
若いクリエイターさんでも素敵な方はいらっしゃる


たぶん30代に求められるのは
そんな内面から滲み出る美しさ

というよりも
私自身がまったく容姿に自信がないので
もうそこを極めるしかないと思っているのが
正直な気持ちではあるのだけれど・・・


『女は見た目が大事』

だなんてよく言うけれど

そこだけじゃないはずだと私は思いたい


だって見た目が大事だと言っておきながら

『美人は三日で飽きる』

なんて言葉もあるじゃないか


きっとこの先大切になってくるのは
”かわいい”や”美人”の向こう側にあるモノ


それすなわち”雰囲気美人”なのだろう


この先10年、20年経てば
みんな等しく歳を重ねて容姿が変わっていく

でも身についた仕草や言葉遣いは
決してなくなることはない


だとするならば
これからわたしが極めるべきは”雰囲気美人”


そして私はそのロールモデルとして
二人の女性を尊敬している


まずは木村多江様

これはもう言わずもがな


そして私より年下ではあるけれどTWICEのミナ様

TWICEの日本人メンバー三人のうちの一人で
大和撫子と呼べるほどとっても素敵な美人さんだ

以前ミナ様みたいになりたくて
モデルを務めるSK-Ⅱの化粧水を買おうとして
目が飛び出るほどの値段で諦めたこともある


このお二方はお顔立ちはもちろん綺麗だけど
それ以上の魅力を持ち合わせている淑女だ


「あの人すごく美人だよね」


というより


「美人といえばやっぱりあの人だよね」


と言われるような
いわば”大人の余裕”ならぬ”大人の余韻”をまとう
素敵な雰囲気美人



そんな淑女に俺はなる・・・!!


注:ちなみに海賊王にはなりません


この子供っぽさを抜け出せないあたり
淑女にはほど遠いなぁ・・・・・


花崎 由佳




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