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絶賛渋滞中


今朝セブンのカフェオレを飲みながら、こんなツイートをした。


去年の今頃、私はMR職という製薬会社の営業職のインターンを片っ端から受けていて、なんだかよく分からない鎧を纏っていた。

この時期はひたすら八方美人な外出用の自分を一切の隙なく塗り固めていたように思う。

「ストレス耐性はある方だと思います。」

「休日は友達といることが多いです。アウトドアなタイプで外に出ていくことが多いです。」

嘘八百もいいところだ。

実際の私は、人より少し感受性が高くて他の人が気にしないようなことも気にしてしまうし、友達といる時間も好きだが、基本的に休日はひとりの時間をゆっくり過ごすことが好きだ。アウトドアの定義は知らないが、出掛ける先はだいたい本屋さんだ。

こんな感じで自分で作り上げた鎧の重みに耐えられなくなったのが12月頃。そろそろ就活本番だぞ、という時に私は就活をやめた。

平日はESを書いてWebテストを受け、土日はインターンに参加するという日々を送っていた私は途端に暇になり、暇に怯えた。

お正月は私以外の家族が旅行に行っていて、今は亡きペットのココちゃんとお留守番をしていた。

「やばい、なんかしなきゃいけない」

よく分からない焦りをこたつの熱で紛らわせながら、インターン募集のサイトを読み漁っていた。

そんな時に見つけたのが尼崎ENGAWA化計画だった。特にまちづくりに興味があったわけでも、藤本さんを知っていたわけでもない。その証拠にactivoで外国人の夫婦と抹茶のカフェを立ち上げるインターンにも同時に応募していた。(結局こっちは辞退させていただくことになり、大福さんにはすごくご迷惑をおかけした)

尼崎ENGAWA化計画については書き始めると長くなりそうなのでまた別の機会に書きたいと思うが、結果的に私はこの居場所を見つけた自分に大感謝することになる。

尼崎ENGAWA化計画の家族のみんなや藤本さんと関わる中で私はどんどん子供になった。しんどい時は頼ることができるようになり、甘えたい時は甘えられるようになった。大学5年にもなって年下の子の前で泣くなんて思いもしなかった。

1月からインターン生になり、今は国家試験の勉強のために少し距離を置いているが、ちょっとずつ自分の心の流れが見えるようになってきた。


さて、ようやく本題だが、さっきのツイートの返事を書きたいと思う。

「5年後が明確にみえてる未来なんか歩いてたまるかよ」

じゃあどんな未来を歩くの?

私は自分の興味関心に素直に、わがままに、無計画に生きたいと思っている。
でもその裏側には誰よりも綿密に生存戦略を立てている自分がいる。

薬学に進んでいるのもそのひとつ。
薬剤師に憧れがあったのも大きな理由のひとつだけど、30%くらいはちゃんと資格を持っていれば多少自分勝手な生き方をしても誰も文句を言わないだろうという考えもあった。


いざとなったとき自分の力で食べていけるという保証を持つことで、余計な心配ごとに惑わされず、純粋に自分の興味があることを楽しめるだろうと思った。
たぶん私は逆境とか窮地とかに弱いし苦手だ。
お金がカツカツとか何かに追われているとかも苦手。
追い詰められた方がアイデアが湧いてくるという人もいるけれど、たぶん私はパニックで頭が真っ白になって意気消沈してしまう。
だから生きるための最低限の策は誰よりも綿密に錬るんだと思う。

どんな作物でも育てられるように、畑はすごく丁寧に耕すけど、何を育てるかは決めていないしその時の気分で決める。

ほどほどに広い牧場で放し飼いされているくらいがちょうどいい。
できれば柵がどこにあるか気にならないくらいの広さの牧場がいい。
冬は寒いし夏は暑いと思うけれど、それはそれでいい。年中空調が効いている家の中よりも四季を感じられる自然の下で生きていたい。
ただ、果てしない荒野に立ちはだかりたいとかは思わない。


ほどほどに安心で安全な芝生の上で、
どんなかたちのシャボン玉がふけるだろうと想像をふくらませることが好きなんだと思う。

書いてみて分かったけれど、まあびっくりするくらいわがまま。
だけど自分のわがままを文句言わずに聞いてくれるのなんて、きっと親と自分くらいだから存分にわがままを言い続けたいと思う。


初めてこんな長文のnoteを書いたのは、今がお盆で私は祖父の住む淡路に帰省中で、明石海峡大橋が絶賛渋滞中だから。


▼ 尼崎ENGAWA化計画について🐬



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