仙人のような中3息子に人間関係のアドバイスをもらった話

先日、めちゃくちゃモヤモヤすることがあった。

複数人がいるグループで、AかBか?という意見を聞く問いに対して、
過半数が「みんなと同じで大丈夫です」と答えて唖然とした話。

詳しくは上記の記事に書いたが、

みんなが「みんなと同じで大丈夫です」という、関心のなさとか、責任逃れとか、いろいろずるいよなぁと思ってモヤモヤした。

1.中3息子が、仙人みたいに達観していた


あまりにモヤモヤして抱えきれないので、その話を中3のマイペース息子に話してみた。

息子は人に合わせたり、気を遣うのがしんどいので、学校というものもあまり好きじゃないし、人付き合いも疲れるから好きじゃない。個人のこだわりは強いけど、集団の中で自分の我を通すのは好きではない平和主義なので、そこが疲れるところなんだろうね。

そういう理由でボッチになりがちな息子は、人にあまり関心がないのか、わたしの相談に対してこのように回答した。

「みんなと同じとかいう意見のないやつは、その時点で『どうなってもいい』って権利を放棄してるんだから、こっちで勝手に決めちゃえばいいんだよ。決めていいって言われているんだから、好きに決められてラッキーじゃん」

いつもは幼くて手を焼いている中3息子の中から仙人が出てきて、いきなり悟りを開いたみたいな答えが飛び出した。

2.そう言われてみれば、そうじゃん


そう言われてみれば確かにそうだ。わたしはグループで関わることについて「自分が勝手に決める」というのを避けたくて、できるだけみんなの総意として物事を決めたくてAかBかの問いを投げた。

おそらくほぼ全員が「できればA」と内心思っているだろうとの予測を立ててのお伺いだ。なのに、意見がないどころか「みんなと同じ」とかいう、聞いた側が困惑するような答えをみんなが連打してきたので、理解ができず困り果てていたのだった。

3.いちいち目くじらを立てる必要はなし


「みんなと同じで大丈夫です」という人は「自分の意見に責任を取りたくない」という気持ちがあると思う。

でもわたしも、「勝手に決めちゃうと、後から何を言われるかわからないから確認しておこう」と、勝手に決めることで発生するリスクを抑える行動をしていたなぁと思う。

まあ、それにしても「みんなと同じです」という答えはいかがなものかと思うが、そういう人たちは自分の発言に責任を取りたくないばっかりに、結果さえ放棄しているのだから、ひとりでキーキー怒らなくても「あ、そうですか。じゃあ決めちゃいますね」で済ませばよかった話だったんだな、と気づいた。

わたしは自分は自分の意見をいつも聞いてほしいし、勝手にあれこれ決められるとムカっとすると思う。だから必ず確認したほうがいいのかなと思った。

その調整分の時間が面倒だけど、いちおう総意を確認しようと思った最中のずっこけコメントで、わたしの中にない選択肢だったので驚いたのだった。

4.世の中には「意見がない」という人がいる


ひとつ賢くなった。
世の中には「意見がない」という人がいるのだ、と。
意見を言ってください、と言っても、意見がない、と答える人がいて、それは割と人口比率的に多めなのかも?と気づいた。

とはいえ、どっちでもよくても、どっちか言わないと多数決にもならないのに、それでも頑として「意見がない」と言い張るのは、ちょっと困るんだけどなぁ。

そして、「どっちでもいいです」とか言ってるくせに、どちらに決まっても裏で「あっちが良かったよねぇ」とか「なんかあの人(=わたし)感じ悪いよねぇ」とか、好き勝手な文句をいう人が出る。意見を言わずに文句を言うだけならアホでもできるんだよ。と、いつも思う。

そして自分に責任がかかる行動は徹底的に避けるのに、うまい話には調子よく秒で乗っかってくる。そういうの嫌い。

とりあえず女の世界では、こういう人が一定数存在する。男性でもいるのかなぁ。でも比率は少ないかもしれない。

陰で文句言うなら、ちゃんとみんなの前で意見を言えよ。ってまっすぐすぎるわたしは思ってしまう。

でも、そういう「意見がない」人がたくさんいるから、わたしがなんとなく浮いちゃうのだろうし、まあ、今回は息子のおかげでなんとなく発見があったけど、やっぱり私みたいなのが少数派って、なんか寂しいよねぇ。

5.人と関わらないことで自分の聖域を守る息子


今回は仙人のように達観したアドバイスをいただき、成長したなぁと見直した息子だが、普段はとにかく手がかかる。

こだわりが強く、世話を焼かされっぱなし、振り回されっぱなしなのだけど、そういえば人付き合いの悩みってない。その分わたしが話の聞き役(ぶつけられ役)ではあるんだけど。

そもそも、人と深くかかわらないから悩まない。(平和主義ののび太系なので、からかわれる、とか別の問題は結構ある。最近は減ったけど)

息子のような、人に興味があまりなくて、自分の好きなことを大事にしたい人は、他人と必要以上に関わらないことで、自分のパーソナルスペース、つまり侵されたくない聖域を守っているのだな、という学びもあった。

わたしと息子は似ている部分もあるけれど、人付き合いに関しては真逆のスタンスで、それがなんだか新鮮だった。

わたしは人が好きなので、どうしても入れ込み過ぎて疲れてしまうのだが、こういう会話が生まれたことで、息子は息子なりに自分の快適な生き方を模索できているんだなと思って、少し安心したなぁ。

今日もお読みくださりありがとうございました!




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