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息子が学校でテキトーに作った版画がオシャレすぎて、思わず額装して愛でてしまった話

以前、息子が学校で作った版画の原本がえらくセンスが良くてビックリした、という話を書いたのだが

学年末で学校の荷物を持ち帰った際、刷り上がった作品もリュックにぶち込まれていた。

それはそれはモダンな白黒の作品に仕上がっていた。

息子本人は、授業中にテーマを決められて押し付けられて適当に作ったので、まったく興味がないのだが、そのテキトー感が肩の力が抜けてちょうどよく、息子の良さが出ている感じ。

いまはイラストを描きたいと頑張って練習してて、上達してるなぁとは思うけど、上手く描こうとすると力が入っちゃうなぁ。と個人的に思っている。

わたしのフラメンコだって、しっかり踊ろうと思うと力が入って、逆にできない。うまく力を抜いて踊ると、難しい足もふわっとできたりする。そういうもんだよね。

ということで、力が抜けまくった息子の版画にいたく感動したわたしは、画材屋さんに持ちこんで、額装することにした。

息子に「これは額装して飾る!」というと「そんなに気に入ったの??」と逆に驚かれてしまったが、絵心がないわたしからすると、こんなの快挙である。すでにアートである。

刷り上がった版画の裏には、提出した先生のコメントがあり「赤の額に入れたら素敵に仕上がりますよ」とコメントされていた。

わたしもモノトーンの作品なので赤のふちがいいなぁと思ったし、息子に聞いてみたら「赤、いいんじゃない」とのこと。

早速画材屋さんにいそいそと持ちこんで、赤のフレームを探す。

定形のものはなかったので、色を選んでオーダーすることに。
赤といっても、朱色のような赤や、濃いめの赤などさまざまな色味があるし、額縁の雰囲気もアンティークなものからモダンな雰囲気のものまでさまざま。

その中でわたしが気に入ったのが、きゅっと締まった感じの赤。ボルドーではなく、確実に「赤」なんだけど、深みがあってシック。モダンな感じの版画なので、額縁もかすれた感じよりはツルっとした感じの方がいいな。と選んだ。

マットの色も選び、完全オーダーの額装を注文して、仕上がってきた。


思った通り素敵に仕上がってウキウキ。どこに飾ろうかと額をもって家中を探索。パッと目を引く印象的な場所はないかと探したら、玄関の靴箱の上がいいかなと思いついた。

来客がない家なので、滅多に使うことがないが、玄関の靴箱の上にはダウンライトが取り付けられている。額を飾ってライトをつけたら、美術館のようでさぞかし素敵だろうと思い、早速設置した。

自分で言うのもなんだけど、やだ素敵!!

片づけられないタイプのわたしと息子、リビングはモノがあふれてカオスなのだが、リフォームしてからと言うもの、とにかく何もないを死守したい場所だけは頑張っているので、玄関の棚の上はかろうじてカオスを免れている。

その上に飾られた息子の版画は、我が家の玄関先をモダンで洒落た雰囲気に変えてくれた。

ちなみにこの額装オーダー、お値段は15000円なり。息子が「俺のテキトー作品に、そんなにお金かけるの!?」とひっくり返っていたが、わたしは本気でもし息子が将来何か成し遂げて、記念館とかできた際には「学生時代に制作した版画」として展示しようと本気で思っている。

別に記念館ができなくてもいいんだけど、なんとなく息子って、すごく変わっているのだけど、そういう未来を妄想させる何かがあるんだよなぁ。

うちの息子、のび太と誕生日が同じなのだけど、身体が弱くていじめられっ子だった藤子不二雄が大成したように、もっともっとずーーーっと先に、自分だけの何かを見つけるんじゃないか、って気がする。

いまは高校生だから、普通に勉強して大学進学、とかの話になってしまうのだけど、心のどこかで、大きくなくても彼らしい何かを掴んでいく子なのではないかと思っている。

小学生時代に息子が学校で作った版画も額装してリビングに飾っているのだが


作品息子の得意分野はどうやら版画。
版画は刷れば増刷できるので、後世に高く売れるかもね。ふふふ。
それまで大事に原本も取っておくとしよう。

もっともっと版画を作ってほしいものだが
でも本人は面倒くさいから仕方なくやっているようで、学校でやらされる以外はやらないらしい。そして高1からは芸術が選択科目になり、彼が選んだのは音楽。息子の版画はこれが見納めかもしれないな。

本人がやる気がないからしょうがないけど、もったいないなぁ。
得意なことと、やりたいことは違うというしね。

感受性が豊かで、個性的で、高1でもめちゃくちゃ手がかかる息子。

あまりに手がかかるので前世で何か殺人でも侵して、そのカルマを解消するためにわが子を授かったのではないかと思う日もあるが、そうやって難しい子を育てている分、普通では味わえない楽しみも感じられているのかもしれないと思う今日この頃だ。

今日もお読みくださりありがとうございました!

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