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他人が言った悪口を、わざわざ吹き込む人に潜む「無意識の悪意」

もともと苦手な人から、ある注意を受けた。

その注意の内容が、めちゃくちゃ理不尽で困る。朝っぱらからなんでこんなことを言われるのか?という内容だ。

しかも、その人の言い分を補強する理由として「他の人も、同じことであなたの悪口を言っているから、あなたのためを思って言ってるのよ」とわざわざ教えてくださった。

わたしは、誰かが発した悪口を、言われている本人に伝える人が一番信用ならないと思っている。

「あなたのためを思って」
「悪口を言われているのを聞くのが嫌だから」

などなど、「わたしのために言ってあげてる」感が満載だが、そんな陰口を言われていると朝っぱらから聞かされたこちらの気持ちは無視なのだろうか。それは、本当にわたしのためなのだろうか?

他人が発した陰口を、ご丁寧に伝えてくれる人というのは、けっこうタチが悪い。

なぜなら、その悪口をご丁寧にわたしに伝えている行為は、それをしている本人にとっては「本気で善意でやっている」と思い込んでいるからだ。

だが実際は、その悪口をわたしに伝えてくる時点で、悪口の内容に同意しているわけだ。そう思わないのなら、かばうなり、流すなりすればよいのだから。

要は、他人の口を借りて自分の言いたいことを言っているにすぎない。

陰口ならそのまま言わせておけば良いのに、その人を悪者にして、自分はさも良いことをしているかのような顔をして「あなたのために」と言いながら、自分の言いたいことを、陰口を言う人の口を借りて言っているだけだ。

しかも、陰口を言っている人だって、まさか本人に伝わると思ってはいないだろう。まあ今回は、誰が・・とは言わなかったが、想像はすでについている。

だから、「ああ、やっぱり言ってるんだね」という感じだが、それでもやはり、陰口を言った人も、わざわざ本人に伝えられるとは思っていないだろう。

それなのに、ごていねいに陰口を本人に伝える人のおかげで、わたしに憎らしく思われるという損をしているわけだ。

わたしは、こういうことをする人が大嫌いだ。

何しろ本人は本気で良いことをしていると思っている。けれど、聞かされたわたしは嫌な気持ちになるし、陰口を言った人も損をする。

じゃあ誰にメリットがあるかって、それは言った張本人のみだ。だって、自分の主張じゃなくて「陰口を言った誰か」のことを「あなたのためを思って」伝えてくれただけなのに、自分の言いたいことまで言えちゃうのだから。


何か言いたいことがあるなら、他人の口を借りず、自分の言葉で直接言えばいい。他人を隠れ蓑にするのは卑怯だし、自分の意見の裏付けに他人を引き合いに出すのも卑怯な行為だと思う。

きっと本人も、「あなたのため」と言いながら、心のどこかで罪悪感があるのだろう。

だから今日も、たくさん言い訳をされた。あなたが悪口を言われているのが嫌だからなのよ、決して嫌がらせでも嫌味でもないのよ、とずっとまくしたてる。

どんな言い訳を使おうとも、陰口をわたしに伝えている時点でその人の信用度は地に落ちているので、もう聞きたくない。「わかりました」の一点張りでシャッターガラガラ対応をした。

だからこそ、そういう人は信用しないで距離を置く。言われた時点で心のシャッターを降ろす。

昔は食ってかかっていたし、今だって100倍返しで言い返そうと思えばできる。けれど職場でケンカ腰になって、周りの人に嫌な思いをさせてしまった。

だから、しんどいけど、「わかりました」の連呼で、その言い訳が終わるまでスルーする。今のわたしがギリギリわたしが保てる方法だ。

そして、なるべく引っ張らない。それはそれとして、仕事の会話はきちんとして、嫌がらせみたいなことをしない。普通にする。しんどいけど、それが大人の対応だと思っている。

そういうことがあった日は、ひときわ疲れるが、最近はこうやってnoteの記事ネタができたと思うことにしている。

同じような人はどこにでもいる。だからきっと、仕事から疲れて帰ってきた人が、ふとこの記事を目にしたときに「わかるわかる」と思って、ちょっと気持ちが楽になってくれたらいいなと思いながら書いている。

自分の体験は、そういうことに昇華出来たらいいなと思う。

鮮度満点なハプニングを文章にすると、やはり感情が乗るので共感をいただくことも多い。ただ、マイナスなできごとは、ネガティブな感情になりやすいので、必ず自分なりの解決策とともに書くようにしている。

今回のようなことがあったら、いま私がやっている対策は

1.心のシャッターを降ろしてやり過ごす
2.その後、その人に対してなるべく引きずらない
3.心の距離を置く


要は関わらない。まともに食らわない。自己防衛と省エネだ。その人はその人なりの正義があるのだから、もう平行線になるような無駄なぶつかり合いはしない。

わたしは気持ちの切り替えが下手なので、なかなか難しいけれど、それでも意識してやると、かなり気の持ちようが違うなと思う。
 
そして、嫌なことがあったとき、何かに昇華できるネタを作っておく。断捨離でもいいし、わたしの場合はこうやってnoteの記事にしたり、自分が少しでも負のエネルギーを発散して楽になる方法を持っておくことだ。

嫌なことなんてあちこちからやってくる。だけど生きていかなくちゃいけない。そして、できるだけ自分の限られた人生、生きている時間を、自分の楽しいことで埋めていきたい。

だからこそ、嫌なことに使う時間をできるだけ短くするために、自分なりの対処法を身に着けておくことは大事だなと思う。

そういうわたしもまだまだ未熟で、引きずりまくる。でも、昔よりは断然、自分の感情のなだめ方がうまくなったな、と思う。

アラフィフでもまだまだ成長中だ。もっともっと楽しむぞ。

今日もお読みくださりありがとうございました!


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