生理カップをやっと少し使えるようになった話


半年ほど前、生理カップを購入した。ドイツのドラッグストアで1000円以下(一番安いやつを買った)ほどで売っていた。
前からレビューなどを読んでいて買ったは良いものの、どうも挿入できそうにない。そのまま無理そうだと思い結局今までナプキンを使っていた。

いつか入れれるかなと思いながら、生理のたびに少し挑戦して失敗していた。痛かったのだ。


今回の生理は友達の家にいる時に来た。その時は生理カップしかもっていなかった。
生理カップを使う決心をするため半分わざとである。

買ったからには使いたいという気持ちとあまりにもレビューからそれが快適そうなので使いたいと思っていたが、後がない状態じゃないとやらないだろう、と思ったのだ。

ナプキンを取り換えるだけの作業にくらべて随分時間がかかる。


さて、以前試したときに失敗したといったが、正直、正確にどこに挿入するかも分かっていなかったと今では思う。
無理やりねじ込もうとして、痛くてやめていた。今回もなんとなくここかな、という場所にあてて、無理やり押し込むものの、全然入っていく気配はない。そしてかなり痛い。わたしはセックスの時でも初めにいれるときは痛いが、ヒーヒー言うほどじゃない。けれどさして大きくもないこの生理カップで冷や汗を垂らしながら、もうかなりの時間格闘している。


しかし今回は後がない。そこでいきなり入れるのではなくて先に指を少し膣に入れてみた。

そうすると分かっていたと思っていたけれど、なんだか少し外れたところをずっと狙っていたということに気づいた。やはり闇雲に入れようとしてはだめなのだ。

指が少し入った状態でその指をガイドに生理用カップも入れる。ネットでは手が少し汚れるかも、といったことが書いてあったが、少しどころか完全に汚れた。けれどこのやり方が一番良かった。


膣の入り口あたりを通過するときは痛いのでゆっくり息を吐きながら入れる。でもその入り口を抜けるとほとんど痛くなくなる。さらに奥に挿し込むと感覚のない場所に到達する。どれくらい奥かというと、カップの先についている取り出す紐やノブが外に出ないくらいである。けれどその前に感覚がほとんどない膣の広い場所に到達するのでわかると思う。
カップがポカっと中で開けば成功である。私はちなみにはじめは開いたが2回目、3回目は完全には多分開かなかった。音がしなかったし、少しだけ漏れたからだ。(私は結局ナプキンを次の日に買い、併用した。)
しかしその時はやり直す気力はなかった。


正直、生理カップは使おうが使わまいがどっちでもいいものだ。ナプキンも当然ドイツにもある。けれどパンツは蒸れないし、漏れる心配も少ないし、ごみが出ない、それが思ったより快適だった。また、私は血の付いたナプキンを見るのがかなり嫌だった。それはもう生理が始まってから、毎月「恥ずかしいもの」と対峙しなければならないという感覚がずっとあった。けれど、月経カップで見る経血はそれほど私にとって不快なものでも恥ずかしいものでもなかった。なぜだろう?

生理カップをつけ始める前後でかなりのレビューや体験談を読んだが、自分の体のことが前よりもよくわかるようになった、という感想がいくつかあった。私もそれに同感である。そう、これまでは膣の場所がどこかもよく分かっていなかったのだ。膣の構造もよく分かっていなかった。前より自分の体と対話している感じがする。生理は忌み嫌うようなものだとばかり思っていたけれど、そうも思ってばかりはいられなくなった。経血に触れなければならなくなるからだ。


また、私はやや挿入する時に痛みがあったが、恐怖を感じる痛みではない。またトライできる。
慣れるまで大体3周期くらいかかるというので、私もまた次回も使ってみようと思う。

ところで、生理カップをとるのも一苦労だった。息を吐きカップを押し出すように力むと少し下にずれてくる。それでカップのノブをつかむことができるが、そのあと無理やり引っ張ると地獄のように痛い。当然なのだが、シリコンでできているカップは膣の壁とカップの間に空気を入れてやらないと、吸い付いているのを引っ張り出すことになる。

初日は何も情報収集しなかったため、生理カップを力づくで取り出したがそれは痛かった。


のちに調べてみると空気を抜かなくてはならないことが書いてあった。指を奥まで入れカップのフチを内側に押さえる。そうすると空気が入る。私はカップを再び折りたたんで取り出した。また最後膣の入り口あたりで痛くなったがゆっくり取り出す。吸い付かせないことと少し力みながら外に出すようにすると取れやすくなる。

取り出すほうが個人的には難しいな、と思ったが、これもまだコツをつかむまで少し時間がかかりそう。

けれど、こうやって生活をアップデートしていって自分のできることを増やして快適に過ごせるようにするのは楽しい。

新しく生理カップを買った人の参考になれば幸いです。


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