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踊り場にいる子を急かさない

うちの子最近伸び悩んでいて

教育相談を受けていると、そんなふうに言う保護者の方がいる。で、その伸び悩んでいると判断した理由を聞くと、テストで順位や偏差値が上がっていない、もしくは上がったり下がったりしているので、なかなか伸びないと判断しているらしい。が、子供は勉強している限り、伸び悩むなんてことはない。着実に伸びている。

ただし、人と比較をすれば、その順位は上がったり下がったりするのは当たり前だ。極端な話、全員同じペースで伸びたら、入学時から順位は固定するはず。だから、たとえクラスの順位がどんどん下がって行ったとしても、勉強を続けている限り、その子は伸び悩んでるなんてことは絶対にありえない。

そういう子は踊り場にいると思っていい

踊り場というのは階段を上がって行く時に、何段かに1度平らになるところ。階段は、一気に登れないからね。特に、螺旋状に上がっていく大きな階段では、必ず踊り場というものが存在する。でも、登り続けている限りは下がったりはしない。踊り場でも歩みを進めて、力を蓄えて、適当に休んで、そうしているところを、次の階段に行くように急かすのは、とても良くない。すぐに疲れて、それこそ止まってしまう。

まず人と比べた結果である順位や偏差値で、子供の努力を判断しないこと。子どもに失礼だ。自分だって、同じことやられたら嫌でしょ?
それと、そういう子は「踊り場」にいて力を蓄えている、あゆみは進めている、そういうふうに判断すると、親も気が楽になるし、気が楽になった親から急かされなければ、子供は、努力が認められている、親から信頼されていると感じ、それこそ伸びていくと思います。

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