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間違えたところの見直しより大事なこと~テストが返って来たら

小論文コースの子が、塾でのテストが返ってきて、全ての教科で点数が上がっていたと報告してくれた。その子も私も気分上々!
特に英語が伸びたのだそう。「点数アップの原因は何かな」そう質問したら、ちょっと戸惑いながらも、分析してくれた。
英単語をとにかくたくさん覚えたのと、毎日長文に触れたこと。
これは、全ての生徒に当てはまるものではないけれどね。どうやったらもっとそれが継続できるかも話し合った。
このように何かがうまくいった時に、うまくいった原因は何なのか分析することはとっても大事。

テストってそもそも減点法なのね。100点からいくつ間違えたかということで点数が決まるのよ。だから、つい、できなかった部分に目が行きがちだよね。75点のテストなら、間違えた25点のところしか見ないなんてことになる。なんなら100点の答案って見直さなくない?(笑)

特に小学生のお母さんなんか、そうじゃないかな。ざっと見て、丸がついてるところではなくて、バツがついてるところに目が行きがちだと思う。
丸は、どちらかというとスルーする部分じゃないかしら。
もちろんミスの原因をきちんと把握して、再発防止に努めることは、どの世界でも大事なことだけど、それ以上に大切なのは、うまくいった原因も徹底的に追求すること。だって、それを繰り返せばもっと良くなるっているヒントなんだもん。
丸がついてるところにこそ、注目してほしい。

テストって総点で100点以上の得点をつけられないから、各設問でも上限の点数が決まっていて、例えば10点配点部分の解答がものすごく素晴らしくて、教師としては、50点、60点、何ならその設問だけでも100点つけたいぐらいの素晴らしい回答でも、20点しかつけられないんだよね。だから「この答えは最高点の20点しかつけられないけど、あなたのこの答えの価値は100点です」みたいなコメントをつけてくれるといいんだけど。なかなか大人数相手のテストだとそういうわけにはいかない。学校だって何十人もいっぺんに面倒見てるから、一人一人の、1つ1つの回答にコメントは入れてられないんだよね。ちなみに私は入れてます(笑)

例えば、逆上がりに挑戦して、うまく行った時って、その感覚を大事にして「今のをもう1回」ってやるでしょ?
そんなイメージ。
ダメな原因を潰すよりも、うまくいったことを再現する方が、よっぽど近道だし、テンションも上がるよね。気分もいいし。

学校が始まった頃だけど、塾などの模試が返って来る時期でもあります。ミスの見直しも大事だけど、伸びた教科の原因を探って、それを再現し続けよう!

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