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エビデンスより共感

私は本が好きで、週に2、3冊程度の量を読んでいる。自己啓発本やビジネス本、体験記などが好きだけど、最近、やっぱりナラティブな作品が好きだなって、つくづく感じる。

ナラティブ(narrative)とは、物語、話術、語り口といった意味を持っています。映画やドラマでの語りをあらわす「ナレーション」もナラティブと同様の語源を持った言葉です。
もともと、ナラティブは文芸の分野で使われていました。1960年代にフランスで物語の役割への関心が高まり、従来の物語をあらわしていた「ストーリー(story)」とは異なる概念を表す文芸理論として定着したのが始まりといわれています。
そこから1990年代に、臨床心理と医療・介護の分野で、ケアする医療従事者の視点ではなく、ケアを受ける側の視点を重視しようという流れで「ナラティブ」の概念が持ち込まれました。さらに近年では、教育やビジネスなどさまざまな領域で注目されています。

https://smartcompany.jp/column/narrative/

以前、人生でのベスト本3冊について記事を書いた。

この3冊のうち、シャーリーマクレーンがナラティブな本だよね。ニューエイジなんか、特に、科学的根拠とかエビデンスを揃えるのは難しいよね。それでも、ベストセラーになっているのは、「あ、こういう考え方、好き」「こういうものの見方、しっくりくる」そう共感する人が多いからじゃないかな。

最近読んだ本はこれ

『生き方』稲盛和夫(著)

私は会社も経営していないし、大きな仕事も成し遂げていないけど、稲盛氏の「運命」や「使命」「努力」の考え方などに強く惹かれる。

書いてあることは、稲盛氏の人生で何があったか、そこにはどんな感情があったか、その時何を哲学として行動したか。ものすごくナラティブな世界だ。ナラティブな世界だと、同じことをして同じ道を歩めるのは、本人だけ。
それでも共感したエッセンスを自分の人生に活かすことはできるよね。
AをしたらBになったというより、CさんがAをしたらBになった話。

「それって個人の感想ですよね」って言葉が流行っているけど、個人の感想を大いに語り合い、生き方の違いを味わっていきたいって思うようになってきた。

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