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やり方ではなく在り方

例えば、同じチームにどうにも合わない人がいる。同じチームということは「志」が一緒のはずなのに、それが不審に思えるほどな人。
一体、その人と自分は何が違うのだろう。
一般的にそれは「やり方」と言われている。

あの人と私はやり方が違う

そんな言い方をする。
同じ考えで集まった人間だが、アプローチの方法や戦略の立て方、実行の方法、人それぞれだ。うまくいってる時は、それが多様性の成果と言われ、お互い「そういうやり方もあるんだね」と勉強になるし、結果、うまくいく。

そうではなく、やはりうまくいかず、離れなくてはいけない場合も出てくる。その場合は何が違うんだろう。最近そういうことがあって、ぐるぐると悩んでいた。
ある朝、目が覚めて、日めくりカレンダーをめくって見ると、こういう言葉が書いてあった。

やり方ではなく在り方です

まるで、天から答えをいただいたようで、私は涙を流してしまった。
そうか……在り方が違ったんだ……。
在り方というのは、自分軸のことだ。私とその人は、自分軸が違ったんだ。なるほど。それでは仕方ない。さよならだ。
このカレンダーは、おせっかい協会の高橋恵さんから頂いたもの。高橋さんの話はブログにも書いたので、もしよかったらこちらを読んでください。

自分軸とは美意識

在り方、自分軸には、優劣はないし、良し悪しもない。それはその人なりの人生そのものであって、口出しをすることじゃない。そして全ての行動の判断基準はそこから生じる。

入ったトイレが汚かったらどうするか
ランチはAセットにするかBセットにするか
就職先をA社にするかB社にするか

小さな出来事から大きな決断まで、人は自分軸に合わせて行動を決める。もちろん小さい子や、未熟な人は自分の軸が決まっていないから、行動もコロコロ変わる。むしろ経験を経て軸は定まる。大抵の大人は、自分軸が定まっているので、こういう場合はそうするっていう動きがある程度決まっている。それは自分の美意識に添っているのだ。

例えば、私は、入ったトイレが汚かったら掃除をすると決まっている。
来た時よりも美しく
中学校で身についた習慣が、もう何十年も続いている。駅でも居酒屋でも同じだ。それはその都度決めてるわけじゃなくて、自分軸に照らし合わせて、自然に行えること。
中国を旅行した時はあまりの汚さに諦めたけど(笑)

在り方が違う時は、かなりストレスを伴うから、仕事だと割り切って頑張るか、今回は縁がなかったと離れるかしかない。

その後、私は、今度は「自分軸」が違うって何だろう……という考察に行き着いてしまった。
またそういう時に、Amazon のオススメにこんな本が出てくるから不思議。

Amazon は、神様と繋がってるのかなって思う時が時々ある(笑)
「あんたそろそろこの本どうじゃ?」と神様が勧めてくれたに違いない。

「在り方とは、“こうありたい”と願う思いから生まれる物事のあるべき状態」であり、「それは、自分の中の“美意識”である」

Amazon作品紹介より

そっか美意識か!
ものすごく納得した。その人と自分は、美意識が違うんだ。

こうなったらいい
こういう方がいい
こう言えばいい
この方がいい
こっちよりあっちがいい

逆に

こうなったら最悪
こういうのはダメ
こう言ったらアウト
あっちの方がいい
あっちよりこっちがいい

全部違う。話し合ってすり合わせるとか、そういう問題じゃない。
多様性とはまた違う。
あまりにやり方が違うのは、在り方、自分軸、つまり美意識が違うってこと。これじゃあ、ことごとく合わないはず。

これからの人生、私は、美意識が同じ人と仕事をしていくようにしようと決意した。

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