ゴールデンウィーク2022
10連休、たのしかった記憶の備忘録
*
1日目(4/29):ねむりねむられ
たくさん雨が降り、強い風が吹いていた連休初日。
たらふく眠り、出かけるつもりだったけども諦めて、一日じゅう寝巻きで怠惰に過ごす。
休日はまだまだ続くから、こんな日があってもよい。連休の幕開けという感じ。
*
2日目(4/30):「あの頃は楽しかったね」だけじゃなくて、これからもたくさん楽しい記憶をつくっていきたい
高校1年生のとき同じクラスで、大学生になってからなぜか仲良くなり、何度かユニバに行ったりごはんを食べたりしていた友人と会うことになった。
うちひとりは平川で、今でも月に一度は会っているのだけども、もうひとりと会うのは多分3年ぶりくらい。彼は今東京に住んでいる。
阪急神戸三宮駅の近くのお店に入り、とちおとめソーダとメロンソーダ、生中で乾杯。
もんじゃ焼きとお好み焼き、とんぺい焼き、最後に塩焼きそばを注文した。
しかし、どう見てもソース色をした焼きそばが届いた。
持ってきてくれた店員さんに「……これって塩ですか?」と確認するも、新人らしき彼女はうつむき気味に小声で「はいそうです」と答えて、そそくさと立ち去ってしまった。
3人でそれぞれ食べてみるも、どう考えたってソースの味。でもさっきの店員さん塩って言ってたし、わたしたちがよっぽど馬鹿舌なのかも……?と謙虚に考えてみたが、二口目にはいやこれ絶対ソースやって!となり、おそるおそる(さっきとは違う)店員さんを呼び止めた。
やっぱりソースだった。馬鹿舌じゃなくて良かった(そのままおいしくいただきました)。
店を出たあと、カフェ難民になりつつもなんとかドトールのテラス席(というか人の通る道の真横)を確保し、しょうもない話や思い出話で苦しくなるくらい笑う。仕事や結婚など大人の話もする。
そのあとは各々の買い物に付き合ったり、一緒に本屋さんに行ったりした。
人と本屋さんに行くことがまずないので、すごく新鮮な気持ち。手に取る本がことごとく違って、選ぶきっかけもそれぞれ違っておもしろい。
各々一冊ずつ買った。わたしが買ったのは『掃除婦のための手引き書』。
ひとりの友人がもうすぐ結婚式に出席するというので、ご祝儀袋も一緒に選んだ。たのしい。
それぞれ別の友達と約束しているというふたりと夕方に別れたあと、楽しさの余韻に浮かれて歩きつづけ、ブックオフでさらに2冊の本を買い、スタバに入って大好きなほうじ茶ラテと普段は買わないケーキも買い、手に入れたばかりの本を読んだ。
幸福すぎておぼれそうだった。完璧にしあわせで泣きそうだった。最高の休日。
カルディに立ち寄り、台湾のフルーツビールと生ハムを買って帰宅。
*
3日目(5/1):指先にパワー
午後、5週間ぶりのネイルへ。
個人でやっていらっしゃるサロンを見つけて、先月から通いはじめた。すごく理想通りにかわいくしてくれるのに、リーズナブルでありがたい。
当面は面接の予定もないし、とやややさぐれた気持ちをもってして、今回もやりたかったデザインを詰め込んでもらった。指先がかわいいと本当に気分が上がる。
ぎらっとしたゴールドのデザインは、派手かなと思って悩んだけれど、やってみるとかなり良かった。指先に目をやるたび、なんだか強い気持ちになれる。
*
4日目(5/2):痛いのやっつけ
眉毛サロンと歯医者をはしご。
検診だけなのに、歯医者のお会計は4000円もした。平静を装って支払ったけども、内心は「高すぎん!?」と大暴れしていた。
高くても3000円程度だと見積もっていたのに。初診だったこと、レントゲンを撮ったことが原因ではと推察している。にしても高いよ。
昔々の詰め物が劣化していたらしく、来週の予約をとって帰る。麻酔になると思いますとのことで怖い。歯の治療なんて高校生のとき以来だ。
夕方、実家に帰る。
フライング母の日で、前にわたしのやつを使って良いと言っていた化粧下地とヘアオイルを贈った。
夜はお好み焼きをたらふく食べる。
飼っていたうさぎがいなくなってから、はじめて帰る実家。ケージがあった場所をつい何度も振り返ってしまう。もともと静かな子だったけども、気配や物音がまったくなくなるとこんなにも寂しいのかと思う。
*
5日目(5/3):おいしくってたのしくって愛
好きだな〜と思っている同僚の方(もうあまりにも登場するのでHさんとする)と遊ぶ日。会社の人と休みの日に会うのなんてはじめてだ。
連休前に勇気を出して自分から誘い、やっとの思いで約束を取り付けられたのに、前日の夜から気が重くて仕方がなかった。
一緒にいてつまらないと思われたら。時間を持て余したら。わたしと会ったことを後悔されたら。一歩引いてみればとんだ被害妄想だが、至って真剣だった。わたしはいつもそう。
すでにほとんど落ち込みながら待ち合わせの駅に着き、Hさんの姿を見つけて合流し
たその瞬間から別れの瞬間まで、一部の隙もなくめっっちゃ楽しかった。
不安だったことの何もかも杞憂で、たくさん笑って、喋っても喋りたりなくて、6時間余りがあっというまに過ぎた。別れるときは寂しくて名残惜しくて仕方なかった。
ほらね、言わんこっちゃない。わたしの不安の大概は杞憂に終わることをちゃんと覚えておくように。人と会うのはこわくないよ。
はじめに約束していたジェラートを食べて、道ばたに腰かけて高校生みたいに2時間ほど喋り、ミッフィーのフィギュアのガチャガチャを回して、雑貨屋さんでハンカチを買った。
そのあと、予約してくれていた有名なピザ屋さんまで30分(!)歩いた。外の空気が気持ちよかったので。
鰤のマリネとピザ(マルゲリータとクワトロフォルマッジのハーフ&ハーフ)、お酒を一杯ずつたのんで乾杯をさせていただく!
自分とはまったくタイプの違う彼女のようす(さっぱりとおしゃれで背が高くて音楽に詳しい、お話し上手の聞き上手)がかなり好きで、わたしは好きな気持ちを我慢するのが苦手なので、かなり好きですと伝えてしまう。彼女もわたしの容姿などを褒めてくださり、お互いに褒めちぎって照れあう。幸せの連鎖である。
ピザがものすごくおいしかったので、調子づいてもう1枚追加したらお腹がぱんぱんになった。ちなみに2枚目は生クリームとチーズと生ハムがたっぷり載ったやつで、それもべらぼうにおいしかった。
Hさんを駅まで送って別れる。
スキップして帰りたいような気持ちだった。
*
6日目(5/4):おいしくってたのしくって愛②
午後、大阪へ。flowerのセットフェアで洋服を取り置きしてもらっていたので赴く。
お花の刺繍が施された半袖のブラウスと、リネンっぽい素材のキャミワンピース、去年から狙っていたきらきら素材のスカート、大きなリボン付きの帽子を買った。
ポイントがたくさんたまっていたので、5000円分くらい安くなって得した気分。ポイントがたくさんたまっているのは、これまで非常にたくさんの買い物をしたからである、ということは置いておく。
そのあと、急遽会うことになった大学時代の友達と落ち合う。会いたい相手もまた自分に会いたいと思ってくれることが途方もなくうれしくて、帰り道に感極まりかける。
カフェで近況報告をし、1時間半くらいで慌ただしく別れて電車に乗り、今度は元町で平川と待ち合わせ。今日は彼女の早めの誕生日祝いで、神戸北野ホテルのビュッフェを食べに行く。
北野坂を登ること約15分、ホテルのクラシカルな佇まいにテンションが上がる。
テーブルにつくと、まずは前菜やスイーツなどがサーブされた。スープ類やドリンクはいわゆるビュッフェスタイルのセルフサービス、そのあと時間差で巨大なミルフィーユとさまざまなスイーツの提供もある。
すご!
他愛もない話をしながら閉店ぎりぎりまで居座り、お腹が限界になるまで食べてしまう。
いつまで経っても余裕を持って食べ終えられない。
店を出たあと、徒歩圏内にあるわたしの家で一緒にYouTubeを見たりし、23時ごろ駅まで送って解散。
高校で出会った彼女の誕生日を祝うのも今年で10回目だ。これからも仲良くしてね。
*
7〜9日目(5/5〜7):暮らすように東京
ひとりで東京へ。
東京滞在記はまた別に公開する、かもしれない。
吉祥寺、下北沢、学芸大学、自由が丘、西荻窪、高円寺。好きな街ばかりで暮らすように過ごして、本当に幸福な時間だった。
大好きな本屋さん。
これは日本一好きな餃子。
*
10日目(5/8):おいしくってたのしくって愛③
大学時代の友人、はなちゃんとめぐちゃんが我が家に遊びに来てくれた。
恋人が車を出してくれたので、まずは大きなライフまで買い出しへ。
たこ焼きパーティーのはずが、チーズにメンチカツにローストビーフ、お寿司まで欲望の赴くままどんどんカートに突っ込んでしまう。ポテチとピノのアソートパックとシャンパンとサングリアも買う。
帰宅後、テーブルいっぱいに買ったものを並べ、たこ焼きの準備をととのえたら、いざパーティー開始!
やったー!
YouTubeを見て各自の推しについて語ったり、近況をぽつぽつ話したりしながら、昼間からおいしいお酒を飲んで贅沢な時間を過ごす。
でも実はちっとも口ほどにもないわたしたち、程なくして多くのごちそうを残し、すっかり満腹になってしまったのだった。ポテチとピノに至っては手をつけることもままならず。
飛ぶように時が過ぎて、はなちゃんが帰らなければならない時間になった。
めぐちゃんとふたりで見送ったあと、たくさん歩いて元町の雑貨屋さんと本屋さんを巡る。気の赴くまま各々のペースで、でもたまに気になったものを見せあったりして、泣きたくなるくらい幸せな時間。
さんざん悩んだ末、ずっと購入を迷っていた本を2冊買う。明日からも働く理由をつけるために。
またしても飛ぶように時が経ち、気づけば外がまっくらになっていたので驚く。仕事の日もこんなふうにすいすい時間が過ぎればいいのに。
駅までめぐちゃんを見送り、たのしいのと寂しいのが混ざった気持ちでローソンに立ち寄り、大好きなロールケーキを買ってひとりで帰宅。
ジャストフィット
ごちそうの残りとロールケーキをつまみながら、さっそく買ってきた本『常識のない喫茶店』を読む。
立ち読みしたときから確信していたけども、めっちゃおもしろいし読みやすいし、読後ものすごく強い気持ちになれたので良かった。
わたしもおかしいことはおかしいとでかい声で言いたいし、好きな人はとことん特別あつかいしたい、嫌なヤツは無視したい。やってやるぞと息巻いた。
出先から帰宅した恋人に「スーパーにおるときの3人めっちゃおもしろかったで。ずっとこんな感じで一緒に過ごしてきたんやろなって思った」と言われた。
そうでしょう。出会って8年、だてに一緒にいるわけじゃない。
三者三様のわたしたちだけども、どうやら今年は各々のターニングポイントになりそうな予感。
これからふたりの出会う人たちが、どうかやさしい人ばかりでありますように。ふたりの身を置く環境が、どうか幸せなものでありますようにと祈るように思う。きっとたのしいことばかりじゃないけれど、これからも一緒に生きていこうね。
***
5/9、戦々恐々として臨んだ10連休明けの出勤。
どうなることかとはらはらしていたけども、良いほうに想像を裏切り、わりと心おだやかに過ごせた。
すっかり心が凪いでおり、連休前のわたしはいったい何にあれほど悩んでいたのだったか、ハテ、、という気持ちですらあった。
仕事モードに切り替えるのではなく、連休で取り戻した自分のままで働くよう心がける。
今日のつづきに明日がある。明日のつづきにはきっと、今日みたいな日がまたやってくる。
連休の最終日に心からそう思ったことを忘れずにいたい。明日からも日々それなりに。
おしまい
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?