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「世界最新の太らないカラダ」本理論を実践して1年で10kg落とせた話

今日7/6で
トロント最高の医師が教える 世界最新の太らないカラダ
を買って一年経ちました。

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そこからこの本に載っている理論に従って食事生活を改善していった結果、

72kg → 62kg

と実に一年で10kgの減量に成功しました。やったね。
ちなみにあとまだ数kgは落ちそうなペースでして、ようやく数年ぶりに適性体重まで戻りそうです。長かった・・・。

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(Fitbitと連動させたwi-fi体重計のデータ推移。こうやって勝手に記録が残るのは後々べんり)

せっかくなので今回は私がなぜこの本をダイエットの教科書に選んだのか、
具体的にどういう食事方法にしたのか、などをレポートしたいと思います。

この本に出会うまで〜まともに信用できるダイエット理論本がない!

わたくしはそもそも【女子ならば美容やダイエットに励むべし】、そんな価値観に
うるせえ、あたしゃ自分の好きなことで楽しく生きられりゃええんや!!!
BMI標準値で健康に問題ないんだから文句言われる筋合いあるか〜!!!

とどこ吹く風で、大好きなテクノロジーやサイエンスの勉強にのめり込む暮らしをしていた半生でした。

が、そんな私も社会人生活における不摂生の末、
脂肪肝。痩せないとそのうち肝硬変で死ぬよ
と健康診断で医者にそう告げられれば、まともに向き合わざるを得ません。はい。

そんなこんなでさぁダイエットするかー・・・と、20代の終わりが近づいた頃、ようやく人生で初めてまともに本屋やネットでその手の情報を調べ始めたのですが。


私が愕然としたのは「本や記事によって言ってることが180度違う」ということ。
あの食材がいいとか悪いとか、あの食べ方がいいとか悪いとか。
もうカオスもカオス。

もしかしたら「えっ、そこって驚くとこ?」と思われるかもしれませんが、いやコンピュータやその周辺分野の世界に住んでると、この点がビックリするほど慣れないんですよ。
同じ理系でも、こっちの世界は教科書によって定説が真逆なんてことはほぼないので。

例えばコンピュータの世界なら、クイックソートの平均計算量はどの教科書を見てもO(n log n)なんですよ。
本によってこの平均計算量がO(1/n)だとかO(2n)だとか書いてることなんかあり得ないんですよ!最悪計算量がO(n^2)であることはあっても!!

でもダイエットの世界の本って、例えるならこのクイックソートの平均計算量が本ごとに
やれO(n log n)だ、いやO(1/n)だ、いや違うO(2n)だ
ってレベルでコロコロ言ってることが変わるんですよ!!!むちゃくちゃじゃないですか!!!???
(細かすぎて専門外の人にはゼッタイ伝わらない例え)


本ごとに主張が違うならば、それはそれとして各々自説の正しさを証明する実験データを出してくれよ!
と我が理系研究脳は叫ぶのですが、やはりこれもまともに信頼できるデータを添えて主張する本はどこにもない。

ダイエットしようにも、一体どの理論に沿って実践すりゃいいんだ・・・?
医者に食生活の改善を命令されてもなお、1年ほどそうやって頭を抱えていた日々を過ごしておりました。

そんな時にフラッと入った本屋で平積みされていた、読書好きの私でもちょっと躊躇する、463ページも渡る分厚い本。
それが、表題の「トロント最高の医師が教える世界最新の太らないカラダ」−原題「THE OBESITY CODE(肥満の法則)」でした。

分かりやすい図解大文字一切なし。延々と太る理屈をエビデンス(証拠)付きで解説する本。だがそれがいい

「助言を下す医者が太っている」

巷に溢れるダイエット理論の真偽に対して、私が感じた疑問にズバリ冒頭から切り込んでいくこの本。

巷のダイエット本によくあるような、分かりやすい図解・大文字・シンプルで根拠のない説明なのかは一切なし。
いかに今までのダイエットに関する理論が曖昧で古い理屈のまま、ロクな再検証もなしに人々が盲信し続けているのか。
そして、インスリン分泌に基づいて人間の肥満がどのように起こるのか。筆者の自説が圧巻の説明量とエビデンスを持って繰り広げられます。

「手っ取り早く痩せる方法を教えてよ」そんな人にはこの本、長ったらしい説明に嫌気がさして読む気にはなれなさそうです。

しかしここには私が求めていた
「なぜ肥満は起きるのか」
「ならば、どのようにしてダイエットをすればいいか」

その全ての説明が載っているのです、いやマジで。

私たちの「思い込み」は割と間違っている

この本では、太る理屈を主に
「食事すると、インスリンが分泌される」
「インスリンの分泌量によって、体が自動的に体重の設定値を定める」
「つまり、食事の回数を減らすのが一番大事
と(膨大な文章によって)説明されています。

つまり、巷でよく言われる
「カロリー摂取量=体がため込んだ燃料タンク」「基礎代謝や運動=燃料タンクの減少」
→「食べ物を減らしてカロリー摂取を抑え、運動すれば痩せる」
という概念を真っ向から否定しています。

人々が考えていた法則と、実際の法則は違う。つまり「常識が間違っていた」という事例は、科学の勉強をしているとしばしば出会います。
あるいは、常識自体が移り変わりゆくモノでもあったりする。
「常識を疑う」姿勢は常に欠かせません。

壮大な文章の果てに辿り着くシンプルな結論〜昔の人と同じように食べればいい

ただ、闇雲な常識の否定は、全くもって非科学的で無根拠な、ただのオカルト論への傾倒を招きかねません。
実際、ダイエットの世界には「これを飲めば太らなくなって美味しいモノ食べ放題!」なんて謳う製品がゴロゴロ転がっています。
ダイエットの理屈を調べる最中、私は「いやどう見ても詐欺でしょコレ・・・」と冷たい目でそんなモノを見てました。

私がこの本の内容を信頼した理由。
もちろん膨大な論文のごとき説明で納得したのもありますが、それだけではありません。


昔の人は、痩せていた。
昔の人は、もっと食べる回数が少なかった。日本では江戸時代以前は1日2食だったといいます。
まして現代の我々のように、気がつけばその辺のコンビニでジャンクフードや清涼飲料水を口にする・・・なんてことはあり得なかった。

痩せたいなら、痩せていた昔の人たちと、
同じような食事方法にすればいい。

本書が膨大なページを割いて提示するのは、言ってしまえばたったこれだけのシンプルな結論です。
しかしこの端的な主張こそ、私にはグゥの音も出ない、あまりにも説得力ある理屈でした・・・。

私の実践方法 フェーズ1:徹底的に間食と清涼飲料水を止める

当時の私は仕事中に糖分の入った清涼飲料水を飲んだり、コンビニでおやつを買って食べたりと、とにかくインスリンを分泌させる食事をやりまくってました。
ちなみにBMIが適正値だった学生時代にはそんなことはなく、社会人になって太り始めた頃に始まった習慣でした。身に覚えがありすぎる。

早速仕事中の飲み物はひたすら大量の麦茶や緑茶にシフト。飲むならせいぜいブラックコーヒーだけ。おやつダメ、ゼッタイ。

するとどうでしょう、それまで体重の増加が右肩上がりで止まらなかったのがピタリと停止。
7月に本を読んで実践したピークの72kgから、年末までに68kgへ減少したのでした。

私の実践方法 フェーズ2:一日一食、晩ご飯だけ食べる

とはいえここで問題が。どうも68kgから先は一旦減らなくなりました。

本によれば食事回数が体重の設定値に直結するので、つまりその時の食事回数によって68kgで固定されてしまったのでしょう。

元々寝起きに朝食を食べると気分が悪くなる体質だったので、1日2食。
週末だけ完全断食する方法を試したものの、流石に空腹が酷くて続かず・・・。

どうしたものかと試行錯誤していた最中に起きたのが、3月のコロナによる完全リモートワーク化。
買い占めで満足な量の食料も手に入らない都内のスーパー。空っぽの棚を見て私が思ったこと。

「いっそこれを機に1日1食にすればいいんじゃね?そうすれば買わなきゃいけない食材も少なくて住むし」

最初こそ多少は辛かったものの、1日1回は好きな物を食べていいことにしているので、長期間の断食に比べれば全然苦になりません。
そうすると68kgで停滞していた体重が再び下降曲線に。

そして本を読んで丸一年たった今年7月、当初の体重から見事に10kg落ちて62kgまで行ったのでした。
(まだ月1kgのペースで落ちてるので、もうちょっとだけ続くんじゃ)

スクリーンショット 2020-07-06 21.41.08


実際に健康診断の数値も改善した

1日1食にしたことで不健康な痩せ方になるのでは???との主張も見かけます。
では実際に私の脂肪肝に関する数字がこちら。

基準値
AST(GOT)   10〜40
ALT(GPT)    5〜45
γ-GT            〜48

2018/7
AST(GOT)   63
ALT(GPT)    170
γ-GT            198

2020/5(最新検査記録)
AST(GOT)   15
ALT(GPT)    22
γ-GT            23

この通り、先生に褒められるほどの見事な改善っぷりでございました。他の数字も1食生活起因と思われる異常は一切なかったです。

というか振り返ると基準値超えてた頃の数字がひどい。
この数字を放置して生活習慣病へ一直線・・・なんてことにならくてよかったです。楽しく人生生きるのが一番だもの。

そんなわけで、私と同じく健康診断で肥満&予備軍で医者に怒られている皆さん、ぜひこの本を手にとって実践してみてください。




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