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縁との日々 福井県立病院のNICUへ転院①(2015.8.5~2015.9.14)

2015年8月5日~2015年9月15日の我が子との記録をまとめた振り返り日記です。

娘は福井県立病院へ戻ってきました。
妊娠中に胎児心エコーをして頂いた酒井先生から「おかえり」と言っていただいたこと覚えています。

思ったより心臓の動きは悪くない。最初富山大学付属病院の先生から聞いていた話だと、あと数日、数週間とかの思っていたが、そこまで心臓の動きは悪くない。

福井県立病院 小児科医 酒井先生

とっても嬉しかったのを覚えています。
世界が明るくなりました。

娘の様態は、心臓の動きが悪く、どうしても胸水が溜まってしまいます。
すると、高度の頻脈が継続しているアラームが鳴り響きます。
たまりすぎると医師が注射器で抜いてくれます。
娘はいったん楽になりますが、また胸水や腹水がたまります。
沢山の点滴につながれており、たくさん薬の力をかりますが、それでも難しい状態のようです。
そのような状態の娘を医師や看護師は一生懸命昼夜とわず、診ていただき感謝です。

福井県立病院へ戻ってくると、私は毎日会いに行くことができ、とっても嬉しかったです。ずっと家に閉じこもっていた私の生活に少し生活感がでてきました。
NICUへ通う中で身体を拭かせてもらったり、抱っこさせてもらったり、入浴体験をさせてもらったり、楽しい初体験を沢山させてもらいました。

娘は生きて生まれてこないかもしれないと言われていたのでベビー服などベビー用品は一つも準備しませんでした。赤ちゃん用品が売っている店にどんなものがあるのかも、まったく知りません。この頃でも行きたい気持ちにはなれませんでした。
ナースに服代わりに娘にかぶせるガーゼがほしいと言われ、はじめて赤ちゃん用品が売っている店へ行ってきました。幸せが充満しているお店へ行くことはどうしても辛く、必要なものだけみつけて、すぐに帰りました。
娘が生きてくれている嬉しさはありましたが、人と会いたくありません。
とても苦しい日々でした。

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