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18金の大日如来さま

みなさん、こんにちは。
次回、紫がたり 第二百五十八話 行幸(一)は3月11日(土)に掲載させていただきます。

さて、本日は本業のジュエリーのお話を・・・。
巻頭の画像はシルエットですが、18金でできた大日如来さまです。
正面のお顔はこちら。
現在ネットで購入できるよう準備中です。

大日如来

サイズ:縦 最大約2.5cm
    横 最大約2.0cm
    奥行 最大9mm
重量:約15g
販売予定金額 330,000円(税込)

干支に守り本尊があるのをご存知でしょうか。
大日如来は、「未(ひつじ)」「申(さる)」の守り本尊です。
大日如来は万物の慈母、であり、宇宙の中心であり、宇宙の真理であると言われています。
座像で表現されるのが一般的ですが、如来としての外的特徴は宝冠を被り、首飾りをしている華やかな御姿です。
結ばれている印は「智拳印(ちけんいん)」。
大日如来の智慧を表しているということです。

横からのアングル


後図

こちらの大日如来はジュエリーというカテゴライズになります。
光背の裏にはバチカンがついており、ペンダントとして身に着けることが可能です。
もちろんしっかりとした奥行と安定感がありますので拝むのもヨシ、です。造形も美しく、表面はホーニングという艶消し加工をしてあるので、上品な神々しさを再現しております。

細部まで綺麗に制作するには原型の美しさが大事なところです。
他の業界もそうですが、宝飾業界でもこの長いコロナウイルスによる影響で廃業した職人さんがたくさんおりました。
コロナ前からの後継者問題などもあり職人さんの数が減ったのは残念なことですね。
宝飾の職人さんというのはおおむね分業なのです。
デザインされたジュエリーが完成するまでにはおおまかに以下の工程でそれぞれの職人さんが必要です。
 ●原型師が原型を制作
 ●枠をキャスト(鋳造)
 ●石留め、磨き
メッキやホーニングなどはプラスアルファですね。

昨今では原型制作の際にCADデータと3Dプリンターによって低コストで制作することが可能になりました。
こちらの大日如来は原型師さんの手で作られた原型を元に制作されたものです。
とても技術が高く、柔らかな風合いは人の手によるもの故です。
こうしたものが失われないよう願いたいですね。


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