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『理』 Background #シロクマ文芸部

みなさん、こんばんは。
巷で噂のシロクマ文芸部。
文芸武者修行と思って入部した私ですが、少しは鍛錬になっているでしょうか???
私が最初に挑戦したお題は「文芸部」。
次のお題の「平和とは」ではタイムアウト。

その次は「ただ歩く」でした。
実はこのお題の時に、なんともユニークな手法を駆使するnoterさんにシビレました。
それはみらっちさんこと吉穂みらいさん。
トリックスターだなぁ、と感心しました。
そのみらっちさんの創作がコチラ・・・。

ビックリしました〜。
これはアリで、面白い!
自分も次のお題でぜひ挑戦したいと考えたわけです。

そして出されたお題がコチラ。。。
「ヒマワリへ」でした。
あらあら、ムズカシイお題です・・・。
この言葉から始めるのはとても限定的。
女性(男性でも可!ジェンダーレスですから!)のひまわりさんか植物の向日葵に対して始める言葉ですよね。
私、とても困りました。
みらっちさんみたいなトリッキーに挑戦しようと決意したもので・・・。
ここで曲げては私の創作人生に妥協が生まれてしまう、とも考えました。
(いや、たいしたことしてないんですけどね〜)
そして、生まれたのが『理』でした。
私のヒマワリは「日廻り」。
天使のチェスをモチーフにしたものです。

実はミカエルとルシフェルは一つの魂をふたつに分けたもの。
姿形はまったく同じでミカエルは白い翼を持ち、ルシフェルは黒い翼を持つ天使です。
100年を決める天使のチェスは立体的で、地上にて行われます。
決戦は3日3晩。
そして白のターム(昼)と黒のターム(夜)では、どちらのフェイズにも有効なもの、フィールドによって出現ポイントなどが制限されます。
なので、あちこちに伏線を設けたり罠を張り巡らすのです。
そして最後にクラウン(大将:ミカエルとルシフェル)を取れば勝利☆ですね。

 【後日談】
 神の庭にて
ノーマルなチェスをするミカエルとルシフェルの姿がそこにあり、ルシフェルが黒いナイトコツコツと指先で弄んだ。
「結局ラファエルが一番の働きしてくれたよ。さすがだね」
「まぁ、前回は僕が勝ったから今回は君に譲るよ。ルシフェル」
「私は常々思うんだが、みな私を悪魔のように言うけれど、この世は所詮プラスマイナスゼロだろう。私はあの時のお前の暴走を忘れてないぞ」
「ん?第二次世界大戦のこと?」
「世界戦争なんて趣味が悪い、と言ってるんだ」
「だからその後、超絶の復興とバブル期をオマケしたじゃん」
「極端なんだよ(怒」
「ふーん。所詮僕らの本質は一緒だよ。この100年しっかりと見てるからね。とは言っても、人間も言うこと聞かなくなったからなぁ」
「信仰心の欠片も無いしなぁ」
ふたりは同時に大きなため息を吐いた。
それは不思議なシンクロニシティ。
「ルシフェル、何かあったら僕も手伝うからさ♡」
「それだけは御免だね。私は必要以上の悲劇は望まないのさ」
そうしてルシフェルが座を立つと、チェスボードは消え去った。

このお話はまだまだ続きが書けそうですね。
ということで、創作後日談でした(笑)

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