バリ島 Green school 見学

Green schoolとは

世界一環境にやさしい学校と言われる、エコ・スクール。
バリ島、スパやヨガ、豊かな緑で有名なウブドから、車で15分ほどのシバンカジョ村のジャングルの中にあります。

2008年にバリ島の中央部にあるウブドに開校。世界に現在3校あり、ニュージーランド、南アフリカの他、メキシコにも開校予定があるそうです。

日本でもSDGsが当たり前になり、関心が高まっているのではないでしょうか。

いろいろ楽しいことのあったバリ島ステイでしたが、元々ここを見学したくて、滞在を決めたのでした。

事前にWebsiteから予約して、1時間ほどの学校見学ツアーに入れてもらいました。(有料)

本当は保育、授業中を見学したかったのですが、コロナで(?)生徒さんがいる間は保護者のみ。放課後の建物や掲示物、環境を1時間ほど、将来の入学希望者15組ほどの家族に混じって、見学させて頂きました。


世界中からの見学ツアー参加者

まず初めに参加者全員で輪になり、自己紹介と見学の目的について話します。ガイドさんは毎日のようにツアーをしているそうで、手慣れていて、ツアー中も終了後も、テキパキと質問に答え、それぞれのニーズに合った問い合わせ先のカードを渡していました。私は教師のためのトレーニング部門と、外国人のこどもが夏だけキャンプに来られる部門 Green Camp のカードをもらいました。日本の子たちを連れてこられたらいいな。

ロシアの方が多めなのが印象的。日本人の生徒さんも多いと聞いていましたが、今回のグループにはいませんでした。欧州、アジア、全大陸から集っている感じで、子どもや地球の将来を思う人たちという共通項のもとに、おしゃべりしながらの和気藹々としたツアーです。

もちろんその子どもたちも多くいて、豚にちょっかいを出したり、ブランコをしたりと、遊びながら飽きずに参加できる仕掛けになっていました。途中で消える家族続出。迷子になる広さで、ちゃんとガードマンさんがあちこちにいて、把握していました。安全管理、プライバシー管理はしっかり、厳しいです。

タイの幼稚園園長先生が2園目を開くのに参考に、ととても熱心に撮影されていました。2年生くらいのお嬢さんがいて、蜘蛛や虫が大好きなようで、あれこれ発見してはお父さんに知らせ、一緒に観察しているのが素敵でした。虫や自然が好きな子にはもってこい。こんな環境で過ごすから、自然に関心が湧くのか。その循環があるのだろうと感じました。


一言で言うと、ジャングル!建物は美術館のよう

大自然!これが学校なの!?と豊かな自然環境に興奮しました。動物もたくさん飼育されています。

広大な敷地は、すごい起伏。勾配を上へ下へと次の教室へ行くために歩きます。道はもちろん舗装されていないので、ビーチサンダルは泥だらけ。
畑や田んぼはもちろん、どろんこレスリング用の泥地。牛や豚の家畜。途中で本気な川がゴーゴー流れ、岩から飛び込むスポットもあります。

橋、建物、教室の机椅子に至るまで、全てが自然に組み込まれており、プラスチックはもちろん、人工的なものを一切感じません。なんだか頭が冴えそう。

シンガポールの建築学科の大学生グループは、建物の見学に来たとこれまた芸術的な写真をたくさん撮っていました。
そうなんです。建物がすべて竹でできており、掘立て小屋のようなのかと想像していたら、なんとも芸術的なのです。


プリスクール(幼児部)の前で、豚を飼育

プリスクールは当然、入口からまあまあ近い場所にあります。そのゲートの向かい側は、広大な豚ちゃんのお家です。毎日豚ちゃんが視野に入り、会話しているのだろうな。匂いも素晴らしいこと。笑!

1年生の教室には滑り台や秘密基地のようなちょっとしたプレイグラウンドが併設されていて、素敵でした。1年生も日常的に遊びたいですよね。
各学年の建物、環境が興味深かったです。そもそものその位置、大きさ、建物の形状、正面、集まる場所、個人学習の机と椅子、リラックスするクッション等々。これは保育士的にはとて勉強になり、もっとじっくりお宝拝見したかったです。


教科書はなし。カリキュラムは、それぞれの興味関心に応じて自分で作る

当然ながら好奇心旺盛な旅する保育士、ここで働いてみたい!と思うわけで、募集要項、給与等を事前にチェック。

教科書や決まりきったカリキュラムはないため、教師の裁量が大きいのです。これは楽しいけれど大変!!
しかし冷静になってみれば、日本の幼稚園や保育園と同じ状況ですね。これまでやってきたことです。遊びを通して学ぶことは無限大。
やり甲斐があります。
ここで『石のきもち』なんてやってみたいな〜。
木のきもち。豚のきもち。虫のきもち。水のきもち。。。

バリ文化や近隣との交わりも大切に

インターナショナルな生徒が集っているため、バリの文化も多々取り入れているとのこと。ここ大事ですね。他でもないインドネシアで学校生活を送る価値があると言うもの。特にバリ島は宗教や自然観が独特で、地球規模の発想のできる子どもたちには、とても有効と見てとれます。

地元との繋がりも意識しており、例えば飲み水の確保が大変なバリ島で、近隣の村人たちに濾過した水を供給しているそう。


国際人というより、地球人、宇宙人として育つ

ここで育つ子どもたちの将来はどんなものでしょう。
学費がとてもお高いので、元々敷かれたレールが特殊な人が多いと想像できます。なければ創り出す、全て生きている、繋がっている、誰かに負担をかけない、と実感して育ち、社会に出ていく人たち。どんな活躍をするのか、楽しみですね。

この目で体感して、そのダイナミックさに圧倒されました。行ってよかった!施設や環境はなかなか真似できるものではありませんが、フィロソフィーや小さなアイディアで、取り入れたいことがたくさんありました。
メモはたくさんあるのですが、また追記していきます。

機会をいただき、感謝。
日本の学校関係者、保護者の皆さんも、ぜひ見学をお勧めします!







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