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原始女性は太陽だった…

 もともと、フェミニズムとかフェミニストが苦手な私。
 女子大時代に学んだ女性学に違和感を感じたからです。当時は母校の必須科目でした。
 初めて自分の性に関しての学問なので楽しみにしていましたが、学ぼうとすればするほど疑問がわきました。
 その時に、『青鞜社』の平塚らいてふなどの作品を読みました。そこにあったこの言葉が忘れられません。

元始、女性は実に太陽であった。真正の人であった。/今、女性は月である。他に依って生き、他の光によって輝く、病人のような蒼白い顔の月である。/さてここに『青鞜』は初声を上げた。/現代の日本の女性の頭脳と手によって始めて出来た『青鞜』は初声を上げた。/女性のなすことは今はただ嘲りの笑を招くばかりである。/私はよく知っている、嘲りの笑の下に隠れたる或ものを。

『青鞜』の創刊号の冒頭の言葉


 この言葉の衝撃に、今もなお、月であることに、、、、
 女性として背筋が伸びるのです。

 女性が太陽に戻る日は来るのか、、、

 当時は、そう思いながら、自分が女性として、自分らしく、逞しく生きていきたい、と願いましたが、

 年を重ねていくと、
男性に負けないで、逞しい女性として生きていくことよりも、男性、女性だけでなく、LGBTQ、その人がもつ性意識を否定することなく、多様な価値観が尊重される世の中をつくりたいという思いが強くなっています。

 多様性を大切にするなら、
性に囚われない、人としてのアイデンティティを大切に。

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