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憧れの新体操

先週土曜日に中学生の新体操の小さな地区大会に本校の団体チームが招かれデモンストレーションの機会をいただきました。
 5校の中学校がそれぞれ2チーム出場し、最後にうちのチームが補欠選手を含め2パターンのチーム編成で踊らせていただきました。
 中学生たちが目をキラキラさせて観てくれて、私もうちの生徒たちも嬉しい時間でした。来年度もインターハイを狙ううちの生徒たちは来年度に向けての貴重な機会をいただきました。

 何より、私はクラブチーム育ちではなく、生粋の部活のみの新体操で育ちましたので、今回の中学生のような中学で新体操初心者がいるチームの新体操を見ていたら、なんだか懐かしくてたまりませんでした。思えば36年前に中学生の私が憧れていた新体操を初めてすることができた時の喜びや、初めて出た大会での緊張感など、様々な思い出が頭を巡りました。

 今回は小さな大会なので審判も集めることは困難ですし、数人の審判たちが採点はせずに、1つ1つのチームにアドバイスや暖かいコメントを書いて渡すというスタイルでした。アットホームでしたし、とても暖かい気持ちになりました。

 新体操はルールがアップデートするごとに幼少期から英才教育されないとなかなか手出しができないスポーツになってきた昨今。おそらく、他の競技もそうなのでしょうが、本来、部活ってせっかくその学校で出会ったからやってみようかという子のための場であって欲しいと願うところがあるのは私だけでしょうか?中学でやりたい競技や文化部に出会い、スタートした子が活躍できないのはやはり悲しいなぁ、そういった子たちも楽しく長くそのスポーツに関わりたいと、高校でも続けてもっとうまくなりたい、と思ってくれなければその競技人口は減るばかりだと危惧しております。
 今年度は部活出身の子が2人入り、クラブチームで幼少期からやっている子たちに引っ張ってもらっています。部活出身の子たちも小学生の時にカルチャースクールで週1程度はやっていたので生粋の部活のみの出身ではありませんが、それでも私はその子たちのような子も高校で続けたらインターハイに出れた!という経験ができたことにこの競技が好きで関わり続けた意味があったと思っています。
 
 というわけで、小さな小さな地区大会の中学生に私の原点に引き戻してもらい、私が部活の顧問としての意義を再認識したのでした。

 とても良い時間でした。

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