8期目突入!!

会社を設立してまもなく(後2日)で7年、8期目がスタートしております。この1年間は、スケールさせることよりも未来を見据えて、
しっかり作り込むことに注力した1年でした。
そんな1年はそもそも論を考える機会が多かったので、
書きとめておきたいと思います。

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本当にプロダクトアウトは悪なのか?

ネットや書籍、講演などではユーザーの声に耳を傾けてマーケットイン的にサービスを作るべき。そのためにMVPを作り、PMFを目指しチューニングし続けるべき。それがスタートアップの定石。

極論「良いものをつくれば売れる発想」VS「ユーザーの望むものを作れば売れる発想」

そもそもVitaNoteというサービスはありそうでなかったサービスで、
プロダクトアウト型でもマーケットイン型でもなく、プロダクトイン、もしくはマーケットアウト型という発想から出てきたサービスかもしれない。つまりはバランス。技術ありきでサービスを設計したわけでもなく、ユーザーが望んでいるものを聞いて作ったものでもない。まさにインサイトを徹底的に考え、技術的にできるか検討し、80点以上の出来栄えになったタイミングで世の中に突如リリースした。MVPのような事ができるサービスでもなく、初期投資も研究期間も通常のスタートアップでは考えられないレベル。
そうやってプロダクトを作る会社になってきた。大事なことは、そうやって作ってきたプロダクトがユーザーにとってかけがえのないものであるか?
社会にとって正しい方向に駒を進めることができるものか?が重要であり、
あまりにもマーケットイン信仰が強すぎて、ユーザーにとっての本質的な価値を置いてきぼりにしてはいないだろうか。

土地を購入するスタートアップは悪なのか?

身の丈に合わないオフィスを借りるスタートアップや本社ビルを保有する中堅企業は上手くいかない。とよく目にすると思う。

そんな中、スタートアップが用地を取得というニュースが出た。
こちら↓
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47496650Y9A710C1L31000/

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スタートアップが立派なオフィスを借りる理由として優秀な人材を採用する為、社員のモチベーション向上などのエモーショナルな理由で決めているケースが多い気がする。中堅企業の本社ビル保有もステータス向上や経営者のモチベーションなども同様で感情的要素が多い。
では、なぜユカシカドが土地を買ったのか。全容は然るべきタイミングでお披露目するとして、どうやって判断したのかについては、財務的要素とPEST要因(特に法規制、物価、人口動態)を総合的に鑑みて土地を購入することに決めた。

ケンカすることは悪なのか?

こう見えて、超が付くほどの平和主義(≒ジョン・レノン)。
勝ち負けが好きなだけ。みんなで最適な解を出すための議論が好きなだけ。
ケンカは嫌い。ルールの中で相手をボコボコにするのは好きだけど、ケンカは嫌い。

つまりケンカは嫌い。

ある時、ある人に言われた。
「ケンカしないで仮面被って本音を言わない人の方が気持ち悪くない?」って。それ以来ケンカも悪くないんだって思えた。
そして、リクルートの創業者である江副浩正さんの人生が書かれた書籍「江副浩正」を読んで命を懸けて作ってきたプロダクトにケンカを売ってきた巨大な会社とケンカすることは至って正常なんだと知った。
だから、ちゃんとケンカもする。でも平和主義。

挙式に欠席することは悪なのか?

会社の仲間が結婚する披露宴でスピーチするのがちょっとした夢だった。
そんな小さな夢を早速叶えてくれた。それも祖父が愛したホテルでの結婚披露宴だった。
さて、当日。なんだか若いカップルの挙式に1人で参列するのが、恥ずかしくなり欠席し披露宴だけでることにした。
ホテルのスタッフと新婦には、披露宴にも来ないのではと心配させてしまったみたいで、バタバタさせてしまい申し訳なかった。
挙式に急遽欠席することは悪です。

出張先で美味しいものを食べるために時間調整することは悪なのか?

副社長の寺田が松本市に行く時は、そばが食べれる時間かばかり気にする。
商品開発の黒沢は新幹線の時間を無視してでもラーメンを食べようとする。
出張は目的があり、それを遂行することだから、楽しむなんてもっての他だみたいな空気感が日本にはあるような気がする。
アメリカやヨーロッパの方々のように海外出張に家族を一緒に連れて行くのは素敵だと思う。
当社の出張は目的さえ達成すれば思いっきり楽しんだらいい。

ざっと1年の振り返り

ということで、この1年を振り返ると、
圧倒的な栄養改善体験をつくるためのクリエイティブと
ファイナンス、組織のあるべき姿探しをやってきた1年でした。
ラジオ出演や大臣へのピッチなど様々なところでお話しさせていただく機会もあり、
その度にたくさんの方に支えていただいていると実感しました。

最後に、年が明けてから若い経営者の友人を2人事故で亡くしました。
1人は、いつもニコニコと食の未来について語ってくれ、たくさんの輪を広げてくれる食の業界に必要なリーダーでした。亡くなる3日前にもメールで飲もうと連絡をくれていたのに。


もう1人は、今まであった人の中で3本の指に入るほどの努力家でした。
恵まれていない環境の中で、ピュアに自分の与えられた事を必死ににやっていた青年でした。
ふと会いたくなって事務所を訪ねたら10日前に事故で亡くなったと聞きました。

2人とはあまりにも突然の別れで、現実として受け止めれてませんが、
未来を悲観しないで力強く生きていた彼らを尊敬しています。彼らの分もなんておこがましくて言えないけれど、2人の思いを忘れたくなくてここに記載しました。

Treasure Love for your family,
love for your spouse, love for your friends…
Treat yourself well. Cherish others.

家族や仲間、友人を大切にし、未来ある子供達のためにも
走り続けたいと思います。
今期もどうぞお付き合いの程よろしくお願い致します。

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