国民が立ち上がらないと香港が香港でなくなる

こんにちは!香港大学に留学中のゆうかです。
このノートでは留学中に気付いたことや思ったこと、出来事を発信しています。
今日はついこの前、私の寮のハイテーブルディナーに話しにきてくれた香港の行政長官である梁振英について書きたいと思います。
以下の内容は個人的な感想です。違う意見もあると思うので一つの考え方と思って読んでください :)

そもそも、行政長官とは日本の首相のような存在なのですが、立場的には中国の中央政府によって任命されます。行政長官という役職は1997年に香港が一国二制度になってからできたものであり、一応選挙を通して選出されるのですが選挙権が一部に限られているのと、最終的には中国の中央政府によって任命されるため、香港人が心から選びたいと思った人になってもらうのは難しいそう。

その中でも梁振英はほとんどの香港人に嫌われています笑
その理由としては彼の前の行政長官だった2人以上に彼が中国政府よりの人だからです。実は彼が任期中の2004年に香港で有名な反政府デモ、雨傘運動起こりました。この運動が生じた原因はたくさんあると思いますが、彼の統治もその一つです。梁振英が行政長官になってから、中国化を急激に始め、中国の普通語の利用を加速しました。香港人は彼の口から出てくる言葉が中国の大切さや可能性についてだったこと、政策が急激に変わり始めた事に圧力を感じたそう。私の寮で登壇した時も、普通話を常に使っていて、またその時の話も中国の可能性で、大学卒業後は中国で働くことも考えてみなと言っていました。

私の友達は彼の話を聞き、香港にとって中国の大切さや、経済的に中国がいないと今のような立ち位置にいられないことは分かっているけど、今まで自由だったのが中国の政府に監視され、全てが中国化されてしまうと今まで気付いてきた歴史や文化がなくなると言っていました。その中でもカントン語も一つの文化であり、市民が立ち上がらないと政府は普通話の使用をもっと勧めていただろうと彼女は推測していました。自分の目で、環境が変わるのを見てきたため、今後どのように中国化が加速していくのか恐れていた。

香港が中国と融合するのは時間の問題であり、逆らえないことだと思います。しかし、彼女が梁振英の話しをしていて、中国と香港両政府が国民が圧迫感を感じないような政策を立てる必要があると思いました。このままだと香港人の中国に対する嫌悪感は加速し、カナダやオーストラリアに移住する人も増えるのではないかと思います。とはいっても、これは理想であり、なかなか実際に政策を打つのは大変なものでしょう。

今の香港が変わらないまま、いろんな国の人が目指すようなところであって欲しい限りです。

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