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世界一のメジャーリーガーは誰!?~トラウト選手とハーパー選手議論~

(トップ画像:Sporting News社引用)
今全米では、世界一のスラッガーと叫ばれるマイク・トラウト(エンジェルス所属)と、今年ホームラン競争を制覇したブライス・ハーパー(ナショナルズ所属)のいずれが価値の高い選手かといった議論が起きています。

言わずもがなですが、両者ともに超がつくスーパースターです。日本でいうところの、本田圭佑、香川真司、ダルビッシュ有、大谷翔平クラスの大物です。

さて、そんな両選手ですが、ではどちらが選手として「価値」があるのでしょうか?

ではまず今シーズンの、両選手スタッツを見て下さい。(以下FantasyPros 参照)

うーんこれを見ると、RBI(打点)以外トラウトが圧倒的に勝っていますね。。つまり、単純に選手としての能力(野球の数字)のみで見た場合、トラウト選手の方が圧倒的に勝っており、またアドバンスドスタッツ(WAR等)でも抜きんでて優勢です。

では、打率などの「野球成績」でなく、「価値」といった抽象的な物差しで見た場合、どうなのでしょうか。

というのも、トラウトは性格がおとなしく、いわゆる「カリスマ性」が無い為に人気の面で実力ほどのものが得られていません。過去MLBもリーグを上げて現役最高の「選手」であるトラウトを押しに押しましたが、トラウト自ら「可能な限りやるが、僕の本業は野球で結果を残すこと。その練習時間を削ぐほどのファンサービスや、自分の性格を変えることはしない」と述べており、いかに「選手」であることに専念したいかが伝わってきます。

(画像:USA Today引用)

一方のハーパーは、過去4年の平均打率が.267だったりと今の人気ほどの、スーパースターと呼ばれる活躍はできていないものの(今年に至っては.216.....) 、インスタ、ツイッター等のSNSから直接ファンと繋がったり、積極的にファンが喜ぶような施策(例:今年のオールスターで国旗のバンダナを巻いて、ホームランダービーにてフルスイングを連続して行う)を行ったり、とにかく目立つ行動を多くする事で、良くも悪くも話題性・人気が非常に高い選手といえます。(注:過去最年少でMVPを取ったほどの実力者なので、決して選手として能力がないと言っているわけではない)

試合後もファン、メディアに「本音」でその時々の感情や思いを伝えたり、そこで伝えきれないものは自分のSNSで発信することで、とにかくナショナルズの試合や、同チームロゴが何らかの形で目にすることが多くなっています。

にしても以下写真からわかる通り、自チーム本拠地であり、米国の首都であるワシントンDCで行われたオールスターで見せたこのナショナリズム満点の衣装は、地元ファンのみならず、全米中のファンを虜にしましたね。こういった「センス」が素敵なのでしょう。

(画像:radio.com引用)

さて、これまで両選手についてつらつら書いてきましたが、価値の話に戻しましょう。今トラウトは2014年に締結したUSD 144.5Mil の6年契約(年間約 USD 24Mil....日本円にして約27億円。。。)をもらっています。
一方のハーパーは今はまだ超若手のころに締結した契約下にあり、初めての本格的な契約交渉が今年オフシーズンに行われます。

その際にどのような「価値」がつけられるのか、非常に大きな注目があつまっています。果たして選手としての能力だけで、トラウトより少し低い金額となるのか、それともフィールド外での活動?も認められその分も加算されるのか、今から目が離せません。


PS: 余談ではありますが、ハーパーのエージェント(代理人)は全米一有名で、高額契約を確保するといわれる、スコット・ボラス氏。すごい金額になるのではと思うのは僕だけでしょうか。。。


家徳



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