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<コロンビア大スポーツ経営学修士課での学び>NBAの31番目のチーム

*本投稿記事は、過去別サイトに投稿したものをnoteに移管したものです。よって少し時系列が変になっている可能性があります事、お許しいただき度。

皆さんは、NBAに何チームあると思いますか?

恐らくほとんどの人は30チームと答えるかと思います。
実際にNBA.comにいっても30チームしかリストに載っていないですからね。

ただ、毎年Revenue Sharingで他の30チームと同等の利益配分をもらっているチームがもう一つある事をご存知でしょうか??


実は、米国南部にあるセントルイス・スピリッツというチームが契約書上存在しているのです。

彼らはもちろん実態はなく、今はチームとしての形を残していないです。

では、彼らは何なのか?という言うと、1970年代にNBAと当時新興勢力として力をつけていたもう一つのバスケリーグ(American Basketball Association : ABA)に所属していたチームなのです。

何故もう吸収されてしまったABAのチームがまだNBAの利益配分の恩恵を受けているかというと、NBAがABAを買収した際、セントルイスのみが拒否権を活用し、その合併に強く反対していたのです。

その為、NBAは将来的なTV放映権の均等配分を同チームに約束する代わりに、合併をOkしてもらったのです。当時のNBAからすると、年1000億円を超える放映権がリーグに入ってくるとは想像すらできず、その程度の条件で合併が実現するなら、その条件を飲んでしまえと軽く考えたのでしょうね。。。

スピリッツのオーナーはその後、2014年にNBAによる提訴を経て契約解除に合意するまで、300億円(!!)以上の利益を何もすることなく受けていたみたいです。。。。

これは米国で最も不思議な契約といわれています。

色々と世の中あるのですね。。。。。

参考:
http://hangtime.blogs.nba.com/2014/01/09/nba-settles-perpetuity-deal-with-former-owners-of-aba-spirits/

#BASKETBALL #NBA #STLOUISSPIRITS #スピリッツ #スポーツビジネス #セントルイススピリッツ #バスケ #放映権ビジネス

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