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【ひとりごと】音楽スイッチ

録画をしていたEテレ番組「シュガー&シュガー」を見た。
まっすーとの対談を目的に見ていたはずが、他のコーナーが面白すぎて感心しつつ、方や大爆笑しつつ拝見した。その中で「選曲家劇場」が今日私が思っていたことと少し重なっていたので、半ば衝動的にこうしてキーボードを叩いている。

「選曲家劇場」は簡潔に説明すれば、同じ映像で違う音楽がBGMになるとどう印象が変わるのかを実験するコーナーだった。女性がイライラとした様子でメモを書き残し、お店から出ていくという短い映像だったが、本当に選ぶ曲によってその映像のストーリーが目まぐるしく変化した。
ラーメンが食べたくなって帰った女性にもなれば、年代に合わせたレトロな恋愛ドラマのワンシーンにもなった。世界を救いに行く女性もいた。
映像作品において音楽の重要さは十分に知っているつもりだったが、改めて音楽はすごいと実感した。

音楽の力とはすごいもので、ある曲が流れるだけでちょっとしたスイッチになったりする。
特に私は、比較的音楽と密接した生活を送っている人間なので、周りにいろんな音楽があふれていて、その音楽となにかしらがリンクしていることが多かった。その中で、気に入った曲はヘビロテしてしまう癖も相まって、特定の曲とリンクすることが多くあった。

やっぱり音楽とリンクしているのは思い出だ。
ダンスのコンテストや発表会で踊った曲を聞けば、そのときの楽しかった思い出、苦々しい思い出、なかなかうまく踊れなかった振り付け、センターに抜擢してもらったことをぶわーっと思い出す。そして思わず足や手が動く。コンテストにせよ発表会にせよ、準備には最低でも3か月ぐらいは費やすため、多くの思い出がよみがえった。
それは、学校のような日常生活でも同じだった。中学生の頃よく聞いていた曲を聞けば、今でもキラキラとしている片思いをしていたあの頃が蘇ってくる。姿を見れただけで、目が合っただけできゃーきゃー騒げたあの頃をまるで昨日のことのように思えるのだ。ただ、この片思いははたから見れば不毛すぎる片思いで、一時期は当時聞いていた曲はつらすぎて聞けなったこともあった。特にポルノグラフィティのROLLやFolderのサヨナラガイエナイは、好きな曲なのにイントロが流れるだけで胸が詰まって思わず音楽を止めてしまう時期もあった。それぐらい、音楽は私にとって心の中にあるアルバムを開くスイッチのようだった。

あともう一つ私にとって音楽とリンクするものがある。読書だ。
基本読書を通学・通勤でしていた私にとって読書と音楽はワンセットだった。そのうえ、前述したようにヘビロテ癖があるせいで、同じ音楽を聞きながら読書するものだから、ヘビロテしていた音楽とそのときに読んでいた本が否が応でも紐づけられてしまうのだ。
その紐づけが顕著なのが、いきものがかりとブレイブ・ストーリーだった。
ブレイブ・ストーリーを読んでいた頃、後輩からいきものがかりのアルバムを貸してもらったので、意気揚々といきものがかりを聞きまくっていた。その結果、その当時が高校生だったにも関わらず、今でもいきものがかりを聞くとブレイブ・ストーリーのワタルの雄姿が頭に浮かんでくる。いつぞやかに、友達に「ブルーバードを聞くとブレイブ・ストーリー思い出すんだよね」と言ったら「え、ブルーバードはNARUTOでしょ?」と真顔で言われてあっ…となったのを覚えている。うん、そうだよね、それは私が悪いわ。
と、こんな感じで私の中ではやっている曲と小説が勝手に主題歌のようになってしまうので、なるべく読書をするときは同じ曲を聞かないように心掛けている。最近ハリーポッターを読みながらキンプリちゃんをよく聞いてしまっているのだけど、ハリーポッターは良くも悪くも頭の中に映像がこびりついているので、リンクされないと信じたい。

私の有名な悪い癖として音楽が流れると踊りだすというものがある。音楽は私にって「ダンス」のスイッチでもあったりするのだ。
本当、音楽のスイッチはやっかいなものだ。

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