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多種多様なケバブの世界。食べ比べてわかったヨーロッパ各都市間の違い

バックパックしていると、どの国や地域に行っても見かけるB級グルメ、それはケバブ

ファストフード的なコスパの良さだったり、炭水化物と肉野菜が入ってそこそこバランス良さそうな感じだったり、夜遅くまで営業していて土日までやってたり(ほんとこれ大事!)、まさにワタクシのようなバックパッカーの救世主

みんなお馴染みのケバブですが、見た目や味も国や地域によって全然違う!そんなケバブが気になる!ってことで、各国のケバブたちを食べ歩いてきました

というわけで、以下その模様をお伝えします。

※共食い的な文章がありますので、ご了承ください。

ケバブ激戦地ドイツ・ベルリンの名店「Mustafas Gemüse Kebab」

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実は国民食レベルでケバブが親しまれているドイツ。街に行けば必ずと言っていいほどケバブ屋さんがあふれています。

そんなケバブ激戦地のドイツの首都ベルリンで、よく知られているお店が「Mustafas Gemüse Kebab(ムスタファズ・ゲミューゼ・ケバブ)」。

お店があるのは、地下鉄U6・U7線「Mehringdamm」駅すぐ。キッチンカーのような店の周りに、高めのテーブルがあるので、お持ち帰りや立ち食いできる感じ。

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頼んだのは「チキンドネルケバブ」(3.2ユーロ:約385円)。バンズみたいなふわっとしたピタパンの中には、レタス、トマトの生野菜に加えて、ズッキーニなどの素揚げした野菜も入ってます。ソースは3種類あって、スパイシー、ヨーグルト、サウザンソースから選べるスタイル。

ってことで、出来立てをパクリ!うまい!!
香ばしいチキンの肉汁と素揚げした野菜によるジューシーレベルが最高。ピタパンは提供前にトーストされるので、パンまで温かいのもナイス!ハーブやレモンの風味もあって、意外とさっぱり味なので、ペロリと完食できちゃいます。

「Mustafa Gemüse Kebab」
住所: Mehringdamm 32, 10961 Berlin, Germany
営業時間:【平日】10:00~2:00【土・日】11:00~5:00(※日曜は~2:00)
URL:「Mustafa Gemüse Kebab」公式Facebook

何気なく買っておいしかった……ドイツ・ニュルンベルク「Döneria」

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同じくドイツで食べたお店が、南のバイエルン州の街・ニュルンベルクにある「Döneria(ドネリア)」。

「ニュルンベルク駅」から中心街へ歩いて行く途中の夜21時、お腹が空いて立ち寄ったという偶然の出会い笑。

「(お客さん来たか、さてと、準備すっか……)」って感じで作っていただいたお兄さんは、イラン出身とのこと。

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「結構スパイシーだからね」と言われて出てきたのが、下にライスが入った「ケバブボックス」(たしかドリンクセットで5~6ユーロくらいだったような……)。

夜お腹を空かせたワタクシ。早速ひと口パクリ!……うまい!!
チキンとラムがミックスされたお肉は、焼かれた表面がカリッと香ばしく柔らか。たしかに香辛料が効いてる!ヨーグルトソースと合わさると辛さがマイルドになって味の変化も楽しい一品。お店の方も気さくでよかったなー。

ドイツはしっかり辛味があって、肉肉しいところがドイツ料理の影響があるのかな??移民の方も多いから、トルコやアラブ出身の方が手掛けるお店も多そうだし、中東料理のエッセンスがある気もします。

「Döneria」
住所:Königstraße 69, 90402 Nürnberg, Germany

ギリシャ・アテネの行列店「O Kostas」のギロピタ

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お次はヨーロッパと中東の文化が混在するギリシャ・アテネの名店「O Kostas(オコスタス)」。

平日も昼には行列ができる人気ぶりの同店は、メトロの「シンタグマ広場
(Σύνταγμα)」駅から徒歩5分くらいのところ。創業時の写真が外観に貼られています。

ギリシャでは串焼きの肉=スブラキに、野菜とヨーグルトソースをピタパンで巻いたスブラキピタ(≒ケバブ)が親しまれています。

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オーダーしたのは定番人気の「スブラキ」。お値段2.3ユーロ(約277円)とボリューム感に対して安い……!お肉はビーフ、ポーク、ラムの3種類から選べて、今回はビーフをチョイス。

野菜もお肉もはみ出てきそうなので、ひと口パクリ!……う、うまい!!
もちっとしたピタパンの中には、みずみずしいトマトや玉ねぎ、パセリやハーブ系も入っていて風味豊か。ギリシャだけにソースはギリシャヨーグルトで濃厚な味わいがたまらない……!お肉も柔らかいし、こりゃうまい!

ギリシャらしい具材やテイストが詰まったケバブ(スブラキ)、最高です。

フランス・パリで大人気のファラフェル屋「L’AS DU FALLAFEL」

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舞台は変わってフランス・パリ。マレ地区にある世界的にも有名なファラフェル店「L’AS DU FALLAFEL(ラス・ドゥ・ファラフェル)」にもケバブがあるんです。

お店へのアクセスは、地下鉄1号線「Saint-Paul」駅から徒歩約4分、緑色の外壁が目印。お持ち帰り・イートイン(立ち食いも)あります。とにかくいつ行っても行列ができる人気店。

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お持ち帰り用の列に並んでケバブと(看板メニュー)ファラフェルを注文。お兄さんが手慣れた手つきで、ピタパンに野菜とお肉をギュっギュっと詰めてくれます。

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まずはグリルチキンのケバブ「Chicken shawrma(チキン・シャワルマ)」(9ユーロ:約1081円)←パリな値段涙。アラブではケバブをシャワルマと呼んでるのだとか。

ピタパンから飛び出しそうなほどたっぷりのチキン目掛けてパクリ!……うまい!
とにかくチキンがジューシーかつ柔らかくって、ヨーグルトソースとの相性も抜群。紫キャベツやきゅうりの食感がアクセントになって良きです。

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さてここに来たからには、ファラフェルも!ってことで、一番人気の「Fallafel Special(ファラフェル・スペシャル)」(6ユーロ:約722円)を注文。ちなみにファラフェルとは、ひよこ豆でできたひと口サイズのコロッケのようなもの。

こちらもボリューム満点!揚げたてのファラフェルをパクリ!うまい!!
衣サックサクで中身のスパイシー感も絶妙!マヨネーズ?ヨーグルト?の白いソースとスパイシーな赤いソースがまたナイスで、野菜と絡むとベストマッチ!

「L'As du Fallafel」
住所:32 Rue des Rosiers, 75004 Paris, France
営業時間:【日~木】11:00~23:00【金】11:00~16:00
定休日:土曜日
URL:「L'As du Fallafel」公式Instagram

ハンガリー・ブタペストの地元民が通う「Gyros Kerkyra Görög Ételbár」

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ハンガリーの首都ブタペストに行ったら、ケバブ店が多いこと!中でもおいしかったお店が「Gyros Kerkyra Görög Ételbár」。

お店があるのは、「ブタペスト西駅(Nyugati pu)」から歩いて約9分くらい。現地に住む人たちが集っています。

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オーダーした日は歩き回ってお腹が空いていたので笑、ケバブプレートこと「Gyros Tál(ギロス・タール)」(1,290フォリント:約437円)。(肉が飛んでってる盛り付けの勢いの良さよ……笑)

ちなみにハンガリーでは、ケバブが「ギロス(Gyros)」とギリシャ語の名前で親しまれているみたい(さっき紹介したスブラキは串焼きの肉なので別物)。そしてプレートで頼んでいるお客さんが多かった!

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プレートの半分以上を占める肉をピタパンに乗せてパクリ!う、ううまい!!!
細かくて柔らかくて、噛むほどに香辛料の香りやスパイス感と肉汁が出てきて……横に添えられたキャロットラペの甘みや酸味、ザジギと呼ばれるヨーグルトソースのコク……ハンガリーのケバブ(ギロス)は忘れられない味でした……。

「Gyros Kerkyra Görög Ételbár」
住所:Budapest, Hajós u. 31, 1065, Hungary 
営業時間:【火~土】11:00~19:00
定休日:日・月曜日
URL:「Gyros Kerkyra Görög Ételbár」公式Instagram

ボリューム満点!スペイン・バレンシアの「Sofra Valencia」

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ここまでは形や呼び名が違えども、ケバブが国内外でポピュラーな国々でしたが、ここでちょっとディープなケバブへ。まずは飼い主さんの住んでいたスペイン第三の街・バレンシアで人気のケバブチェーン店「Sofra (ソフラ)」。

お店は地下鉄3号線「Facultats」駅から徒歩約5分のところ、バレンシア大学から徒歩圏内にあるので、学生さんのお腹もお財布にも有り難いケバブ店。

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こちらはピタパンサンドもいいけれど、お腹も心も満たされるケバブプレート「Plato Döner Kebap」(6.2ユーロ:約746円)が気に入っています。もはやお皿が見えないレベルのボリューム感!

お肉はチキンとラムのミックス。パンかライスのセットも可能です。ではではひと口パクリ!うまい!!
チキンはジューシーで、ラム肉がプリプリで塩気あり。シャキシャキのレッドオニオンの食感が楽しく、紫キャベツのマリネやトマトときゅうりのマリネがいい仕事をします!さっぱりと箸休めできるので、食べ飽きない一皿。

でもスペインのケバブって、日本で食べなれている味よりも辛味がないんですよね……。多くのスペイン人が辛いの苦手なんで……お国柄ですね~。

「Sofra Valencia」
住所:Av. de Blasco Ibáñez, 27, 46010 València, Valencia, Spain 
営業時間:8:30~0:00
定休日:なし
URL:「Sofra Valencia」」公式サイト

ルーマニア・ブカレストのショッピングモール内にある「Mesopotamia」

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ルーマニアの首都・ブカレストには、巨大ショッピングモールが5、6個ありまして、そのうちの1つ「Mega Mall」のフードコート内にある「Mesopotamia(メソポタミア)」に立ち寄りました。

こちらでもケバブプレート「Piatto Kebab - mare」(29,99 LEI:約745円)を注文。ピタパンがセットになってたので、パンの上に七面鳥の肉と野菜を乗せてパクリ!うまい!
肉はカリカリで、七面鳥の旨味もナイス。スパイス感は弱めだけれど、オーロラソースが甘辛くて、でもヨーグルトソースがクリーミーで、不思議なハーモニー。で、ポテトの量が多い笑

ブカレストはケバブ屋さんがあちらこちらにあって、シャオルマっていう薄いピタパンでラップされたケバブもあるみたい。トルコからの移民が増えているみたいで、その影響もあるのだとか。

「Mesopotamia」
住所: Bulevardul Pierre de Coubertin 3-5, București 021901, Rumania
営業時間:10:00~22:00
定休日:なし
URL:「Mesopotamia」公式Instagram

日本のアラブストリートこと、大久保の行列店「NASCO KEBAB」

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舞台は東京へ!新宿区百人町の通称イスラム横丁にある「NASCO KEBAB(ナスコケバブ)」は、お店周辺の外国人客はもちろん、日本人客で賑わう隠れた名店。

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店頭からは巨大な肉の塊がお目見え。肉が回りつつ、肉汁がじわじわと垂れていて食欲がそそられるっ……!

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メニューは3種類。ケバブサンドケバブラップ、ケバブ丼があって、今回は「ケバブ丼」(450円)をチョイス。ソースが甘口、中辛、辛口、ガーリックソースの4種類から選べるので、今回は中辛にしてみました。

ライスの上にはレタスやトマトなど、野菜がたっぷり入り、その上からポテト、お肉をオン!肉はチキンとビーフのミックスです。

出来立てをお箸でパクリ!うまい!!
熱々の肉と冷えたソースや野菜によって、口の中では温と冷の絶妙なハーモニーに。甘辛いソースとクリーミーなヨーグルトソースのバランスも良く、お肉によく合います。そして白米が進む進む……。

日本は海外特有の香辛料の風味がないけれど、肉はうまいし野菜のフレッシュさはピカイチですね。とはいえ、日本だと店舗によって味付けの差がありそう!

「NASCO KEBAB」
住所:東京都新宿区百人町2丁目10−8 新大久保イニシャルハウス ビルANNEX1F
営業時間:12:00~22:30
定休日:なし

という感じで、ごちそうさまでしたー!

トルコなど中東発祥とはいえ、その国や地域の郷土食の要素を取り入れながら、街の人々に寄り添う具材や味付けへと変化を遂げてきたケバブ。

それは単なる中東の料理ではなく、ファストフードでもない、地域に愛される形を再現した“世界的グルメ”でした。他の国や地域も気になりますね!

そんなバックパッカーの救世主ことケバブへの感謝の意を込めて。ごちそうさまでしたー!

※2018年5月~2019年12月の旅の情報です。