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終わりから描く

この文章を読むことで、目的意識を持つことが仕事にどのような影響があるのかということを理解し、具体的にどう仕事に適用するかについて知ることができます。


背景

私を含め仕事ができない人の特徴は色々ありますが、大きな要因として目的意識の欠如が大きいのではないかと感じました。

仕事を行う上で常にその仕事には目的があるはずで、その目的が意識から抜け落ちると良いアウトプットが出るはずがない。
それなのに目的を忘れて、何をしているのかわからない状態で右往左往して結局無駄な時間を過ごすみたいなことがよくあると思います。

きちんと仕事を始める前に最終的なアウトプットのイメージを持った上で、作業ができていればそのような事態は起こるはずがない。

目的意識とは

目的意識とは、行動の目的に対する明確な自覚のことを指します。

コトバンク

つまり、自分は今「〜の目的のためにこのタスクを実施している」ということが明確に自分の中で言語化されている状態。
その目的は可能であれば上司やクライアントに確認しながら、期待値を調整する。

たとえば、ある分野のリサーチを上司に頼まれた状況をイメージしてみます。
「〜について調べて、レポートにまとめておいて」と上司に言われる。
よくありがちなのが、目的を確認することもなく、とりあえず作業をスタートする。いろいろ Google で探し回った結果、何のために探しているのかわからずに、枝葉末節のトピックに振り回されながら意味のないレポートを仕上げるという事例。そのレポートを上司に提出したとしても、おそらく役に立つものであることは低いと思います。

それでは、成果としては非常に低い。成果が出ていないのであれば、フリーランスとしては結構辛い。会社員だとしても社内評価に関わってくる。

ここでまずいのは何のために相手はそのレポートを自分に依頼しているのかという目的を確認しなかったこと。その目的が、上司の意思決定のための情報を集めるものなのか、それとも別の目的のためなのかによって集めるべき情報は異なってくる。

上司やクライアントからすると次に仕事を依頼したいのは、間違いなく目的を確認する人にお願いしたいと感じる。

ビジネスにおける目的意識

「本を読む時は、初めから終わりへと読む。ビジネスの経営はそれとは逆だ。終わりから始めて、そこへ到達するためにできる限りのことをするのだ」

プロフェッショナルマネージャー

ユニクロの柳井正さんがバイブルだとおっしゃっているハロルド ジェニーン氏の著書の一節。
これこそまさに目的意識を一節で表した言葉だと感じました。

ビジネスでは、常に終わりを思い描くところから始める。そうしないとどこに向かっているのかがわからない。
そこが曖昧だとそのプロセスも全て曖昧になってしまい何も成果を出すことができない。

私たちが生きている社会では成果が全ての世界です。成果が上がれば何をしても許されるし、成果が上がらないのであれば何をしても許されない。
そのような世の中でできる限り楽に成果を上げるためには、目的意識を強く持つ。これがあるだけで非常に生きやすくなります。

まず終わりを明確に描くこと。
終わりを明確に描くことができたら、その後はそこに至るために何をすべきかということを列挙してあとはとにかく優先順位の高いものから実行していく。

目的意識を持つことの効用

目的意識を持つことで、相手の期待値を超えやすくなります。相手の求めることに向かって仕事を行うので、当然何も意識していない時より確実に成果がでるはずです。

また、作業する前に目的について考えることで、ある程度自分なりの意見や多分こうなのでは?というような仮説を持った上で作業することになります。
その自分なりの仮説の有無が調べるスピードや理解力を向上させてくれます。

目的意識の持ち方

仕事においては常に、「自分は今、何のために目の前の仕事をしているのか?」をしっかりと言語化する癖をつける。
仮説が必要なら仮説でもいいので自分なりに「自分は〜という目的を達成するために、(いくつかのステップのうち)いまはこのタスクに取り掛かっている」というような言語化を行う。

同様の内容がこの本に書いていたので一読することをおすすめします。
内容としては、

論点→サブ論点→タスク設計→スケジュール→作業→アウトプット

常にこの流れで仕事を行う。作業の前に必ず論点設定を行う。論点、つまり今自分は何に対して答えを出そうとしているのかを明確にする癖づけを行う。

また、定期的にストップウォッチを利用してそのタイマーが鳴るたびに目的を確認するというような方法を利用するのもいいかもしれない。
そのタイマーが鳴るたびに今は何のためにしているのか?を問う。

あとは、日常でできることとして自分の行動に意味づけを行う。
常に、自分の行動に対して、何のために自分はその行動を行うのかを言語化する。

終わりに

この文章では、目的意識を持つことの重要性について述べてきました。できる限り自分たちの働きが社会の役に立つためには、目の前の誰かの期待値を超え続けることが重要だと思います。

そのために目的意識をしっかりと持って目の前の仕事で成果を出し続けましょう。

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