最低の場所で見つけた、最高の宝物。
もう10年前の話しになるが、私は高校受験に失敗し、滑り止めとして受験した高校に入学した。
第一志望の高校に合格することだけを考えて半年以上受験に集中してたため、当時は相当ショックだった。
高校に入学してからも気持ちの切り替えが上手くできず、高校1年生は退屈な生活を送っていた。
天気が訪れたのは、高校2年生の春。
クラス替えによって、気が合う友達ができた。
それからの高校生活は、それまでの退屈な日常が嘘だったかのように楽しく忘れられない時間となった。
教室のベランダからシャボン玉を飛ばして遊んだこと、
部活をサボって日が暮れるまで友達と話し込んだこと、
放課後にコンクリート色のバナナジュースをよく飲みに行ったこと、
どれも私にとって大切な思い出で、この経験があったからこそ今の私があると言える。
そして、社会人になった今でも高校時代の友達とは、一緒に遊ぶ中であり、「親友」と呼ぶにふさわしい関係を築けている。
社会人になってからは、仕事目的で知り合う人が増える。
お互いの利害を気にすることなく、純粋に気が合うから友達になった学生時代とは違う。
だからこそ、学生時代に知り合う友達の価値は大きいように感じる。
そして、私が行きたくなかった高校で親友と巡り会えたように、意外な場所に宝物はあることが多い。
結局、どこにいるかよりもその場所で何を見つけるかが大切なのかもしれない。
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