匿名ラジオがついに400回を迎えた。

匿名ラジオとは、ARuFaとダ・ヴィンチ・恐山がパーソナリティを務める、大人気（『ラジオ番組最強番付』ネットラジオ部門、15位）ラジオ。
毎週木曜日にYouTubeとオモコロで更新されていて、「どの回から聴いても大丈夫」なラジオだ。

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僕は、過去回を周回するくらいにはこのラジオのファンである。毎週の更新を心待ちにしている。
なかでも特に好きなのが、たびたび登場する架空の人名。好きすぎて名前が出るたびにメモしている。さっき数えてみたら、91人もいた。

今回は、これまでコレクションしてきたそれらを、祝400回という機会を借りてまとめて紹介させていただきたいと思う。

架空の人名×91

#6「女の子がしてたら「いいなぁ」って思うバイトの話」

・真田（女子高生。和菓子屋、通行量調査、ケーキ屋、科学博物館のスライム作り体験のアシスタントのバイトをしている）

#41「ビジネス本の『ありがたい言葉』を学んで年収1000万になろう！」

・竜宮疾風はやて（マンスーン）

#48「自分の声を絶対に聴かず、鏡を一切見ない男の悩み」

・神崎こうさきまもる（自我を消した恐山。ファイナンシャルプランナー）

#51「多重人格になったら、どの人格を入れておくべきか！？」

・たかし（恐山の殺人鬼の人格）
・すみこ（恐山のファンキーババアの人格）
・福（恐山の臆病な子供の人格）
・よしお（ARuFaの目出し帽を被っている無口なハゲの人格）
・白鳥さえり（ARuFaのめちゃめちゃエロい女の人格。「今勘弁しちゃっていいの～？」）
・ゆうじ（ARuFaのチンピラの人格）
・こうじ（ゆうじの友達）
・りおん（ARuFaの赤ちゃんの人格。9ヶ月）

#52「祝一周年！忘れもしない、あの日起きた大事件を振り返ろう！」

・あやめ（恐山の第1子）

#63「全人類から好かれる『最強の友達』を作り上げよう！」

・小西しょうた（こにしょう）
・古賀だいすけ（こがだい）

#65「子どもの質問にすぐさま適当に答えよう！」

・杉山みお（「すぎやまみおです。小学3年生です」。2組）
・こうた（1組。モンスター娘が好き）

#89「さえないオタクが眼力だけで不良をビビらせろ！『殺す眼』のコーナー！」

・けんじ（リスナー）
・ゆうと（〃）
・あけみ（〃）
・ゆり（〃）
・えりこ（助手）

#93「アパートの管理人になったら、どの部屋にどんな萌えキャラが住んでほしい？」

・日向ひなた葵（幼馴染み。17歳）
・漆田京子（ツンデレ）
・不知火姫子（酒飲みお姉さん）
・鈴紫すずむらりん（ロリ双子。「りんです！」）
・鈴紫るん（ロリ双子。「るんだよ！」）

#107「子どもの頃の夢をマジで叶えるためにはどう成長すべきなの！？」

・みや（5歳。「ケーキやさんになる」）

#119「もし自分が動物園に収容されたら、どうやってパンダより人気になる！？」

・杉山みお（「まんがよんでた」）

#139「夢は叶う！やりたいことをぜ～んぶ言おう！！」

・身体誠
・宮崎遅男
・茂木健二郎

#162「夏休みは電話相談だ！ 子どもの素朴な質問に一瞬で答えよう2019！」

・蟹衣かにごろもはやて
・蜻蛉舐とんぼなめゆみ
・藻飛藻火もひもひ
・P乳ぴーち

#169「キャンプに行きたいけど怖いから、起こりそうなトラブルを全部言い合おう！」

・滑川ゆういちろう（35歳。ゆっぴー）

#203「卒業式に担任の先生として『いい話』をしたいから練習してみよう！」

・山城（1年留年）
・佐々木（留年1年目に突入）
・鼻小室はなこむろ（小室（女小室））
・鼻小室（小室（男小室））

#220「目指せベイブレード！子どもにウケる次世代のホビーを考えよう！」

・尻穴解しりあなほぐす（カンチョー研究所の博士）
・指付ゆびつき糞麻呂（ライバル）

#222「あえて盛られたエピソードトークのどこが盛られているか見破ろう！＜健康診断編＞」

・虹断切雨坊にじだちきりれいんぼう

#225「『50の質問』をし合って初出し情報ガッポガポ大作戦！」

・コンガボングミント（ARuFaが自分の子に付けたい名前）
・鶴園まなこ（ARuFaが女に生まれたらなりたかった名前）
・しょっぽす（恐山が自分の子に付けたい名前）
・品田禊（恐山が女に生まれたらなりたかった名前）

#235「今年最後のラジオだからリスナーからの質問に答えちゃお！」

・蜜はしmasa氏まさし（恐山の本名）
・のんのんカムイ（ARuFaの本名）

#246「過去を捏造してお互いが幼馴染だったことにしよう！」

・イボ松（担任の先生）
・ハッピーカナブン（音楽の先生。偽名）
・ゆりっぺ（火山マグマ探偵団。だいたいのことを知っている）
・モザンビークすすむ（火山マグマ探偵団。全国の土の味を知っている）
・寒天（火山マグマ探偵団。寒天が好きで、水筒に寒天を入れている）

#281「アンパンマンワールドで一番の危険人物は誰！？」

・豊田よしのり（ねむねむおじさん）

#286「自分がサンタになったらプレゼントをあげる『いい子』の基準を話し合おう！」

・鈴木あきたか（「ユーチューブって有料ってほんとですか？」）

#306「自分たちでゼロからサーカス団を作るならどうしたい！？」

・宮沢じゅんき（高校生）
・倉石はると（高校生）

#313「納涼！ARuFaの体験したエピソードを無理やり怪談話にしよう！」

・鈴木まさとし（ARuFaの冷蔵庫と繋がった）

#319「小学校に呼ばれて『人生の先輩スピーチ』を依頼されたら何を話すべき！？」

・花田りゅうき（生徒）
・桑野はるよし（先生）
・吉武みのる（生徒）
・井川きらら（先生）
・三宅裕司（生徒。「どっちの料理ショー」の三宅裕司と同姓同名）

#330「アニメでよくある『福引きで当てた旅行に美少女の友人たちと行く俺』を実現するにはどうすればいいの？」

・中島きらら（元気キャラ）

#338「匿名ラジオの新メンバー加入試験をするならどんな試練を用意する！？」

・相葉まこと（セクシー担当）
・書院造凱外がいがい（元気担当。税金が好き）
・東方ひがしかたうるる（泣き虫担当）
・獄寺ちみこ（ぶりっこ担当）
・高橋ゾルディック（データキャラ担当）

#366「夏休みに少年たちが冒険する系のアニメ映画に出たい！」

・なおき（NOAHのN）
・おっこ（NOAHのO）
・あきお（NOAHのA）
・はると（NOAHのH）

#370「【2023版】子どもの疑問に『なあなあ』で答えて頼りがいのある大人になろう！」

・杉山みお
・高山早雲
・伊藤そういち
・倉重るな
・ゆうき（「うんこッ！」「ちんこッ！」）

#375「サキュバスラジオ」

・鴨志田ゆきお（70歳。日暮里の商店街で「喫茶ぱにーに」を営んでいる）
・ガリ（6年2組。ガリ勉）
・ブタ（6年2組。肥満児）
・岡部公照（おっかー。33歳。6年2組の担任）
・田島じゅんこ（女教師。じゅんちゃん。おっかーといい感じになっている）

#376「メリットとデメリットをぶつけ合ったらどっちが勝つ！？『メリデメバトル』！」

・黒城かける（理想の友達）

#379「うろ覚えのことを勘で『断言』して会話し続けたらどうなる！？」

・伊地知なつお（結束バンドのキーボード）
・正谷ゆうこ（結束バンドのハーモニカ）
・サブ（結束バンドのパンチ）
・メガネくん（麦わらの一味）

#394「即興でちょうどいいクイズを作ろう！即興パネルクイズバトル！」

・しゅうご（ドッジボールが強そうな奴の名前の100）
・歯見助はみすけ（ドッジボールが弱そうな奴の名前の100）

まとめ

以上が、これまでの匿名ラジオに出てきた架空の人名、91人分だ。
なお、杉山みおちゃんなど、数回にわたって登場している場合はその都度数えている。取り漏らしている人もいるかもしれないけれど、それでもかなりの人数であることは間違いない。

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思うに、架空の人名には2パターンがあって、「いそう」と「いなさそう」に分類できる。例えば、杉山みおは現実にもいそうだが、尻穴解しりあなほぐすはいなさそうである。

また、「いなさそう」は「まだ分かる」と「もはや分からない」に分けられ、尻穴解にはまだ論理があるが、P乳ぴーちは本当に意味が分からない。

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オモコロで人名といえば、匿名ラジオよりも原宿さんを思い浮かべる方が多いのではないだろうか。

棘美容師双子世界、スベスベ蟹時貞MAX、黄ウンチ食べ夫といった名作を世に送り出してきた鬼才・原宿氏。彼の人名は、さっきの分類で言うと「まだ分かる」と「もはや分からない」の間にあるように思う。

対して、匿名ラジオの2人が生み出す人名の真髄は、「いそう」にある。

その特性上、匿名ラジオには子供がたくさん登場する（「子ども科学電話相談」のシリーズが最たる例だろう）。

僕たちが生活していて、自分と同じかそれより上の世代の人の名前を聞くことはあっても、自分より下の世代――子供の名前を聞くことは少ない。
しかも、名前のトレンドはどんどん変わっていくから、自分が子供だった頃に基づいている名前観と現代の最新の名前観では、かなりとは言わないまでもある程度の開きがあるはずだ。

それなのに、匿名ラジオに出てくる名前、特に子供の名前には妙なリアリティがある。「いそう」なのだ。
ただし、どれだけいそうでも、デフォルメされたキャラクターとしての子供であることには変わりなく、決して「いる」に到達することはない。あくまでも「いそう」に留まることを選択している。

このような現実と虚構のせめぎ合いも、匿名ラジオの魅力の一つであろう。

余談：個人的お気に入り回

THE・匿名ラジオな回。
凡庸な言葉だけど、映画を観たような満足感がある。

ARuFaさんと恐山さんそれぞれの得意分野が存分に活かされている秀回。

「バナナといえば凍らされて釘を打たされる始末」が好きすぎる。

いっちばん好き。展開を知ってるのに、聴く度にめちゃめちゃ笑ってしまう。
ドラえもんとかの話だからオタク的な前提知識もいらないし、友人におすすめするのにもぴったりな気がする。

さっきも触れた、書院造凱外くんとかが出てくる回。「税金が好き」というキャラ、すさまじい。

ということで、これからも「がんばれ、とくめいらじお！！」