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フィンランド映画「枯れ葉」を見て。

フィンランド映画「枯れ葉」を見てきました。
アキ・カウリスマキという監督はとても有名な方で、いったん引退表明したものの、今回この作品でカムバックされたのだそう。
かくいう私は存じ上げていなくて(ごめんなさいっ)、初めて巨匠の息吹に触れました。

映画公開前に、主演女優であるアルマ・ポウスティさんのイベントに参加し、これは絶対劇場で見たい!と思っていたんです。

感想を一言で言うと…沁みました。
多分、一つ一つのシーン、ショットが、それぞれ何かしら含みを持っているのだろうなと想像させるに足る、”多くを語らずとも察する”世界でした。
これ、日本人は得意とするところではないだろうか?
そして、フィンランドの人も、ひょっとしてそうなのか?

思えば、タイトルからして、何かしら意味ありげで。
見終わった後も、余韻なんてもんじゃない、いろんな場面のフラッシュバックが蘇ってきます。
こんなに沁みるのは、自分が「枯れ葉」世代(?)だからか...?💦

日々、淡々と。
降りかかってくる、災難と思われることに対して、憤慨することなく、ただ粛々と向き合う。
これが、フィンランド魂と言われる”SISU(シス)”に通じるのかなと、ふと思いました。

北欧が好きで、色々な情報に触れる中で、フィンランド人の根底に流れる、”SISU(シス)”と言う概念を知り、とても惹かれました。
どう言うことなのか、もっと知りたい!
おぼろげではあるけれど、映画を通して、その一端を垣間見たような気がします。

映画の中に登場するワンちゃんは、アキ監督の実際の愛犬なのだそうです。
お利口さんで可愛かった🥰

「枯れ葉」、おすすめです。
途中で色々な曲が流れるのですが、歌詞がストーリーとリンクしているような気がして、そういう意味でも楽しめました。

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